【凹作】
今ごろになって蝉が鳴いちょります。
『今年は夏は無し!』ってクワ神様が決めたってぇのに。
本当に諦めの悪いヤツラであります。
G党・凹作も泣いちょります。
M15となるに及んでのようやくの敗北宣言であります。
本当に諦めの悪いヤツであります。
【2003年8月18日】
Oh!夏休みの初日。
(↑というか、本当は3日目)
一昨日と昨日の土日に遠征をした疲れもあり、
いきなりのファミリー揃っての養生日と相成りました。
ノソノソと昼頃起き出して過日に採集した幼虫を覗いてみる。
おぉ、サントリーくんとダイドーちゃんがコクワ蛹になっておりました。
(↑ほぐした菌糸ブロック入りのペットボトルで飼育していた幼虫達です。)
さて、どうせ休養するのなら、ビデオでもレンタルしてこようなぞと思い立つ。
そのお目当ては、我が家でブームとなっている恐怖系ビデオであります。
しかし、残念。 レンタル半額デーは翌日の火曜日なのでありました。
少し前にハリウッド版リ●グを見たのですが、その影響で、
もう一度オリジナルのリ●グを見たくなったのです。
基本的に、両者の粗筋はほとんど同じ。
幾つかある恐怖のクライマックス場面だって同じようなもの。
だから単純計算では恐怖度は同じはず。
不思議なもので、それでもどこか違うのであります。
ポイントは、恐怖を導き出すその過程にあるようなのです。
前者では、多民族向け故、微妙な共有機微は切り捨てざるを得ない。
後者では、単一民族向け故、その過程にジットリと練込みがされている。
だから、同じ結末や名場面数を有しても、得られる恐怖度数が異なるのだ。
安易にひたすら結果だけを求めてみても、ペラペラな物しか得られない。
背景や過程を解する能力を得て、初めて深い感情を味わえるのだ。
当人が幼いなら、前者でも後者でも同じかもしれぬけれど。
安易にヒラタ殿蛹なぞと、高望みしても詮無いこと。
肝心なのは結果ではなく、ソノ過程や背景だ。
過程を楽しめることありき。
結果、ヒラタ殿ならば、
付帯的に万々歳!
ふぅ〜、いつものやつごときの蛹なぞを嬉々として掲載していることに対する
凹作的イツモノヤツ・・・ショボ結果の言い訳・・・を、やっと書き終わりました。
では、さっそく本文に戻りましょう。
夜、ミンナでラーメン屋さんに行く。
帰り道、自宅前でママと妹が下車。
お兄ちゃんと二人、ご近所で採集。
コクワ数頭のみにて、あえなく退却。
またもカブ殿は現われずです(涙)。
=結果 (2003年 8月 18日分)=
コクワガタの♂と♀を各数頭ずつ
【2003年8月19日】
夏休みになったらヤッツケようと思っていた諸々の宿題が溜まっていた。
40年弱も生きてきて、夏休み前半の時点で宿題に手をつけようなぞと思い立ったのは今年が初めてのような気がする。
ジュニア(兄)の自由研究の手伝い・・・クワガタ標本作り・・・なぞといった楽しいモノもあったが、手をつけるのが面倒臭いモノも多かった。
しかし、とりあえず、粗方のモノをこなした日であった。
宿題の一つが車のトランクの整理。
といっても、その乱雑さの主原因はクワガタ採集用具類だ。
これを終えずして楽しい Oh!夏休みは過ごせない。
トランク整理に着手すべく、マンションの駐車場に降り立つ。
ム〜ン。
うへっ、なんて陽気だ。
これではまるで夏ぢゃあないか。
あぁ、そうか。涼しい日が続いていたから、すっかりもう秋と勘違いしていた(←嘘)けど、未だ夏なんだっけ。
採集に行こうとすると、途端に秋になっちゃうんだよなぁ。
ブツブツブツ...
なんぞという些細な愚痴を心の中で吐きながら、凹作車の停まっている地点を目指します。
横■さんチの駐車場に差し掛かって、、、むむむ?
?→?
なんぢゃ?こりわ?
何かの羽であることには違いないのです。
色からしたらノコギリだけど、それにしては薄っペタい気がする。
もしかしたらゴキブリ?なぞとも考えたのだが、それの羽根にしては厚すぎるような気もする。
いずれにしろ、クワにしてはかなり大き目な羽根が落ちていたのです。
以前にも、ここで☆コクワを拾っていたのです。
これは、いよいよをもって、横■さんチの駐車スペースを一級のアーバン灯下エリアと認定せねばならなくなってきたようであります。
巡る妄想に胸を膨らませつつも、夜に期待ということにして、
この時は、それ以上の深追いはせずに凹作車へと向かったのでありました。
日も暮れて、凹作ファミリーの採集時間、、、
と思いきや、この晩、ジュニアーズは凹実家(車で10分の所にあります)にお泊りなのであります。
明日早朝発で観光バスによる富士山見学に連れて行ってもらうことになっていたからです。
さんくす> ババ(というかMy母)
ジュニアーズの居ない一日を有意義に過ごすべく、
凹作&カミサンも明日は早朝発で沖釣りに行くことにしていました。
海に出る前日に無理は禁物。
よって、その夜は、林へは赴かず、新認定の一級アーバン灯下エリアを攻めることにしたのでした。
夜の駐車場。懐中電灯を片手に徘徊をする不審人物有り。
いやいや、ここならば、たとえ誰かに見つかったとしても、凹作がここの住人だと知らない者はいないのですから、
不審人物としてお縄になることだけは避けられるのです。
ただ、問題は、変人の称号を戴いてしまう事はどうしても免れないという点なのであります。
まぁ、どうせ今までも別段良識人と称されていたわけでもないのですから、失う物は余り無い。
と言う訳で、、、
エイヤ!
思い切ってアスファルトに膝を付き、横■さんチの車の下をマジマジとライトで照らしてみます。
が、残念、何も居ない。
車の後方、、、ダメ。
隅っこの方、、、ダメ。
車の両サイド、、、ダメ。
少し離れた灯下、、、ダメ。
仕切り直し。
俯瞰的に広く浅く探る、、、ダメ
腰を深く屈めて再チェック、、、ダメ。
葉っぱが落ちてる吹き溜まり、、、同じく。
同じく吹き溜まりを入念に再確認、、、居た〜〜〜!
とっ、とっ、とっ。 と、言うよりも『あった』でした。
尾頭付きならぬ、お頭のみ。
カシラだけになった☆カブトが落ちていたのでありました。
番組が始まってから、早や1時間45分。
「やっぱり居たぞ〜!見つけたぞ〜!」
ついに、川□隊長の雄叫びが、現地ガイド兼通訳・チャドの耳にも届く。
密林地帯と(隊長だけに)呼ばれているチャドさんチの裏庭から、意気揚揚と戻ってくる川□。
筆舌に尽くし難い壮絶な密林地帯行から戻った彼の足元で、
異彩を放っているビーチサンダルがやけにオチャメだ。
『生きていた!幻の巨大蛇・悪魔のアナコンダ』の題名は伊達ではなかったようである。
満足げな面持ちの川□が誇らしげにTVカメラに向けて掲げているのは、
一切れのシワクチャになったヘビの抜け殻。
これぞ大き目のアナコンダが棲息している証とでも言いたげにアップで映し出される抜け殻の小さなカケラ。
そして、そのアングルの奥片隅にチラッと見切れ映るチャドのすまなそうな顔。
達成感に溢れた漢(おとこ)の背中から、自慢気オーラさえをも映し出したところで番組は終了する。
唖然とする全国のお茶の間を置いてけぼりにして、毎度毎度一人舞い飛んでいってしまう凹作、
いやいや違った、川□ なのであった。
享年58歳。 与えられた環境を、自分なりに最大限に楽しむ達人だったのかもしれない。
有る意味、天性に備わった特殊能力。
それも生業のひとつとしていた彼には、スタッフが用意してくれた発見物にも対処できる演技力も求められた。
しかし、ギャラを貰っている訳でもない我々クワ採り者達には、演技力なぞは、介在の余地もなければその必要もない。
そんな我々に必要なことは、楽しむこと。
唯々楽しめること。
結果ばかりを期待する一部のお茶の間人は、演技力がどうのなぞといったことばかりを取り沙汰してしまう。
さらには、結果に執着するあまり、演技の介在余地の無い本物のドキュメンタリー番組にまで、
ピント外れな非難中傷を起こす子供まで出てきてしまう。
大切なのは楽しむこと。
画面の向こう側とこちら側。双方が楽しめること。
本物のオオクワ情報に対してまでも、そこから妬みしか紡ぎ出せない痩せた心。
結果を追うのに必死な彼等に、川□殿やプロレスや心霊ビデオを上手に楽しむ余裕なぞ望むべくも無い。
はぁ、はぁ、はぁ。 また50行近くも無駄に使ってしまった...
毎度毎度ボーズを重ねていくたびに、どんどん言い訳行が長くなっていくぅ〜。
という訳で、そろそろ〆に入らせていただきます。
皆さんの見つめる端末と、遠くネットワークで結ばれた横浜の僻地。
いつまでたっても結果を出せないもう一人の特殊能力者が、
こちらもまた誇らしげに☆カブトのおカシラを掲げながら、必死に言い訳を並べ立てているのでありました。
=結果 (2003年 8月 19日分)=
ボーズ / 本道(楽しさ)まずまず