【凹作】
【2003年6月15日】
カミサンと二人、無印良■でソファを買い付けた帰りしな、『久米島二泊三日の旅プレゼント』の抽選会をやっていた。
久米島だったら何クワガタが採れるのだろうなぞと考えてもみたが、残念ながらソファを配送/着払いにしていた為レシートが無く、抽選権も無しだ。
店のレジで、着払いにする為の手続きでアーダコーダと長い時間店員に手間を取らせていたことが悔やまれる。
「もし久米島に行けたら何をしたい?」。 カミサンが判りきったアホな問いかけをしてくる。
そりゃあ三日間ぶっ通しでクワ&釣り三昧と答えたいところだが、そんなこと素直に言うわけが無い。
行けもしないクワ採りを怒られたのではたまったものではないから、
現実的な回答をしたのだが、ちょっと癪なので言い方だけ少し変えてやった。
「2日と半分は家族で海水浴、後はゼ〜〜〜〜〜ンブ採集だよん」。
そうしたら「ずるい」とか言い出すカミサン。
『〜〜〜〜〜』の長さに惑わされ、あげく、行けもしない久米島のスケジュールに怒ってる。
アホか。
「後はゼ〜〜〜〜ンブったって0.5日分じゃあねえかよ」と言うと、
今度は、「それならイイわねぇ。」と嬉しがっている。
行けもしない久米島のスケジュールに嬉しがる人も珍しい。
デパートを出ようとした時、ふと凹作の脳裏をよぎる企み。
「待てよ。半日だって、憧れの南の島での採集だぞ。一縷の望みでも大切にせにゃ。」
出口前で踵を返して無印良■に逆戻り。
店員に、わざわざ着払いからカード払いにやり直してもらい、久米島抽選権6回分を獲得だ。
迷惑なアホ夫婦である。
抽選2回目に百円券を獲得。
抽選4回目で五百円券を獲得。
流れはいいぞ。
6回目、、、赤球だ!!!
赤球はもれなく貰える末等の油取り紙だ。
きっと久米島オオヒラタが採れた時に出る歓喜の汗を拭う為のものに違いない。
さて、7回目、、、は無いのね。
1万5千円のお買い上げでは、抽選は6回迄でした。
でも、購入金額の4%分も戻ってきたんだからと、結構得した気分です。
小腹が空いていたのを思い出し、六百円分の金券を携えて意気揚揚と無印良■へ三度(みたび)参じる。
『またこの人達だよ』ってな顔をする店員さん達に金券を差し出し、お菓子と飲み物をご購入です。
<ここで関東圏以外、特に関西圏の方へ、凹作からの耳より情報>
何事にもスマシ顔なスマートライフが暗黙の掟として存在する関東圏では、
ハイソの対極に位置する『当たり金券』は、本来なら買い物に使う物ではないのです。
この券は、「ふんっ、何よこの下世話なデザインは」なぞという顔をしながら、
周囲から金額が良く見えるような角度に気を遣いつつ、デパートのゴミ箱にヒラリと捨てるものなのです。
(↑念のため、、、内緒で教えちゃいますけど、、、嘘ですからね↓)
また、あまりに何度も忙しなく同じ店に出入りすると、『ナツきそう』と警戒され、役所へ通報されたりします。
関東圏へお越しの際には、是非、凹作のような蛮行を演じてみて下さい。
必ずや、『犯罪者を見るような視線』満喫のスリリング体験ができますよ。
<ほとんど嘘な ちょいマジ情報終わり>
車の中でお菓子をつまみながら、まだ得した気分を引きずる二人の会話は明るい。
「今晩、子供達をクワガタ採りに連れて行こうかぁ?」。
「イイわねぇ」。
すんなりと日曜日夜のクワ採行が可決されます。
しかし、昨日トラップを仕掛けておいた新規開拓のポイントはペケに。
このポイントでは、毎年数名が近所の農家に血清を求めて駆け込んでくるという事実をカミサンが聞きつけたのだ。
実は、昨日トラップを仕掛けた帰り道、凹作もそのポイントで小さ目のマムシに出会っていたのだ。
さすがに約1週間の間に2回もマムシに遭うようなポイントでは、子供達同伴は無理です。
という訳で、昨年別の意味でちょっと怖い思いをした方のポイントに行ってまいりました。
当夜もいつものように縦隊を組んでの行進です。
なんだか、この日は気配が濃い。
もちろん、コワい方ではなく、クワの気配だ。
もちろん、オオの方でもなく、コクワの気配ですけどね。
肌で感じるクワ気配の読み方は、凹作よりも、むしろ子供達の方が敏感なようで、
一本目の樹へ向けて、我先にと列を乱して突進していきます。
「イッセーノ、セッで照らしなさ〜い」。
功名を争う子供二人を大人の余裕で諌める凹作です。
本当は我先に行きたいんですけどね。(笑)
「いっせーのぉ、せぇー!」。
「いた×2」。
首尾良く子供達二人は1〜2頭のコクワをGETです。
凹作も遅れて到着し、幹の上方の洞でペアのコクワを発見。
子供達に採らせてあげたかったのですが、二人の手が届かないところだったので、
地面に払い落としてあげます。
このポイントでは例年一番早く樹液が出てくるのがこの樹です。
樹を良く観察すると、先週までは無かったような所からも樹液が噴き出しています。
あと一ヶ月程すると、妖しい雰囲気を湛えるプチ台木も潤ってきます。
そして、カブちんが跋扈する頃、メイン木が本番を迎えます。
予想通り、プチ台木では凹作が一頭を見つけたのみ。
メイン木はまだ春眠中のようでした。
この日は、今迄あまりクワのつかなかったクヌギにまでその姿を発見することができ、なかなか飽きさせません。
しかも、凹作が見落としている洞の隙間から妹の方が目聡く1頭、2頭と拾っていきます。
「パパねぇ、木の皮の裏とかを良く見ると居るんだよ〜」と、得意げに教えてくれました。
実に嬉しい我が子の成長っぷりであります。
この頼もしい我が子二人と同行していれば、久米島へ行かずとも、
そのうち何時の日か、地元神奈川産のデカいヒラタやオオクワを採らせてくれることでしょう。(微笑)
=結果=
コクワ♂7♀3