【凹作】
【2003年10月18,19日】
床屋に行きました。
駅と自宅の間にありながら初めて行くお店です。
伏目がちに席に着く凹作。
足元に、馴染みのある四角い箱を発見。
虫を入れておくプラケ−スです。
よくよく目を凝らしてみれば、なにやら外産っぽいクワガタが居る模様。
と、そこでようやくと、ハタと思いつき、改めて店内を見渡してみる...
どっしぇ〜〜!
外産クワカブ標本のオンパレード。であります。
『はて、もしやここは、、、調髪サービス付きのクワガタ屋さんなのか知らん??』って思うくらいの勢いで、
すんばらしい標本で埋め尽くされる店内なのであります。
うむむ、良く考えてみればこのお店、以前私が住んでいたアパートからは目と鼻の先。
クワ好きの為に特別に設えられたようなこんな素晴らしい床屋を、よくもまぁ、今まで見落としていたものだ。
床屋さんってのは、その店舗の大きさにおいては、大抵の場合、クワガタ一頭よりはカナリ大きいものなのです。
まぁ、ざっと見積もっても数千倍。いや数十万倍っくらいか?
そういうデカイのすら見つけられない男ですから、樹の上のコクワなんぞをなかなか見つけられないのは頷けるところなのであります。
日付は変っての翌日曜日。
お天気が良かったので、K神社がある地元の山に入ってみることにいたしました。
ココは近所でもカントリー度高めの場所でありまして、先月、蛇の抜殻を拾って喜んでいたのもココであります。
前日の床屋でタイソウなクワガタ標本を目の当たりにし、結構この日は気合が入っていた凹作父ちゃんであります。
背に担いだザックには、半年振りに材割道具まで忍ばせているのでありました。
晴天の登山道をズンズンと登る凹作とジュニアーズとママ。
K神社の境内を通過して、その先へと続く凹一行の未踏の地にまで、30分程を要しつつ歩みを進めてまいります。
周りは鬱蒼と茂る樹々樹々樹々。
途中の眼下には、知った小学校が見えてまいります。
40分ほど歩いた地点で犬を散歩させている方とご対面。
どうやら、小学校の辺りから登ってくることが出来る脇道があるようです。
う〜ん、暑くも無く寒くも無く。
たまに人が通るから心細くもない。
ハイキングにはもってこいの本当に気持ちのいいシチュエーションなのであります。
と、呑気な構えとは裏腹に、その頭の片隅には、一ヶ月以上も続く不名誉なボ〜ズ記録がよぎっている凹作父ちゃんなのであります。
んな訳で、ここらで一発。 せっかく持ってきた材割道具を試してみようじゃありませんか。
って、何気にそこらにあった材を一閃。
で、あっけなくポロリと現われたのはコクワ殿。
クワだ〜!生きてるヤツだし〜!!しかも、成虫イェーぃ!!!
で、で、で、でかした〜!自分ん〜!!
さすがに成虫とご対面できるとは期待していなかったので、四人とも大喜びであります。
考えても見れば、虫の閑散としてきたこの時分に、私なんぞがルッキングでクワを発見しようってのが今までの間違いの元凶だったのであります。
来年に向けての下見としても充分だったこの一日。
ルッキングから材割へと移り行くシーズンの節目の日ともなったようでありました。
=結果=
コクワ / 犬、柿