11/29報告

【凹作】


【2003年11月29日】

待ちに待った週末がやってくる。

週の頭っから待ち焦がれていた土曜日クンがやってくる。

 

 

数々の案件を乗り切り、フッと安堵のため息を漏らすビジネスマン・凹作

金曜の夜。 戦いはここから始まるのだ。

 

材割採集への情熱を自問しながら、地下鉄へと続く階段を降りる。

プラットホームへの長い道程を行く最中、そのパッションの存在を自分の中に再認識する。

 

胸の内に湛えるパッション。

それに突き動かされるままに明日の計画を練ることは容易だ。

心の流れに身をまかせ、そっと目を閉じてさえいれば、

帰宅電車に乗る凹作の頭の中は、自然と明日のクワ採行計画の一人会議会場と化すのだ。

 

しかし、それを許さないのが凹作のヘンテコなところなのだ。

パッションに流されるままという部分が、ヤケに受動的なような気がして、妙に心に引っ掛かってしまうのである。

 

そもそも、パッションというものは自分の心の奥底から湧いてくるものであるから、受動的というのは間違いなのだろう。

それなのに、そのパッションが要求する一人会議を、自分の表層の意識で一旦制御をかけてストイック状態を作りたくなるのだ。

その上で、自身によって良く制御された意志の顕れとして、改めて会議を開催したくなるのである。

こうすることによって初めて、自分の『意思』によってクワ採りの計画段階からの全てを能動的に行っているような気分に浸れるのである。

まったく、面倒くさいんだかオメデタいのだか良く判らないが、ヘンテコな習性である。

 

 

ストイック状態に入り、地下鉄のホームをぼんやりと眺めてみる。

そこで、『ブンッ』と、耳に親しい音が鼓膜に届く。

 

首筋の後ろ辺りから聞こえてきた『ブンッ』へ条件反射気味に振り向いてから再びプラットホームへ顔を戻す。

『ブンッ』の正体が0.3秒遅れで脳味噌の事態判断野に到着する。

 

不意で背後で羽音で地下で都心で蜂で初冬で実在で。

情報整理。の、結果...

 

なに?

初冬の都心の地下に蜂だと!?

 

改めて蜂の居る場所へ顔を向け直し、まじまじと『ブンッ』の正体をシッカリと確認。

で、蜂が存在している事に対する疑問への解答模索はスッカリと置き去りのままに、

『蜂=ムシ』の印象だけが心に強く描かれる。

 

『ムシ...といえばクワガタ』の連想ゲームが成立。

それが誘発因子となり、さっきまでストイックを極めていたクワガタムシへの制御の心はあっけなく崩壊。

 

結局、帰りの電車内の大部分を、クワ採り一人会議にとり憑かれて過ごす凹作なのである (;^_^A

 

以下、大妄想てんこ盛りモードにつき、全面自主規制 (^_^;

 

 

翌土曜日は、朝っぱらからの歯鋳謝さん(標準和名:歯医者)通いであります。

前の晩に練った妄想...否、計画では、

帰りがけにチョイと寄り道をして近所を走る高速道路沿いの林を新規開拓することになっておりました。

 

だのに、雨。であります。

だのに、メゲズに探索。であります。

だのに、ボ〜ズ。でありました。

 

ヨミの概略としては、高速道路の光に集まった沢山のクワガタ達が近くの林にワンサと卵を落としていってくれて...

ってな感じだったのですが。 素人の妄想が簡単に具現化するほど世の中は甘くなかったようでして。

 

1時間程も林の中をさ迷い歩くもショボ朽木しか見つけられず、雨が激しくなってきたところでギブアップ。

最後の最後に見つけた丸太ん棒クラスの朽木を未練がましく横目で視認しながらも、足早に車へと向ったのでありました。

 

 

家に帰り着く。

昼飯を摂る間にも、何となくアノ最後の丸太ン棒クラスが気になってしょうがないのであります。

 

パッションが、「それを削りなさい」と叫んでいる。

と、ここで、まずはストイックを極める凹作なのです。

 

で、出した結論はと言いますと...

『明日、ジュニア(兄)を引き連れて、丸太ン棒を退治してやろう』という、極めて計画的でリーズナブルなクワ採行プランだったのであります。

 

だのに...

結局、我慢しきれずに、2時間後にはジュニア(兄)を引き連れて、小雨の中のクワ採り再行を仕出かしちゃうんですねぇ (;^_^A

 

まぁ、車で10分程度の近場ですから、深く考えなくたって別にどうってことはないんですけどね。

しかして、合理的な大人の行動としては、どうも『有り』とは言い難いような気も...(-_-;)

 

 

夕方のお買い物時間までの一時間半の空き時間を使っての再戦が決定。

脱兎の如く玄関を飛び出していく凹作とジュニア(兄)であります。

 

車を駆って約10分。そこから高速道路の直ぐ脇の林を歩くこと約7分で、目的のヤツと再会です。

さあ〜叩けぇ〜。

 

コン!

 

硬っ。

 

予想外なことに、朽木の表層は結構な硬さであります。

凹斧2号の僅かに届いた刃先が、コヤツの内部のザックリ感を伝えてくれます。

 

うむむ、残念。

次回、コヤツの硬い表層を突破する手立てを用意した上で、再挑戦としたのでありました。

 

仕方なく、丸太ン棒朽木の周囲に散らばる朽ち過ぎ材を2ピースをキープ。

水分過多なコヤツらを、二人でジャクジャクと削っていきます。

 

と、やっっっっと出てくれました一頭は、コと思しき幼虫クン。

程無くしてジュニア(兄)も一匹採り出したようです。

でも、これ、きっと、たぶん...凹的イツモノヤツ(コガネムシ)の幼虫だな、おそらくは。

 

最後にちっちゃなコ♂成虫を一頭出し、この日のアンストイックな採集行は終了となりました。

 

 

お買い物をして、晩飯にと入ったラーメン屋で腹を満たして。

さぁ、最後のひと勝負!

向ったのは、過日、あ〜さんのフルサポート付きをもってしてボ〜ズたらしめた近所のポイント。であります。

 

あ〜さんと一緒にココで狙った『検索△門・クワガタムシ』は、この日は一旦敬遠してオンラインショップ勝負にまわすことに。

勝負はズバリ、『地域詳細地図』狙いであります。

 

まぁ、このターゲットであれば、どんな素人であってもGET率はほぼ100%。

凹作も、そのご多分に漏れず、無事に地図をGETして意気揚揚とご帰還となったのでありました。

 

 

=結果=

コ成虫 、 コ幼虫 / コガネムシ系幼虫 、 蜂 、 地域詳細地図 


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