2005年の採集記(その4)

【sandman】


【sandman様のメール】(2005.9.18)

 

〜前略〜



いよいよ最近は朝晩と過ごしやすくなってしまいました。いよいよ秋ですかねぇ・・・・・・。

最近は山へ入っても昼間は必ずスズメバチに追いかけられます。人間界では目立たないようにしているのですが、昔から虫にとって私は目に付く存在らしくって・・・・・

釣りに行く→同行者蚊に刺されること数箇所。 私ニ十数か所。
渓流釣りに行く→同行者異常なし。 私アブの大群に囲まれアブ柱を作る。
獣道を歩く→ダニにたかられる。
大阪市内にて→知らぬ間にノミ十数匹にたかられる。

はぁ・・・・・困ったものですね。


8月20日

新しい樹液場を見つけるために去年下見の際に途中で切り上げた山道をさらに奥へ行ってみることにしました。

行く途中でフトアシクンの木とかあるのですが、樹液は出ているようなのですが、アリの巣になっていたり、ガラ〜ンとしていて何もついていませんでした。

お盆頃に虫がいなくなるというのを実際目で見て感じました。

さらに先へ進んでいくとコナラは生えているのですが、健康優良児ばかりで樹液を出しているものは見つかりません。

去年はこの後植生がイマイチになるところまで進んで引き返したのですが、今年はさらに先へ進んでみることにします。

しばらく進むとクヌギの数がそこそこ増えてまいりました。

前方に樹液痕のあるクヌギが見えます。樹皮めくれや洞もあり良い感じです。

新しい樹液場所を見つけることができ喜んでいると後ろから

・・・・ぶぅ〜〜〜〜ん!

うわっ!来た!

オオスズメです。こっちを見てます。慌てて先へ進みました。

はぁはぁ・・・・もう追ってこないだろう。。。。。

・・・・ぶぅ〜〜〜〜ん!

ンガッ!!まだ来とる〜っ!!しつこい!

さらにしばらく進み、ようやく着いて来なくなりました。

あぁ・・・・・・帰りにまたあそこを通らないといけないのか・・・・・

いつもなら樹液場が近付くとウキウキするのですが、今日は憂鬱です。。。。。

じっとしているとまたオオスズメに追いつかれそうな気がして早足で進みます。

クヌギ・コナラの数は無くならない程度にポツポツ生えていて、樹液は出ていない木の幹にミヤマの♂が付いていました。

今回は♂だけで、♀は見つかりませんでした。

その後樹液痕のあるクヌギの樹を見つけたのですが、樹液痕の部分が包帯のようなものでぐるぐる巻いてあります。

この樹は養生中かな?

包帯が効いているのか樹液はあまり出ていないようでした。

このあと先に進むと竹林に変わり、○○が見えてまいりました。今日の予定ではここまで進むことにしていたので、ここで引き返すことにしました。

帰りにもオオスズメにしつこく追いかけられました。。。。。ぐっすん。

収穫

ミヤマ♂:1匹



8月27日

最近は山へ行ってもスズメバチに追いかけられるだけなので少しテンションが下がっています。

今日は××へ灯下採集に行きました。やはり盆あたりから明らかに虫の量が減っております。

行く途中の立派な電灯のあるコンビニでもクワガタ・カブトはいませんでした。

程なくしてメインの電灯下に着いて捜索を開始するもクツワムシ?やコオロギの類しか見つかりません・・・・・

念入りに探していくと・・・・・・・・

!!

幅の広い真っ黒で光沢の強い4cmを超える物体が目に入ります。

私の頭の中では
 

コクワ→黒さが違うし、第一大きさが違う。
 

ヒラタ→黒さは一致するが、やはり大きすぎる。
 

ノコギリ→色が違うし、やはり大きすぎる。
 

ミヤマ→大きさ的にはありうるが、色が違う。
 

カブチン→大きさ的にはありうるが、体があんなに分厚くない。

・・・・・ということは。

オオか?オオなのか?ムヒョ〜〜〜!!

背中のスジ〜〜!!

幸いこの虫はボケ〜っとしていて逃げる気配がありません。

背中のスジを確認にはいります。


オオだ・・・・・オオ○○○○だ・・・・・。


やたらとトゲトゲな脚・・・・・むむ・・・・・触りたくない。

これはこれでレアらしいのだが私は飼う気がおこらない。。。。。

そうです。オオゴキブリでした。。。。。


くそ〜〜!期待させやがって〜!ゴキブリらしくセカセカ動かんか〜っ!!

今日はここではボウズでした。

帰り道にかろうじてノコギリ♂を一匹拾うことが出来ました。


収穫

ノコギリ♂:1匹


9月3日

今週も××に灯下採集に出かけました。

どうも晩涼しくなると灯下で捕れるという気が薄れてまいります。

気分を変えるために道路から少し離れている電灯へと足を伸ばしてみることにしました。車から降りて電灯のほうへ歩いていくとすごい数の虫が・・・・・カゲロウの仲間でしょうか。地面に積もっていてフカフカして気持ち悪い・・・・・

早々にその場所を離れ車の方へ戻ることに・・・・・

懐中電灯で地面を照らしながら車へ向かっていく途中・・・・


!!

あぁ・・・・・・まただ。

オオゴキブリだ・・・・・

今日のは先日のと違い、羽根が短いです。

う〜ん・・・・相変らずボ〜ッとしているなぁ。今日はちょっと触ってみることに。。。。。

ん〜??

意外と硬かったです。

後日同僚に聞くとオオゴキブリは羽根が短いのがメスで長いのがオスだそうです。

同じオオのペアでもクワガタだったらなぁ・・・・

結局この日はこの後でカブトムシの♀を一匹捕って終了となりました。

収穫

カブトムシ♀:1匹


9月10日昼の部

ここしばらく樹液場で虫を見ていないので禁断症状が・・・・

先日発見した樹液場が気になります。メインの山道に枝道がついていて、そちらのほうからアクセスすることにしました。

住宅地の端にある**の横から山道に入ります。

おぉ!!さっそくクヌギから樹液が!!

しかし樹液場にはコガタスズメ数匹とまたもやオオスズメが・・・・・

クルッ!ブゥ〜〜〜ン!!

おわっ!!

またもやオオスズメがこちらに!!

慌てて先に進みます。

幸い今回はあまりしつこくなかったようです。

あ・・・・・・また帰りに追いかけられるかも・・・・・・

これから樹液場へ向かうというのに気が重くなります。。。。

程なくこの間チェックし損ねた樹液場の近くまで来ました。

うんうん。今日はツクツクボウシの鳴き声ばかりで羽音は聞こえないな。

先日と逆方向から近付いているので樹液場を見落とさないように慎重に近付いていきます。

おぉ!あの樹だ!!

するとまたもやブゥ〜〜〜〜ン!!!と来ました。

ウハァ〜〜〜!!今日もダメなのねぇ〜〜!!

一目散に元来た枝道から逃げ帰りました。

昼の部の収穫

ボウズ


9月10日夜の部

あまりにもくやしいので夜遅くにフトアシクンの樹から初ヒラタの樹までにある数本の樹液場を見に行きました。

1本目:樹液の出ている樹皮の隙間にコクワばかり8匹いました。前回見たときにはアリの通り道風にフタをされていたのが無くなっています。

おぉ!!やっぱり樹液場はこうでなくては!全部コクワクンなのは気に入りませんが。。。。

2本目:コガタスズメはいるものの食事に夢中なようなので素早くチェックします。

コクワ6匹!!ここにもクワガタが帰ってきていました。

3本目:初ヒラタの樹です。洞には何も見えなかったものの9匹のコクワが付いていました。

盆頃にいなくなったクワガタたちが樹液場に帰ってきていました。あ〜さんのおっしゃる通りですね。

夜の部確認のみ

コクワ♂♀合わせて23匹


9月11日

家で飼っているヒラタクワガタにダニが大量に着いていました。。。。。

今日は念入りにダニ取り&マット交換です。

マットと朽木は庭の植物の肥料にすることにします。

一本目の朽木を手でばらします。元はシイタケのほだ木だったようで芯を残してバラバラになりました。

次にマットを手でかき出します。


ポロッ。


ん?んをっ!!幼虫だ!

入れ物にクワガタ・カブトといろいろ放り込んでいたので何かはわかりませんが、おそらくカブトの幼虫かと思います。

あわてて入れ物を探しマットをセットしてなんとか移し終えました。

予想外のことに動転してバタバタしてしまいました。結局十数匹幼虫と2本目の朽木からはクワガタの幼虫と思しきものまで出てきてしまい、マットと入れ物を追加購入するハメになりました。


9月17日昼の部

比較的昼間スズメバチに出くわさないフトアシクンの樹から初ヒラタの樹までにある数本の樹液場を見に行きました。

フトアシクンの樹:樹液がほとんど出ていない。。。。ヨツボシケシキスイが数匹いた。樹の様子が記憶と微妙に違っている。樹皮を剥がされているようだ。はぁ・・・・・・カンベンして欲しい。

気を取り直して2本目:遠目から確認するもスズメたちが食事中にて断念・・・

3本目:同じく遠目から確認。スズメたちが徘徊しており断念・・・・・・

消化不良を感じながら歩いていると、ふと目にとまるものが・・・・

まだアブラゼミがいてました。一匹だけポツ〜ンと・・・・・

交尾をする相手もいないに違いない。。。。。何か寂しいですね。


車に戻る前に去年一度だけ入った枝道に入ってみることにします。

入ってすぐに去年は気付かなかった樹液の出ている樹を発見しました。2箇所から樹液が出ています。

慎重に近付くとやはりオオスズメが樹の周りをグルグルと3匹飛んでいます。

樹皮の隙間から大き目のクワガタの尻が見えているのに・・・・・

しかも真っ黒に光って見える。ひょっとしてヒラタ様か?

夜の部にリベンジを誓い一旦帰宅です。

昼の部の収穫

新しい樹液場


9月17日夜の部

夕飯後一息ついてから出動しました。

今日は月齢も悪いので昼間見つけた樹1本に的をしぼります。

通いなれた樹液場と違って暗闇の中で探すのに少し苦戦するも再開することに成功しました。

オオスズメはいなくなっており、コガタスズメが数匹高い方の樹液の出ている樹皮めくれに頭を突っ込んでいます。

これなら大丈夫かな?

早速低いところの樹皮めくれをチェックします。

あれ?

デカイのですが鞘羽がつや消しだ・・・・・

5cm弱のコクワクンでした。昼間は光の加減でクロピカに見えたのでしょうか・・・・・

う〜〜ん残念。。。。

夜の部確認のみ

コクワ♂♀あわせて:5匹
 


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