2004年12月30日

【ちゃん】


                        

【出会い】


あ〜さんとメールのやりとりが始まったのは、今から約2年半前のことでした。
以前からROMはしていたものの、会社のパソコンを自宅に持ち帰り使用していた為、PCメールで個人的なやりとりをした事がありませんでした。
パソコンを手に入れ、ブロードバンドで思いっきりROMできる身分になったある日、あ〜さんのある辛口コメントを読み(2002年夏版)自意識過剰気味な私は、迷惑をかけているに違いない!と勝手に思い込み、初めて仕事以外のメールをあ〜さんに送ったのがきっかけでした。


しかしノープロブレムのお返事が速攻で返ってきて、私の自意識過剰ぶりを露呈してしまったのです。(^^;;
あ〜さんがメールで一人一人とのつながりを大切にされている事が十二分に分かる内容のお返事で、そこからやりとりが始まりました。
分からない事を教えていただいたり、採集報告をするのが日課となり夢にまで見た生涯初の地元ラベルのヒメオオが採れたのも、あ〜さんに指導を頂いたおかげでした。

歳月の流れは無常なもので、あ〜さんは別の趣味を持たれたり、私の生活にも大きな変化がありましたが、あ〜さんとメールのやりとりだけは変わりませんでした。
最初は千葉と鳥取なのでお会いする事は無いだろうと思っていましたが・・・


【忘年会】
2004年も終わろうとしているある日、あ〜さんより次なるメールが・・・
>気持ちが西へ行ってます。
>ちゃんさん、29日、30日のご予定は?
ええっ!!(@@)あ〜さんにお会いできる!
しかし29・30日は・・・泊まりで会社の忘年会(T^T)
哀しい返事を送信する・・・
しかし返ってきたのは大晦日までならOKとのありがたいお返事!「ちゃ〜〜〜ん」
忘年会そっちのけで、携帯に届くあ〜さんからのメールに釘付け状態になり、翌日に備えアルコールはかなり控え、ひたすら解放されることを待つのでした。


【発進】
30日朝、早く解放してくれぇ!と云う叫びはまったく届かず・・・
昼にやっと解放されたのでした。

まずは・・・
逃げ帰るように会社を出て、家に帰り適当に車に荷物を詰め込み、あ〜さんに「出発します!」のメール送り、ひたすら西を目指す。

西に向かう峠

峠を越えると渋滞様

高速も車が多い

峠は雪があったり、途中渋滞様に出くわしたり、帰省ラッシュの中、走ること5時間、やっとあ〜さんが潜む街に到着した頃にはすでに暗くなっていました。


【ぐわぁ〜〜〜ん】
あ〜さんが指定した待ち合わせ場所は・・・
「いきなりかい!(^^;;」な場所で、2人とも待ち合わせ場所に苦笑。

ぐわぁ〜〜ん
しかし非常に分かりやすく、迷うことなく到着。
駐車場であ〜さんの車を探すが・・・・ない。
・・・・・「ん、間違えたか〜〜〜?」
電話をかけると目の前を横切るあ〜さんの車(^^;;
予想通りの容姿をされたあ〜さんが車から降りてこられたのでした。


「ぐわぁ〜〜〜〜ん!!」
 

初めてお会いするのに、お互いの事はメールでやりとりしていたのですぐに打ち解けて、とても不思議な感覚に陥っていました。

そして早速ラオウに向う・・・(^^;;

しかし2人とも惨敗、そしてあ〜さんの新しい車に乗せていただき次なるラオウステージへ(^^;;・・・見事玉砕を喰らい・・・元の店に・・・
さらに追いはぎに遭う(T^T)。私のパワーがあ〜さんにも乗り移った模様(+_+)


【ねぐら探し】
落胆のまま夕食を取り、楽しい「ブツ」を色々見させていただき爆笑&へぇ〜&ゾクッ!

お腹も落ち着き、寝床の確保を・・・
あ〜さんがPCで検索し、そのままデータがナビに転送される。
文明開化の鐘が私の脳を駆け巡る・・・カランカラン〜すんげぇ!!
そしてあ〜さんの後をついて行き、その場所に向かうが・・・・
あ〜さんの「ありません(+_+)」
ナビ上にある、ソレは無かったのです。
カップルが佇む路地裏であ〜さんはPCと格闘・・・
何もできない私はとりあえず携帯で探すが、まったくの役立たず・・・
数分後「それらしい所がありそうな場所を徘徊しましょう」とあ〜さんのナビにお任せっきりで、私はあ〜さんの車の後をひたすら付いて行くだけ。
何もできない自分に腹立たしさを感じていました。
途中書店で地図を物色・・・書店は朝4時まで営業しているのにぃ・・・
と、あ〜さんは地図を見てニンマリ・・・?
なにやら地図上のアレを見つけて速攻で購入されている(^^;;;
その地図に載っている寝床候補に電話をかけていただくが・・・こちらも玉砕。
24時間営業の「健康ランド」がまったくない!
しかたなくポイントの近くまで移動・・・途中から見覚えのある道に・・・
そう10月に単独で行き惨敗・・・と云うか珍道中をした場所。
コンビニで飲料や朝食を調達し、パーキングにて車中泊の決断をしてポイントの近くにあるパーキングに到着。
この時、日付はすでに大晦日に突入していました。
ここでもあ〜さんの車の電動ハッチに、またしても文明開化の鐘が鳴る。
「おやすみなさ〜い」でお互い車の中に寝床を作り気絶したように寝込む・・・・・・・・・・
がっ、寒さで真夜中に目が覚める・・・
エンジンをかけ、しばらくすると周囲に居た車は蜘蛛の子を散らすようにパーキングから去ってゆく・・・私の車はボロなのでとってもうるさい(^^;;;
あ〜さんの睡眠を妨げては・・・と、ちょっとだけドライブ。
私にとっては珍しい製鉄所の煙突から出る、青白い炎をしばらく眺める・・・

製鉄所の炎

大晦日の真夜中になにしているのでしょう・・・
パーキングに戻り少しあ〜さんの車から離れた場所に止め、そのまま、また気絶・・・


【朝と寒さに弱い、ちゃん】
zzzzzz、携帯が鳴っている・・・
「おはようございます!」
げげっ!あ〜さんに起こされてしまった(^^;;;;
時計を見ると9時・・・いつまで寝てるんだ、ちゃん。<と自己つっこみ。
外は雨様・・・「あ〜さんとの採集はこうでなくちゃ!」と、失礼なことを口走るm(_~_)m
寝ぼけ眼で、あ〜さんを私の車に乗せて目的地に出発!
目の前の山は雪で白くなっていました。

早速海岸沿いに美味しそうな林を見つけて採集モードに突入。

盗撮
ねぼけた私は準備も遅く、ここでもあ〜さんの後を追う(^^;;
先行するあ〜さんの叫び声が「ぎゃ〜〜〜っ!」
一瞬あ〜さんのトラウマを思い出し、嫌な予感。
しかし対象物は・・・
リアルな人形が岩場に乗っかっていました・・・こわっ!
防空壕のような洞穴もいっぱいあってなんだか不気味。
気を取り直して材に向うが・・・

ここから開始
トラップの残骸が有ったので何かしら生息していると思ったのですが、あ〜さんの「適材がありませんから〜残念!」で玉砕。
そして移動
ミカン畑の脇にある林を物色。
速攻でカブちん攻撃喰らっているあ〜さんを目撃。
一叩きでゴロゴロと・・・実は材から出てくるカブちん様を見るのは私は初めてなのでした(^^;;
その近くで私は食痕すら見る事無く、どんどん植生の悪い方へと移動して行く・・・
まったくの素人だ、間違いない!
その後人生初の「カクイわた」(記念特番の「琺瑯看板について」を参照)を見させていただく。
あ〜さんによると、ここがカクイわたの東限らしい。
山陰では未だ発見できていない。

昼食を取ろうと、あ〜さんが見つけていたお好み焼き屋に向うが・・・
私は・・・・素通りする(^^;;
Uターンをする為、裏道に入る・・・実はこの裏道、6度目の通過となる(^^;;;;
暖簾は下がっていて、駐車場で餅つきをしている・・・
道の奥でUターンをして、その店の前を横切ろうとするとお兄さんが私に向って手を振りながら近寄ってくるので
店に入れてくれるのか?と思い、車を止めるが・・・
単なる人違いの模様。
君はだれ?<使用方法が違います(^^;;

大晦日、町は餅つきや大掃除で年越しの準備をしているのにふらふらと徘徊する、県外ナンバーの怪しい車。

良さそうな場所に材は無し!でここから海岸沿いを離れ、山方向へ向う。
あ〜さんの車の場所まで戻り、・・・・またあ〜さんのナビについて行く、ちゃん号。

しかし、辺りはだんだん雪で白くなって行く・・・大丈夫なのかなぁ、あ〜さんの車。


しばらく寄り道をしながら走って、途中「これがカクイわたの看板だ!」を確認。
ポイントに到着したのだが、寒さに弱い私はとんでもない行動を取り始める。
あ〜さんは採集の準備をしているのになんと私は傘をさして採集道具もデジカメも持たず・・・
山の中に入る・・・何しに来たのでしょうね(^^;;;
ひたすらあ〜さんについて行き、あ〜さんの採集を見守る私。
お前は何しに来たのだ!
太陽は傾き、2004年最後の夕日をあ〜さんと見て感慨深く、2004年を振り返ってしまう私がいたのでした。


【別れ】
高速のICまであ〜さんに案内していただき、お別れ・・・
最後の最後まであ〜さんにお世話になりっぱなしである。
またお会いする事を約束し、あ〜さんを見送ったのです。

今度お会いできる時は、もっと採集に気合を入れることを硬く心に誓う私がいました(^^;;;
それと、ラオウの方も腕を磨かなきゃ(^^;;

帰路



峠付近から自宅まで、雪は延々と降り続き自宅に到着したのは2005年まであと1時間30分、
こうしてちゃんの2004年を締めくくったのでした。
めでたし、めでたし・・・・・・・・・・・・・・・・て、クワガタ1頭も採ってないっしょ!!

成果 傘にひっかかった蜘蛛1匹。
    ちゃんパワーによる、ラオウ惨敗。
    あ〜さんにお会いでき、2004年の全ストレスをぶっ飛ばす!!
 


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