第4回遠征

【あんくまん】


【あんくまん様のメール】(2005.11.6)

 

〜前略〜


あ〜さん、やっと行ってきました。
またも南会津のH林道に、今回も一人で遠征です。


いつもは現地に、朝着くように出かけるのに、昨夜は10時過ぎにリュック背負って出てました。
明日は紅葉シーズン最後の土曜日ということで、混雑を先読みしての出発でした。

予定通り、深夜の2時半に到着・・・・・・・・・しかし・・・・・・夜の林道は当然、真っ暗で・・・・・・・その、、、なんて言うかぁ、、、、まぁ、、、アレが、、、、、怖くて、、、いや〜な、ヤバイ雰囲気がしてきて、、、もう背中ゾクゾクでした。(;_;)

じつはトンネルを数本くぐっている時には、あ〜さんの言う「蓋が半分あいている状態」に・・・・・・・努めて考えないようにしましたが、これもあ〜さんの言う「負け状態」

意識たっぷりで林道へ・・・・・・・・以前のネグラへ駐車して、寒ぶぅい外に(1℃)出て、寝袋やら懐中電灯やら準備に入りますが、何度
このまま帰ろうと思ったことか・・・・・しかしガソリンスタンドまで燃料は(たぶん)持ちそうもなく、我慢するしか方法はありません。

ガソリンの補給に失敗したので、エンジンを掛けっぱなしにする訳にもいかず、、、、仕方なく、エンジンを止めると、、、、、、、、、辺りは、シ〜ンと、、、、、、していて、、、、、、、なにか?が窓の外から覗いているんじゃないかと・・・・・・・・・・\(* ><)/きゃーぁぁぁっぁ!

寝袋を頭からすっぽりかぶって耐え忍びます。
すべての明かりが消えるとその闇は意外と明るく、山のシルエットがくっきりと浮んでいました。
その空がときどき(ピカピカ)って光ります。
その時、山のシルエットはより鮮明になり、神秘的でした。
あの光はなんでしょう?
ものすごく遠くで光る稲妻か? 
恐怖心にはサイエンスで立ち向かいます?


そんなこんなで6:30起床・・・・・ぉぉおおお、怖かったぁ〜ぜぃ〜

(翌朝)ターゲットを探して移動・・・・・・「熊」は平気です。って言っていましたが、いざ熊笹を掻き分けて、独りぼっちで、道なき道をひたすら登りはじめると、遭遇しそうな雰囲気がプンプンでした。

やっとあ〜さんの(熊には遭いたくない)気持ちが理解できました。
冬眠前の熊がひょっこり目の前に現れる。そんな嫌なイメージばかりが浮んできます。

まわりには誰もいないし、聞こえるのは自分の息づかいと、藪を掻き分ける音だけ、、、、立ち止まるとシーンとしています。
ときどき大きな落ち葉がカサカサと音を立てながら落ちてきます。
最初はその音だけでびっくりです。

そんなときにキジがいきなり(バタバタ、バタァー!!!!)って目の前から飛ばれた日にゃ〜、、、腰抜かすぅちゅ〜ねん!
〜〜〜へ(。><)ノ ヒィ



「クワ採集HP」とかでも「熊」には注意って!!!
熊はヤバィですぅ〜、このあいだも富士サファリパークで人が殺されちゃったし、出遭いたくはないです。
今は冬眠まえだしぃ〜、おいらには適度にいい脂肪がのっとるでしょう!?


あ〜さんに報告したとおりその事件の数日前に、富士サファリパークへ行っていたので、犯人?の(兄弟ヒグマ)の写真を撮ってました。 たぶんこの2頭だな!

可愛い顔しています(この熊さん)・・・やっぱ野生動物は・・・注意しないとネ!
&上記?のキジ?写真もGET!    すげぇ〜!!



今回は材割り採集に来たので、立ち枯れ&倒木を探します。
しかし山に登ったり、下りたりがこんなにしんどいとは・・・落ち葉が降り積もり、急斜面ではツルツルと足がすべって、何度もコケました。
植生に注意?して、登る山を決めました。
遠目では、すでにブナは葉を落とし枝だけが白っぽく見えています?

全体に紅葉も終わりかけていましたが、その全景が白っぽくぼやけて見えるほどブナが多い山だ!?
って勝手に判断して、そんな山を目指します。

双眼鏡がないので(立ち枯れ)は行き当たりばったりで見つけるしか方法がありません。??

とにかくひたすら登ります。
途中カワラのついた倒木を見つけると、熊におびえながらも本格的にコンコン開始です。

いよいよ感動の初体験・初対面かぁ〜
コンコン、サクサク、コンコン、サクサクサックって・・・・・斧の刃先が自分の足に飛んできました。
おいおい、あぶないって・・・・・あやうく靴のつま先真っ二つですぅ・・・
何度も足先や脛を削りそうになりながらコンコン、サックサクします。



が、出てくるのは変な虫ばかり・・・・光沢のあるこげ茶色の短いミミズ?
や、でかい羽蟻? 本物のミミズ!  や、野郎ぅ・・・・なんでじゃ〜

作業中もカメムシやてんとう虫が、おいらの顔や頭にいっぱい飛んできます。 てめえらも邪魔するのかぁ〜〜〜〜髪の毛の中ガサガサ歩きやがって、集中できんやろがぁ〜
うがぁぁ〜背中の中に入るなよ〜〜〜〜〜気持ち悪いじゃね〜かヨ〜

移動して頂上を目指します。 立ち枯れ・・・は・・・・・ありません。
もう身体じゅうに植物の種子をくっつきまくりの移動です。

取っても取っても種子だらけ・・・・好きにしやがれ・・・・ったく・・・・・・・
泥だらけ種子だらけ、カメムシまみれで、ようやく頂上に出ました。
まわりの山々を一望して一服です。
林道からたかだか100m程度の山ですが、膝がカクカクしています。

登山には普通のスニーカーではダメですね!
専用のシューズかスパイクの付いた長靴がやっぱりいいようですぅ。
服装も種子のくっつかないヤツがいいですね!
しかしこの時期にこんなんじゃ〜夏の藪こきは想像を絶します。。。。


下りは別のルートで・・・・どこがいいか・・・いや、どこが下りれるか?
あ〜さんの採集記みたいに、とんでもないところに下りれば戻ってこれないし、救助隊もいません。
結局、勇気がないので、来たルートのすぐそばから下りることに・・・
カワラのついた倒木を見つけるとコンコンします。

相変わらず変な虫のオンパレード!!!
今度は真っ黒のてんとう虫みたいなヤツが大量にボロボロと出てきます。
それにめげずに別の場所から削ります。
おおおおぉぉぉぅぅ、、初の食痕を発見しました。
幼虫を傷つけないように、薄く薄く削り進めます。 が、、、、いません。
別の食痕も発見しては削りますが、食痕がだんだん小さくなって消えてしまいます。



泥や種子を払って移動します。
車に乗り込み次の場所を目指していると、どこからかカメムシがでてきます。
うがぁぁぁ〜きしょいちゅうねん!!

林道沿いのヤナギはまだまだ青いやつもあり、ついつい車をとめてチェックしてしまいます。



しかし今日のH林道は工事で通行止めだらけでした。工事関係者の車両に移動してもらいなんとか下りれました。
上から下りて来たのでそこを通るしか帰れません。ほんとごめんなさいです。


国道沿いでいい立ち枯れを発見しましたが、人が多くて・・断念途中の畑の向こうに感じのいい林があるのですが、やっぱり農作業の人が何人かいるので入ってゆく勇気もなく、別の場所を探します。

ようやく入っていけそうな場所を発見! なんとか駐車スペースを見つけて腰ベルトに斧やらケースやらを取り付けてぇ〜ときどき通る車を気にしつつ、山に入って行きます。

なんか登山道らしきものが目に付き、そちらに向かいます。
途中切り株をコンコンしますが、まったくダメです。
頂上には送電線の鉄塔が立っています。

たぶんここは電力会社の整備道なんですネ。

でも登りやすいのは最初だけでどんどん登ってゆくとやはりそこも急斜面と落ち葉が積もっていて、ここもつるつるとすべってなかなか登れません。
植生は落ち葉の形状から、ブナやクヌギ、チドリノキ、ミズナラ、あとは頂上付近にアカマツが少々って感じです。
この山の木は全体に若く、樹高もひくく、期待は持てません。

しかしいいことを思いつきました。
そうです。この山頂にそびえる鉄塔を目印にすれば、道に迷って遭難する心配はありません。
頂上から反対側を見ると、ず〜〜〜〜〜〜〜〜っと山だらけです。
これなら人目を気にせずに探索出来そうです。
まずは尾根沿いに反対側に下って行きます。が当然のように道はなくまたも種子だらけになりながらの行進です。



万一に備えて腰に巻きつけてきた防寒服もすごくジャマです。
本格的なリュックが必要です。
そういえば水も食料もありません。
雰囲気もヤバイ感じです。山栗の実がたくさん落ちていて、あいつがすぐそばにいて、おいらの様子をきっとうかがっているに違いありません。
よし!戻ろう!!と鉄塔を見上げると・・・・・・・・・・・・・・・・ありません。
電線もなんも見えません。
エッぇぇぇぇ〜そ、そ、そんな〜〜〜〜ぅぅぅうううぅぅ。

って、ほんとは熊が怖かっただけで、鉄塔は見えなくても、ほんの小さな山(高さは100m程度)を一個半来ただけなので、速攻戻りモード全開で来た道を取って返します。
でもこの小さな山がキツイのなんの! とくに下りでの踏ん張りが利かずに膝がプルプルして、時々カックって砕けてそのまま尻もちついてすべり落ちます。
防寒服もグチャグチャです。
帰り道はコンコンすることもなく・・・・・・いろいろなことにビビリながら、落ちていた枝を杖にして登ったり下りたりして、ようやく帰還しました。
よくハイカーが持っている杖、あれは飾りじゃぁないんですね!


しかし何個も山に登って、、、、結果はボウズ!!
往復700kmも何しに行ってるんだか? まぁ紅葉はキレイだったからイイっか!(*^_^*)    山頂の写真も紅葉写真もGET!  




帰り道はぎっちりと紅葉渋滞にハマッて、ようやく動き出しても2台前に脅威の遅車が、、、、、、、、、、、野郎ぅぅ〜〜〜、、、、、、
そいつの前はオールクリアー、そいつの後ろは大渋滞!!!
それにしても自分の状況が理解できんのかぁ????
うしろは気にならんのかぁ?
自分の前には一台も車が走っとらんでしょう?

まぁあなたは運転していて一度も渋滞にハマッたことがないでしょうけど・・・・?


おいらなんぞは気がちっちゃいのでいつもバックミラーを気にして走ってんだぞ〜。
ハイハイわかりました。あなたの神経の太さは充分に伝わりましたので、そろそろ道をゆずっては頂けないでしょうか?
そこのお土産屋さんになんとか入ってくださいませんか?
ダメですかぁ〜〜〜〜?

ヾ(`◇')ダメ!

~\(−_−;)/~オテアゲ



ようやくインター手前のバイパスヘここは二車線あります。が、ヤツは右車線をゆうゆうと時速30kで進みます。
""ハ( ̄ー ̄*)パチパチ♪
""ハ( ̄ー ̄*)パチパチ♪


左側からおもいっきり抜いてやりました。



高速道路の追い越し車線も、まぁ〜ったりと走る車が占領していました。
う〜ん、土・日はこんなもんかぁ〜
そんな時、後ろからすごい勢いで大型の四駆が迫ってきます。
おいらはすぐに道をゆずり、その四駆の後に続きます。
その車は前車にピタッと張り付き車間を詰めます。
反応の鈍い前車もさすがに道をゆずります。さらに四駆はその前の車を駆除していきます。
ようやく巡航速度がいい具合にあがってきました。
おいらは付かず離れずその四駆に従います。
前がひらけるとその四駆は、おいらに道をゆずろうとしますが、おいらはその四駆を追い抜きません。
「うしろの、覆面パOカーは引き受けた! 前を頼む!」
「おし!」
ってな具合で適度に順調に川口付近まで帰ってきました。
ありがとう四駆!

そのあとはどのルートでも渋滞が続きますが、比較的すいていた湾岸線で帰還します。が、急な事故渋滞・・・・・・急遽銀座方面へ・・・・結局はグルグル回っていっぱい時間をかけて帰ってきました。やれやれ




今回の遠征でも結果は出せず・・・・・幼虫の顔も拝めず・・・・・それでも山の雰囲気が充分にわかったことで、あ〜さんの採集記を臨場感たっぷりにあじわえるようになりました。
成果は・・・あったんですよネェ〜???


こんなんじゃ報告になりませんが・・・・・・これしか・・・・・・ありません・・・・・
本来の予定では、不明幼虫を発見し(それも5頭ばかり)そしてその写真をあ〜さんに送り判定してもらい、間違いありません!これはオオクワですよ!
おめでとうございます!!!って予定だったんですが・・・・・・・o(;_ _)o

そ〜ですよね〜、簡単じゃないですよね〜、、じらされて・じらされて、、、それでやっと対面できてこそのオオクワですよネ〜〜〜〜

実際、簡単に採れていれば材割りはどうなんよ〜って、思っていましたが、今回簡単に採れなかったことで、もう一度いったろかぁ〜って、体験しないとしょうがない!


現状の車では雪の中は無理?なので、年内の福島遠征は今回が最後の予定です。
今回は天候がよく気温も上がりそうだったので強行しましたが、それでも途中のトンネルでは0度を表示していました。
路面凍結注意の点滅も、はぁ?って感じでしたが、トンネルの中はところどころ黒光りしており、ほんとに凍結していました。


幼虫ぅ〜待ってろよぉ〜
カワラ材は発見できたので、今度はやっぱりニクウスたっぷりの立ち枯れを発見し・・・・・・コンコンやってみたいですぅ。
今度こそ採れたときは、宜しく判定お願い致します。┏(_ _;)┓

あらためて「いい報告」を目指します。


戻る