【凹作】
【2003年8月12日】
我が家の子供達の躾はなっていない。
何故なら、ヤツらは凹作家の子供だからだ。
そんな子供達の住む我が家。
案外、器物破損被害は少ない。
椅子や机、壁や襖。 まったく綺麗なものである。
少しでもそれらが傷むと、直ぐにカミサンが直すからだ。
この『直ぐに』がポイントなのだ。
綺麗に手入れをされた襖というのは、躾がなっていない子供達であっても、気が引けて穴を開け難いのだ。
しかし、襖が少しでも破れていようものなら、子供達は何の躊躇いも無く平気な顔をして次なる穴を開けていくのだ。
直ぐに破損個所の手入れをすれば、無用に更なる被害に甘んずることを避けられるのだ。
こんなことは、お子さんの居る全国のご家庭の奥様方ならば、誰でも知っている当たり前の話である。
しかし、国外には奇特な方達も居るもので、この手合いの傾向にワザワザなんたら理論なる名前をつけているとのことだ。
確か、ブロークンウィンドウ理論という名前だったような気がする。
しかも、理論を実証するとかで、ご丁寧にも実験なるものまで仕出かしたとのこと。
窓ガラスを割った(ブロークンウィンドウ)高級車と完品の同車種を街中に放置し、
それぞれがどのように破損被害を受けていくのか、その過程をコッソリと眺めていたらしい。
まったく、本当に念の入った話だ。
誰だって完品の高級車になんか手を出し難いに決まってるじゃないか。
窓ガラスが割れてればねぇ、、、「まぁ、いいじゃねぇか」ってなもんで、ちっとは悪戯してみようかって気にもなってくる。
ワザワザ実験して確かめてみないと気が済まないってんだから、よっぽどの分からず屋か暇人なのだろう。
当たり前のことを当たり前のこととして受け入れることが出来ず、自分で体感するまで納得出来ない。
なんたる疑り深さ。
あんたは子供かい?って言ってやりたくなる。
体感しなくたって少し考えりゃあ判るだろって言いたくなる。
それでもダメなんだ。それでもやってしまうんだ。
頭では採れないと理解していながら、それでも近所のスーパーの屋上へ懲りずに何度も行っちゃうんだよ。
クワなんて居るワケないんだな。常識なんだな。
それでも一縷の望みを託して疑っちゃうんだよなぁ〜。
とっとっと。
ここら辺りで、またスーパーの話かと呆れ、クワ出現の見込み無しと判断されて読み飛ばそうとした皆さん。
そんな皆さんは、きわめて正常です。適切な判断力を有する正常な大人です。
一方、スーパーの話と判ったこの行に及んでも、まだ読み進まれようとされているアナタ!
いつかはこのスーパー屋上クワシリーズにもコクワが現れるかもしれないという疑念を払拭しきれずに、
ついつい毎回最終行まで目を通してしまうアナタ!
こんなイカレた凹作採集記にいつもお付き合いいただきまして、本当に感謝申し上げます。
いつの日にか必ず、このスーパーの屋上で。
クワ出現の瞬間(とき)はやってくる。
そう願い。
固く信じて。
...熱く思い込み。
...妄想は現実と化していく。
信じ続けた者達だけが味わうことのできるその感激。
この採集記上で皆さんとその瞬間(とき)を分かち合えることを夢見て、
この日もスーパーの屋上へ行ってまいりました。
過去数回、このポイントは常に安定して同じ成績を維持していた。
灯下ポイントにしては珍しく、月齢等のファクターも全く影響無しのようだ。
この日のクワの数も、ピッタリその平均といったところ。
<*補足:平均値算出には、右の式を採用した。 平均値=捕獲頭数/採行回数 >
イツモながらのイツモの結果(捕獲頭数=0)に不満を募らせる。
イツモと違うのは凹作採集記ネタすら拾えなかったことくらいだ なぞと思っていたタイムアップ寸前。
!。
最後の最後に見つけてしまいました。
が、...しかし、本当に残念でならないのです。
どう見てもマナーの悪いヤカラが放り出したヤツにしか見えないのです。
最後まで責任をもって云々を語る以前に、こりゃあ明らかに悪意を感じるぞ。
籠から野に放たれた...否、その逆であります。
野に放たれた籠から、ブロークンウィンドウ理論の破れ襖と同じ気配が発せられています。
自分で使った籠くらい自分で仕舞わにゃだめだぞ> どこかの誰か様。
ポイントの風紀が乱されてしまっては、屋上採集禁止条例の発令にも繋がりかねません。
ちぇっ、っと舌打ちしてから、誰が放置したかも判らない籠を一人寂しく片付けるの凹作なのでありました。
=結果=
ボーズ / 外道(籠)、☆ド外道(どこかの誰か様)
<注1: ☆=存在、または、痕跡の確認>
<注2: ブロークンウィンドウ理論の提唱者であるJ.Q.Wilsom_sanは本物の犯罪学者さんですので、アホたれ凹作とは同列視しないで下さい。って、断るまでもないですね。>