8/20報告

【凹作】


【2003年8月20日<番外編>】

 

凹作は、使用する道具には並々ならぬ拘りを持っています。

 

『安モノで大物を・・・最大限のコストパフォーマンスを・・・狙う』

 

極力安い道具を使うというのが凹作の拘りなのであります。

 

って、本当は金が無くって欲しい道具に手が出ないだけなんですけどね。

 

金が無いというのは鉄壁の事実。 でも、、、

 

でも、逆に安物を使って工夫して何とかヤッテいるという事態自体を楽しんでいるフシも多分に有りといった風でもあるのです。

 

これは、クワや釣りだけに限らず、凹作の趣味全般に共通している傾向でもあります。

 

 

 

凹 作 :「夏休みなんだから、県外で採ろうぜ!」

               <携帯圏外で獲ろう>

カミサン:「そうね、一回くらいはね。」

 

凹 作 :「何を狙う?」

 

カミサン:「オオクワ。」

      <カンパチ>

 

凹 作 :ガクッ。

 

 

はぁ〜、これだからトーシローは嫌なのであります。

 

トーシローが一発必中でオオクワなぞ採れる訳がありません。

               <カンパチなぞ獲れる>

 

凹 作 :「んんん、、、まぁ、いいでしょう。」

 

凹 作 :「でも、数が出ないとツマラんから、ノコギリやコクワも狙える所にしよう。」

                             <シイラやサバ>

 

 

<という訳で、カミサンと二人、乗合船にてルアーフィッシングに行って参りました。>

 

 

 

家を出たのが朝の4時45分。

 

行きすがら、すっかりオオクワを採れるつもりのイイ気なカミサンは饒舌です。

              <カンパチを獲れる>

凹作も、久しぶりにノコギリと遊ぶことができるかな なぞとウキウキしています。

           <シイラ>

カミサンと一緒ですから、半分はドライブを楽しむつもりでのエントリーです。

                    <クルージング>

まぁ、その日のコンディションが最悪だったらコクワだけでも啄ばめればいいかな。

                            <サバ相手のミニゲームなぞでも>

と、まぁ、こんな風情でもあります。

 

さて、麓に到着です。

   <港>

既に、6人程の常連さんベテランさん達が集まっていらっしゃいました。

 

「この方がH.N.お寿司屋さん、そしてこっちがH.N.魚屋さん、...」

 

凹作:「はじめまして。 よろしくお願いします。」

 

ここのHPやWeb掲示板上でもご活躍の方々が来ていらした。ラッキー!

 

ベテランさん達の暗黙のご配慮により、素人・カミサンを擁する凹作は、

周りの迷惑にならないように一行の最後尾に位置することに。

                    <船の大舳(一番後ろの席)>

H.N.お寿司屋さんが隣でサポートする形で陣取ってくれてイザ出陣!

 

 

まずはその辺の里山ポイントをチェックです。

          <沿岸ポイント>

わずか10分ほどの道程なのですが、ここが案外侮れないポイントなのです。

 

例年、一番オオクワが採れるのがここなのです。

       <カンパチが獲れる>

30分ほど探すがこの日は不発。

 

次なる里山ポイントを目指します。

    <沿岸ポイント>

 

隊長のテンションがイキナリ高まります。

<船長>

どうやら、次のポイントを探ってみた感触がとても良いようなのです。

 

獲物を狙って鳥達もちらほらと舞っている様子です。

 

一行8人に氣が漲ります。

 

先頭の方では、ヒラタが直ぐ近くまで来て逃げていったとの目撃情報が!

<舳先の方では、ワラサ>

さらに一同ヒートアップ!

  <実際は、ワラサ(ブリの子)とカンパチは同等価値です。>

  <けど、、、カミサンが食材としてカンパチを大好物なもので、、、>

  <あくまで我が家基準で、ヒラタ=ワラサ、オオクワ=カンパチ、という感じなのであります。>

 

数分後、H.N.お寿司屋さんがデカイ何者かを発見です!

                               <ヒット>

暫しの遣り取りの後、獲物が逃げぬよう、隊長がしっかりと網に納めます。

 

お見事〜!

 

65mmはあろうかという立派なヒラタでありました〜。

<65cm>             <ワラサ>

「おめでとう!」

 

隊長が体育会系の野太い声でH.N.お寿司屋さんを祝福します。

<船長>

そして、ガッチリと熱い握手。

 

うっ羨ましい〜!

 

さぁ、いよいよ次は自分の番だとばかりに、他の7人も燃え上がります。

 

 

おっと、今度は少し離れたところにいるベテランさんだ!

 

なにやらドでかい何かと格闘中の様子。

 

洞の奥に逃げ込まれたら一巻の終わり。頑張れ!

<海底の岩陰>

しっかりと踏ん張って微動だにしない凄い相手だ!

 

あぁぁぁぁ、しかし残念。 ドでかい何かは圧倒的パワーで振り切って逃げていってしまった。

 

これには、隊長も熱くなるやらガックリするやらだ。

       <船長>

 

そして、暫し1時間ほどの停滞期。

 

 

 

凹作は最もキーとなる道具にまで安いパチ物を使っている。

               <ルアー>

それを二丁拳銃よろしく直列に繋げてキラキラと光らせて探り続けているのです。

 

2ついっぺんに使えば、高級品に対抗できるだろうという全くもってのイロモノ的発想なのであります。

 

 

 

停滞期を打ち破る一声が上がります。

 

発見!の声を上げたのは、またしても先ほどのベテランさんです。

<ヒット>

それを横目に、指をくわえてチンタラとイロモノ道具を手繰る凹作。

 

 

「のわぁ〜〜!」

 

遂に凹作にもその時がやってきたのであります!

 

指先に渾身の力を込めます。 だが、それでいて繊細なチカラ加減でもあります。

 

徐々に相手を引きずり出していきます。

 

この力強さは、オオクワかヒラタに間違いありません。

          <カンパチかワラサ>

「うゎ、ヤラレタ!」

 

背後で、先ほどのベテランさんが嘆きの雄たけびをあげます。

 

どうやら手元まで引っ張り出しながら、網で捕らえる寸前に取り逃がしてしまった様子。

 

それを聞き、さらに慎重に事を運ぶ凹作。

 

5分ほどの格闘の末、隊長の網が取り込んでくれた獲物は、、、

 

オオクワ!65mmはあるゾ!やりました〜!

<カンパチ!65cm>

ノコギリと戯れるつもりで来て、主役の方が採れてしまいました!!

<シイラ>                     <獲れて>

隊長との熱い握手に感激。

<船長>

カミサンとはハイタッチで感動を分かちあいます。

 

 

ムフッ。偶然だろうが何だろうが、結果さえ出てしまえば、単なる『イロモノ道具』も立派な『工夫の一品』に早変わりなのであります。

 

 

意気揚揚と獲物を仕舞っていたら、なにやらカミサンが必死の形相をしているではありませんか。

 

な、な、なんと、よく見ればド素人・カミサンが何者かと格闘中であります。

 

一見しただけで、凹作の獲物と同じくらいのサイズであることが判ります。

 

暫しの格闘...

 

あぁぁぁぁ、残念。 強力なパワーでヤツはカミサンを振り切って逃げていってしまいました。

 

うむむぅ、しっかし、カミサンはオオクワ初挑戦。

                    <カンパチ>

それでいきなり主役級と思しき獲物と引っ張りっコを演じてしまうのですから。

 

カミサン...恐るべしであります。

 

 

ムフッむふっ無負! カミサンも二丁拳銃のイロモノ作戦だったのです。

 

これはもう、『工夫の一品』から『秘密兵器』に格上げでありましょう。

 

と、一人自己満足に浸る凹作なのでありました。

(正確に書くならば、以前にもこの作戦で二度ほど発見にまでは漕ぎつけていました。)

 

 

数時間の後、再びカミサンに大チャンスが巡ってきます。

 

周りがハラハラ気分で見つめるなか、ド素人が飄々とGETした獲物...

 

ミヤマであります!

<1kgのハタ>

この日は獲物の売買を本職とするH.N.魚屋さんが同行していましたから、その小売価を尋ねてみたのですが...

 

「高級過ぎるので自分の所では扱っていない」とのこと。 ひょぇ〜、カミサン、恐るべし。 であります。

 

 

時刻は朝の10時を回り、いよいよ遠く県外の原生林へと進路をとります。

                     <携帯圏外の沖合い>

狙いは、初夏の風物詩・ノコギリです。

                <シイラ>

しかし、いつもはワラワラと湧いてくるコヤツらですが、この日はまったくの御機嫌斜め。

 

コクワの方も数頭を啄ばんだだけで帰路となってしまいました。

<サバの方も数尾>

 

 

<帰宅後食した尾頭付きのカンパチとハタは脂がノリノリの絶品っぷり。 これではまるで秋の魚体なのであります。>

 

<夏魚・シイラはどっかに居なくなっちゃってるし...>

 

<どうやら、海の中は、既に秋を迎えてしまっているようであります。>

 

 

夜、手に余る分を実家に里子に出しに行きました。

   <食べきれない分を実家にお届け。>

ありゃりゃ? 玄関の灯下、やけに大きな甲らを被った背中を発見です。

 

干っからびた☆カナブンでありました。

<行き倒れの干し蟹>

 

 

 

<重量級の超外道と格闘し、すっかり体力を消耗。>

 

<この日は、疲れすぎて本物の採集の方はお休みと致しました。>

 

=結果=

ボーズ / 超外道(カンパチ&ハタ) / 外々道(☆蟹)


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