採集報告2

【あ〜教徒】


【あ〜教徒様のメール】(2004.8.7)

〜前略〜


  さてさて、あ〜殿のご要望にお応えして、私めの採集記を書かせていただきます。

 文章が下手なので、読み辛いところもあると思いますが、ご了承ください。



  当時、級友の間では、いかに、大きな個体を捕って来るか?ということだけに重点が置かれていた時代でした、ので、種類は、2の次ぎでした。

私め初の虫取りは、小4の夏に実家近くのクヌギ林でノコの♂を捕まえたことが始まりでした、1年経って小5になり、級友の視点は、種
類よりも大きさに移行していました(極端な例:小さいノコより大きいコクワ)。

 この日は、そんな大型個体だけを目的にする級友3人と私で、普段は、行かない山(野犬が多いが樹液噴出しクヌギが大量にある)に行くことになり、朝5時にその山に入りました、目的のクヌギに着き早速、木を見ていくと、やや大きめの個体がウジャウジャいて、必死になって、捕りまくっていると、スグ近くから「ヒャーーーーーーァ!?」っという叫び声が聴こえてきました、(ものの、数秒だったような?)聴こえた方向は、下の方でした、この叫び声で私と他の3人も怖くなり、急いで下山(たかだか数百メートルほど)していくと、、、、、、、、、、、、

 先頭の2人がすごい勢いで掛け上がってきて、「誰かぶら下がってる」と言うなりチビって立てなくなってしまい、カタカタ震えているので、仕方なく私と北脇君で下りて行くと、、、、、、、、、、、、、、、、

 道の真中で女の人がすごい表情のまま吊り下がっていて、なにやら、ポタポタしずくが落ちていました、、、、、、、、、、、、、、、、、、

 私も北脇君も這いながら下山し(今、思えば、なんて薄情な奴らだったのだろう、、、後悔)山に近い北脇君の家に行きおっちゃん(医者)についてきてもらいました、その後、警察に委ねられました。

 今でも、鮮明に焼付いています。


 2回目、これは、自業自得以外の何ものでもないのですが、今から7年前、新規開拓にあけくれていたおマヌケな2人は、よりによって、禁断の森(樹海)に行くことに(こういうのを俗に「ヤキがまわってる」と言う)、結果は、虫取りどころではなく、常に恐怖心との戦いでした。

 しかし、無情にも、その時は、刻々と近づいていました、一本道のいたるところに「早まるな!!」とか「○ぬのは、明日でもいいじゃないか!!」といった看板があり、それが、ますます恐怖心を煽り、今にも、逃げ出したくなる衝動を抑え、ポイント(ポイントでもなんでもない、ただのガセネタだった)に向かいました、しかし、常に、恐怖心の方が採集意欲よりも勝っているので、まともに、地図を確認できず、結局、曖昧な場所に到着、しかし、あまりの怖さでしばらく、車から降りれませんでした、もし、相方が「帰ろう」って言ってくれれば、迷わず、帰っていたでしょうが、あいにく、「行こう」と言われたので、シブシブ行く事になりました、30分ぐらい(∞時間にも感じられた)進んだところで妙な臭いが漂いはじめ、だんだん強くなってきた、、、、、、、

 その時、、、、、帽子に何かが当たりました、、、、、

 恐る恐る、見上げると何もありません、、、、

 が、しかし、相方が腕が折れるかと思うくらいに掴まってきます、、、、

 ふり返って、、、再度、見上げると、、、、、、、、、、、、、、、、、

 足らしきモノが見え、さらに、上を見ると○をつっていました、、、、、

 しかも、前方にも、、、、、

 相方が逃げるように戻っていったので、私も、それについて行き、車まで戻りました。

 相方は、初めて(当然か!?)だったらしく、吐くわチビるわで身動きがとれなかったので、相方の車を運転し、警察署に行きました、一通りの聴取の後、現場がわからなかったので、地図で教えることができず、翌朝同行するはめに、、、。

 捜索が終わり、運び出されたのは、2体でした。

 後日、警察から連絡があり、事件性もなく家族に引き渡したそうです。


  さてさてさて、猟銃の採集記に移ります。

 今から13年前、大学2回の夏でした、当時、私は、渋谷区初台に住んでいました、ここの住人(お隣さん)で、虫を売って生計を立ててるTさんという人に連れられて、しばらく、止めていた(小5の衝撃で怖くて行くことができなかった)虫取りに行くことになりました、話しがあった時は、正直、断ろうと思っていたのですが、Tさんが「これを取るための場所を探しに、助手として来てほしい」と懇願され、給料前払いでもらったのと、「これ」(オオクワガタ)を見せられて行く決意が固まりました(幻のオオクワを捕ってみたいがため)、、、。

 Tさんの車で夜のうちに長野県に移動し、温泉に入った後、近くの山に入りました、真っ暗な林道をTさんの後をついて行くこと2時間、Tさんのポイントに到着、まず、一つ目の木には、これでもかっていうぐらいカブトムシが居てケースがすぐにいっぱいになりました(デカイので)、「こんなもののために来たんじゃない!!」と思いましたが、2本目、またもやカブトムシ、ここも、1ペアを残して全て捕まえました、期待の3本目、ようやく、クワガタがいましたが、コッ君の山でした、これには、見向きもせず、4本目に、ようやく、深山が捕れました、しかも、かなりデカイ!!久しぶりの深山を見て感動していると突然、Tさんが「静かに!!」と小声で言ってきました、あまりにも、じっとして動かないので、「どうかしたんですか?」と言うと「獣が近くに居る」とのことでした、今日のところは、引き上げて翌朝にということ
で、下山しました、ビジネスホテルに帰ると、他の泊まり客の人が、Tさんと話しをしてました、その後、Tさんに聞くと「○○岳で熊が出たらしい」とのことでした。なんでも、この山は、熊が頻繁に出るそうです、

 翌朝(4時)になり、出発しました、こんどは、鈴をつけていきました、熊が怖いらしいので、奥まで行かず引き返してきました。

 収穫0でしたので、他の山に行くことになり、車で移動しました、しばらく、市街地を走り##にきました、昨日、話してた人は、地元の××の人だそうで、狩猟(指定動物保護の為の)の情報を訊いていたとのことでした、そういった、経緯もあり、安全な##にしたそうです。

  その後しばらく、いろいろな、山に入って行きました(新規開拓)が、Tさんいわく、「感じが違うんだよなぁ〜!」のくり返しでなかなか、結果が出ません、結局、半ば無謀とも思える、突撃を一日中繰り返して、その日は、終わりました、近くの温泉に浸かって蕎麦を食べに行きました、

 今までの人生(現在を含む)で一番の美味でした。

 帰りに、Tさんが「今晩、1人で行って来るから、市内観光でもしておいで!!」と言ってお小遣いをくれました。

 翌晩、浮かない顔をして戻ってこられましたが、ケースには、ノコが満タンでした(数十匹いたと思う)Tさんが言うには、「これで、プラマイ0だね」とご機嫌斜めでした。

 翌朝(深夜1時)、**の林道に行きました、朝まで、粘って、ようやく新規ポイントを発見し、更に、オオクワガタの採集にも立ち会えました(このときの採集方法{あ〜殿流秘密兵器}が今でも役に立っています)

 実物を見るのは、2回目でしたが、感激してプルプル震えが止まらなかったのを思い出します(自分で捕ってないのに?)、これで、飯を食べに一旦、宿に帰りました、少し、仮眠を取って昼にまた、新規ポイントに行きましたが、夜と違いやたらと人がいました、Tさんが「こんなに人がいるんじゃぁダメなぁ〜」とションボリ、、、、とりあえず、付近の捜索もしようということになり、周辺を探索していると突然、、、、、、、、、、

        「パシューーン、パシューーン!!!」

 Tさん!何の音ですか!?と訊くと「猟銃の音じゃないか!!」と返事が

 「危険だから、車まで戻ろう」と付け加えられ忍者のごとく移動しているとだんだん音が近づいているのに気が付きました、が、どうすることもできず、ひたすら、車に向かっていると、、、次の瞬間、、、

 「パシューン!!」、、、音は、遠くで聴こえていたようだったのですが、なんか、右ひざのあたりに激痛が走りました、見てみると血が出ていました、「Tさん!、何かで足を切ったみたいなんですぅ〜!?ちょっと待ってください」というと急いで駆け寄って来てくれました、しかし、なにやら顔が硬直していたので「どうしたんですか?」と訊くと「このズボンの穴、散弾だよ!!!」一瞬、何の事やら理解できませんでしたが、「ひょっとして、私らは、獣と間違われている!?!?!?」とTさんが言ったとたん血の気が引いてしまいました、しばらく、すると、猟銃を持った人○○○○さんが現れ、「こんなところにいたら危ないよ!!」と言われましたが、次の瞬間、目がまんまるになって、無線機で「誤射アリ負傷1名射撃止めてください!!」と言ってまもなく、銃声がピタリと止みましたしばらくすると、他の○○の人達が集まってきて、肩を貸してくれました、その後、○○の人の車で近くの診療所に連れて行ってもらい摘出しました、「ズボンを重ねばきしていて良かったですね!?していなかったら間違いなく3針では、済まなかったですよ!!!」とお医者様コメント

 その後の話しで、わかったことですが、私達が、朝下山してすぐに熊が出たそうで、区域は、立ち入り禁止になっていたそうです。

 教訓、獣、出現地域では、情報収集を怠ってはならず(寝てたのねん。

    やぶ蚊対策のおかげで、、、、(暑いっちゅーねん

 あ〜殿も気を付けて、楽しんでください。
 

〜後略〜


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