7/19報告

【凹作】


【2003年7月19日】

この日は、朝っぱらからの歯医者さん通いでありました。

歯医者通いの続く凹作でありますが、この遠因は子供の頃に通った歯遺捨にあると思っているのです。
ちょこっと悪くなるとすぐに神経を殺して対処していた歯遺捨であります。

神経の無い歯は、命の通わぬセラミックと同様ですから、やがてはポロポロと欠けてきてしまいます。
こんな状態で、歯牙欠損となった個所が幾つかあった凹作は、今となってせっせと別の優良歯鋳謝さんに通い、歯科補綴をしてもらっているのであります。

実は、一本の歯とお別れをするということは、その部分だけでなく、その脇の歯達にまでも影響を及ぼすとのこと。
歯達は、隙間無く並ぶことによって、お互いを支えあってバランスをとっているとのことらしい。

真面目に通っている今の歯鋳謝さんですが、この日は偶々、遅刻ギリギリでの出発です。
しかし、こんな時に限って途中の一本道で遅車につかまってしまうのであります。

凹作が勝手にRollyと仇名をつけたこの遅車。
道程の半ばにある工事現場地点まで道を塞ぎ続けてくれました。

工事現場地点でようやくRollyとお別れし、さあ、ダーッシュと思いきや、、、
一つ先の角からヌッと現われたのはRolly2号。(トホホ)

自分の歯とはお別れし続けている凹作。
出来れば、こういうヤツらとお別れしたい。

結局、37秒も遅刻してしまってRollysに大憤慨!!
と、いうよりも、、、
たった1分、早起きをすればどうですかね?> 凹


歯鋳謝さん帰りの新規クワポイント開拓は、いつものごとくにスカを喰らう。
家に帰ると、家事を子供達に邪魔されまくって爆発寸前になっているカミサンの姿が...
くぅ〜!Rollysに調子を狂わされてから、なんとなく一日の流れの雲行きが怪しいのであります。

こんな時には勢いで勝負。 エイヤと悪い流れを矯正する何かきっかけが必要なのであります。
という訳で、凹ジュニアーズを引き連れてのクワデーゲーム。 スクランブル発進と相成りました。

お兄ちゃんほどのクワ好きではない妹ですが、なぜにこうもくっ付いてくるのか?
この頃、やっとその謎が解けました。

彼女の目的は、乾杯の清涼飲料水だったのであります。
というよりも、本当の目的は飲料水についてくるオマケ。

当たりモノ好き、かつ、オマケ(食玩等)好き。
凹作の子供の頃とそっくりであります。

ついでに言うなら、お金欲と物欲を惜しげも無く撒き散らしながら生きている彼女は小学2年生。
まぁ、こういった欲求は、この時期無理に押さえつけてしまって後々の思春期あたりでブレイクされてしまう方がよほど始末に負えない訳です。
だから、天真爛漫な子供時代に昇華させてあげたほうがよっぽど現代の子供事情としては自然なのかな?なぞとも考えてしまうのであります。

彼女の今日の狙いはミヤマ、、、
ではなくってペットボトルのオマケのキーホルダー・○茶犬(特にピンクバージョン狙い)
まったくトホホでありまする。

しかしながら、高級クワ(←我が家基準)であるノコやミヤマのGETを成し得てこそ、初めて乾杯の清涼飲料水を買って貰えるのです。
動機は違えど、目指す目標は同じと成らざるを得ない訳であります。

まぁ、いまどきの小学2年の女の子辺りだと、既に父親離れをしてしまって、行動を共にしたがらない娘もいると聞きますから、
この貴重なひと時を、有り難く大切に楽しもうというクワパパ・凹作なのでありました。


さて、ご近所ポイントのひとつに到着した三人。
どうやら今回はコクワの影すら薄い感じです。
高級クワ(←我が家基準)の連続安打記録も9日目にして、ついに途切れそうな雰囲気なのであります。

ポイントの折り返しまできてみても、GETできたのは先日崖の下にゴロンゴロンと放し飼いにしておいた懐中電灯だけ。
妹の方は、大きなキノコやらデカミミズなぞを見つけては喜んでいるけど、お兄ちゃんの方は不満気だ。

このポイントの樹も、見込みがあるのは残すところあと3本。

キック体勢に入る凹作。
「はいっ、静かにして!」。 仕切り屋の妹がお兄ちゃんのガサゴソ歩きを諌めます。

『ゴン』っと、諦め気味にキック。
『...』。

今度はお兄ちゃんの得意技・怒りのキックであります。
『ガンッガンッ』。

『... ボテッ』。

「でかいでかいでかい!」。 凹作が叫ぶ。
「どこっ?どこっ?」。 辺りを滅多やたらと不器用に見渡すお兄ちゃん。
「この辺。この辺に落ちた〜!!」。
メザトい欲張りっ娘が有力推定落下地点を興奮気味に指差している。

はてさて、この彼女の興奮は、高級クワGET期待へのそれなのでありましょうか?
それとも、『ボテッ』は、単なる○茶犬(ピンク)GETへの第一の扉が開かれた音とでも聞いていたのでありましょうか?

各々の採集目的は異なるやもしれぬが、今は全員全力、協力作業での捜索だ!


あぁ、いったい彼女は、何年生くらいまで、曲がりなりにも こういう風に一緒に楽しいひと時を共有してくれるのでありましょう?
あと、十余年もすれば、同じ屋根の下の住人ではなくなってしまうだろう我が愛娘。
既に今から、『チワワを抱いて瞳うるうるのア×フル状態』が容易に予想のつく凹作なのであります。

子供ならではの『思い込み聞き違い』がやたらと多い我が娘は、
チワワの事をチュワワと発音していて、一昨日、その間違いが発覚したばかりだ。
こんな事にまで『可愛いご愛嬌』を感じてしまう凹作の親バカッぷりは、
肝心の『ボテッ』の瞬間からの10行余りを、またしてもクワとは何の関係も無い話で埋めてしまうのでありました。


ではでは、採集の協力作業現場へ戻りましょう。

居てくれました。
今期2発目のミヤマ♂であります。

従来オットリ型のお兄ちゃんが、珍しく いち早くブツのところまで駆けつける。
その後ろでは、落下地点を大枠で指定した勝気な妹が、『自分の権利を主張したいオーラ』を全開にしている。
ケンカになるといけないので、二人一緒の共同作業でミヤマを摘まんでもらいました。


家に帰ってからは、留守番だったママを交えての乾杯の儀式であります。
ミヤマGET祝いは、四者四様のボトルがぶつかり合って一体となった乾杯です。

妹の方は、『首尾良くGET出来たピンクの○茶犬に乾杯』だったのかもしれませんけどね。(笑)



家族と言えども、それぞれは独立した個の存在。
一緒に楽しい時間を過ごせる今この時に対しても乾杯と思ってしまう凹作なのでありました。

=結果=
ミヤマ♂ / 懐中電灯+1

 


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