やった!

【Cretaceous】


今年最後の関西遠征、じゃなくって関西出張はなんと5日間の長期出張となった。今回は車で出かけることと比較的日程にゆとりがあるということで、あわよくば虫取りも!と、下心丸出しの遠征(>出張!)となった(^^;)。


【初日】
出発当日は季節はずれの台風も去り、とても12月とは思えない暖かな朝となった。初日の業務は夜に設定されていたので、途中3時間程度の自由時間をとることが可能であった。そこで早速寄り道を決め込み、まずは手始めに別の趣味の目的で一路近畿地方のとある山を目指した。

道路もがらがらで超気持ちいい 〜♪

昼飯も食べずに現地に直行し、いざ林道へ!と登り始めたとたんに何と「通行止め」、やはり初めての場所はなかなか思うように近づけない。時計を気にしながらはるばる山を半周して反対側の登山道を上り始めたら、これまた「通行止め」。時計を見ればすでに14時。ここで考えていたら虫取りの時間がなくなってしまう!怒濤のごとく山を下り、別の山に向かった。。。
 

良い天気、良い景色、でも時間がない!

こーんな恐ろし気なところに迷いこんでしまいました。でも、結局はまた「通行止め」(;_;)

既に日没は近い。適当に車を止めて、あわてて道具をデイパックにいれて歩き出した。久しぶりの運動にすぐに息を切らせながら、材を蹴飛ばしながら歩く。材はいーっぱいあるのだが、クワガタはおろか、外道すら見つからない!材には割られた痕跡があるので、クワガタはいると思うんだけど。。。みーんな台風で流されちゃったのだろうか???

遠くに聞こえる猟銃の音におびえながら彷徨うこと1時間半、結局日没で初日は時間切れ終了。あ〜あ、くたびれた。でも、これからがお仕事本番(^^;)。最終日までお仕事お仕事(;_;)。


【最終日】
 

実に余裕の日程で仕事をこなしたので、ほとんど毎食コンビニ依存でろくに飯も食えないばかりか、貫徹で最終日を迎えてしまった(;_;)。

前夜子供から電話があり、「虫取れたぁ?」と。君のお父さんのお仕事は虫取りじゃぁないんだよぉ(^^;)。が、これで1頭も取れないで帰ったのでは父の面目が立たない。仕事は適当にやっつけて、何とかギリギリ昼前に帰路についた。

途中使える時間は2時間。初日の徹を踏まないよう、今日は確実に成果のあがる場所を選ばねばならない。

車を走らせながらおいしそうな場所を物色するが、何せこっちはこの夏子供に連れられて35年ぶりに虫取りに戻ってきた超弩級のシロート。その上矯正視力ですら片眼 0.3あるかどうか怪しいド近眼なので(>車運転していいのかぁ???)、冬枯れの森でクワガタがいそうなところなど見つかるわけがない。

結局高速のわき見運転は諦め、東海地方のとあるインターで高速を降り、適当なポイントを探すことにした。

全く初めての場所で右も左も分からないまま時間と競争すること小一時間。××を延々2km以上も気がつかずに反対車線を走ったおかげで、ようやくそれっぽい○○に出ることができた(>危ないなぁ)。この地方の○○という○○は台風による洪水のため、とんでもないところに流木が引っかかっていたりする。こんな状態で本当にクワガタが見つかるのだろうか?

が、もう残り時間は1時間。とにかく削れそうな材を探さねば。。。

雑草の海を彷徨うこと10数分。ようやく倒木や埋もれ木のあるところにたどり着いた。

こんな感じ。素人目には結構よさそうに見えるのだが。。。

私が勝手に師匠と仰ぐ方に「**に福がある」とアドバイスをいただいていたので、倒木には目もくれずに**を探した。ふと足下をみると、いかにも朽木!と主張している汚ない木が半分埋もれていたので、これに勝負をかけた。皮をはがしてみたら。。。やった!生まれて初めて、材割り(まだ割ってないけど)で成虫をゲット!めっちゃ小さなコクワガタの♀だったが、涙が出るほどうれしい瞬間であった。ホント、かわいいなぁ(^^)。

Fig.5 おお!ようやくお会いできましたね(^^)

時間切れになって再び雑草をかき分けて開けたところに出てきたら、##に来た方とばったり出くわしてしまった。先方は明らかにおびえている。当然だ。右手に斧、左手に怪しげなプラスチックケースを持った男がいきなり草むらから現れてきたのである。驚かない方がおかしい。想定外のことでこちらもパニック寸前だったので、とにかくできるだけさわやかに「ご苦労様です!」と一言。そうしたら、先方も何故か「ご苦労様です」と応えて下さった(^^;)。きっと応えに困ったのであろう。でも、雑草の海を泳いできた直後だったので、とっても嬉しい一言であった(^^)。


今回の成果:コクワガタ♀×3、幼虫×1。小さな一歩、しかし確実にクワ馬鹿への道の第1歩になりそうだ(^^;)

仕事はめっちゃきつかったが、虫取りでは何とか父の面目を保つことができたし(?)、振り返れば楽しい遠征(>出張だっちゅうに!)であった。あ〜さん、アドバイス本当にありがとうございました。
 


戻る