2004年の採集記(その3)

【sandman】


                        

【sandman様のメール】(2004.10.4)

2004/10/02

 今日は午前中から曇っています。気温だけはかなり秋らしくなってきました。気温が上がるのを待ちながらダラダラとしてみるも、一向に気温が上がる気配も無く、昼過ぎに重い腰を上げ、##方面へ車を走らせました。

 ##は**なのですが、実はそのすぐ横に「○○」という**があります。こちらは駐車場も狭い上、山のアップダウンが激しいためかあまり人を見かけることもありません。

ここには九月に一度下見にきていて樹液跡のあるクヌギの木を十本ほど見つけておりました。前回は++が迫ってたため、奥まで入らずに早足でさっと見る程度で済ませておりました。


 今日は多少時間があるので、前回行っていない池のあるほうへ足を進めました。あまりクワガタ向けの木は生えておらず、程なく池へ出てしまいました。
 池の周りは開けていて、ジメジメした森の中とは一変し、風通しも良さそうです。
釣り人が数人来ており、旦那と一緒にきてたらしきオバちゃんが50センチぐらいのコイを掛けて奮闘してました。


 前回見た山の部分と違い、クヌギは生えておらず、コナラが生えてはいるのですが、樹液を出している木を見つけることは出来ませんでした。池の堤防の部分は開けていて、ここで灯火をしたら面白そうだなどと考えながら(灯火採集は道具も無い上にしたことがないくせに・・・)先へ進みました。川筋沿いの歩道を下っていくも、植生がいまいちなためほとんど素通りです。しばらく進むと地元の中学生達が作ったビオトープがあり、メダカが数匹泳いでいました。
 ビオトープの横を過ぎしばらく行くと道が左右に分かれています。左の道からヘラブナ釣りの道具をかかえた男性が降りてきたので池があると判断し、そちらへと向かいました。少し進むと川沿いに大きなコナラの木がポツンと二本だけ立っています。
日当たりと水の条件は満たしていたので早速観察してみることにします。浅いうろの部分を覗くと黄土色をしたアゲハの幼虫のようなものが張り付いています。やけにヌメヌメしています。

・・・・・こりゃなんじゃ?

 ひょっとしたらこれが噂のヤマナメクジかと思い携帯のカメラに収めました。
木の他の部分を見ていると人工的にあけた穴が二つほど開いています。これで樹液を強制的に出させていたのでしょうか?このような元に戻せないような樹木への細工にはあまりよい感情を持つことができません。少しうんざりして、先へ進みました。
 

 少し進むとコナラが数本生えているところがあり、樹液の跡がありました。幹を観察していると、またもやいましたヤマナメクジ、こんどはツノを出していたのですぐにナメクジとわかりました。今度のはさっきのより大きく8センチほどあります。
もっともあ〜さんの見つけた20センチ超のには負けますが・・・。そういえば、この間オークションでヤマナメクジが出品されていたのを見ました。もちろん誰も入札してませんでしたが・・・・。再び写真を撮り、先へ進みました。
 

 程なく池に到着しました。釣り人がたくさんいます。遠慮がちに周りの樹木を観察します。コナラが結構生えており、数本に樹液跡が見られました。中でも目を引いた木ではかなりの樹液がでているようで、樹皮の表面がかなり広い範囲で濡れていて、スズメバチが盛んに活動しておりました。
 そろそろ時間がヤバイので車に戻るとします。戻る途中でふと思ったんですが、最後の池にいた釣り人たちはカブ(原付)で来ていたので、私の来た道とは違う進入路があることを知りました。これで来年の夏の楽しみが増えました。

 帰りにフトアシクワガタの正体を見極めるために件のアベマキの木を見に行きましたが、コクワが数匹とヤスデがいただけでした。涼しいために奥に引っ込んでいるのか、誰かに採られてしまったのか・・・・

成果:ヤマナメクジ2匹
    コクワ少々
 


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