タガメの生態

【あんくまん】


【あんくまん様のメール】(2005.10.18)

 

〜前略〜


あ〜さんもご存知かもしれませんが、すこし前にNHKの自然番組でタガメの生態が紹介されていました。

あ〜さんの採集記にもときどき登場する水生昆虫の王様?です。
外道の一種ですが、番組ナレーターの(タガメは、なぜ?灯りに向かって飛んでくるのか?)の言葉に、そのまま見入ってしまいました。

大学の研究者がいろいろな実験をして、生態解明が進みます。

そのひとつに、繁殖させた多数のタガメの背中に、水に溶けないペイントで識別番号をつけ、田んぼやあぜの水路などに放していきます。
そして夜に、田んぼ周辺の外灯ポイントを探します。

番組では飛翔の瞬間や、外灯の周りをグルグルと飛ぶタガメの様子が撮影されていて、そのタガメがポトッって落ちてきて、テクテクって歩いて近くの植え込みの中へ、その植え込みの枝をよじ登り、また飛んでいきます。
クワガタみたいだ〜〜

識別番号のついたタガメが発見された外灯までの距離は、最短でも数百メートルはなれた学校のグランドです。
最長では山をひとつ越えた反対側(約四キロメートル?)街の中のネオン看板まで飛んでいました。すごい飛翔距離です。


(ではなぜ?夜、灯りに飛んでくるのか?)
それは夜行性で集光性があるからだそうです。夜行性で飛翔能力がある昆虫はみんな飛んでくるのかな〜、蛾や羽虫もそうだったんだ〜って考えながら、もちろんクワガタのことも頭をよぎります。


(つぎになぜ?飛ぶのか?)
それはどうもパートナーを求めての旅のようです。ある田んぼにメスのタガメがいて、そのメスは田んぼの水面付近で一定のリズムの波を起こします。
その田んぼに着地したオスが、その波をキャッチしてメスの居場所を知るそうです。
そしてメスに気に入られれば、めでたく結婚です。
メスは水面上部の稲の茎に卵を産みつけ、その卵をオスが守ります。
卵からいっせいに孵化したタガメの赤ちゃんは、そのまま水中にポトポト落ちていきます。
その赤ちゃんが自立するまで、オスが睨みを利かせています。
う〜ん、他の生物同様、近親交配を避けて、強いパートナーを求めての旅だったんだ〜〜〜エラ〜イ!!
それらがたまたま人口の光を見て、ふらふら〜って誘われてきてたんか〜〜〜

タガメのメスはひとつの田んぼの水面を、結婚相手を求めるためのレーダーのように使っています。
オスはメスのいる対岸側の水面に着地しても、この振動をキャッチできるそうです。
かなり広いエリアです。


(妄想1)
コオロギや蝉の鳴き声も広範囲に聞こえるし…。 クワの生き残り戦略は…
新成虫も越冬固体も春に這い出してきて、樹液の匂いか、大好きな樹木の匂いに向かって飛んできます。嗅覚が相当よさそうなので、離れた場所にいるメスの匂いが
判るのかなぁ〜、でもクワは変な匂いはないよなぁ〜



(妄想2)
クワはどっちがどんな合図をだしてんのかな〜? どっちがOKの権利をもってるんだろうか?
あるHPでメスが交尾を拒否すると、オスが怒ってそのメスを噛み殺すことがあるって紹介されていたましたが、自然界でも劣性遺伝を避けるために、なんらかの判断が行われるのかな〜?
メスが拒否するってことは、権利はメスが握ってるのかなぁ〜……?
じゃ〜ぁ、どっちがどんなふうに誘うのだろうか? 外灯にはオス・メス飛んできますが、通常の繁殖時に両方が飛び回ると、廻り合いのチャンスは減るような気がします。
樹液(餌)場で、偶然出逢う以外のなにかが……きっと……あるはずだ!?


(タガメの越冬固体について)


その次の実験は、越冬固体がどこで越冬するのかを探る実験です。
飛翔の邪魔にならない超小型発信機を背中に取り付け、越冬時期に発信音を探します。
番組中は発見されませんでしたが、過去の実験では山の竹やぶの中、深く積もった落ち葉の中で発見されたそうです。



クワガタとは微妙〜に、生態や越冬方法も違うのでしょうが、非常に興味深い番組でした。
う〜んクワガタにも発信機をつけてみたいなぁ〜、どんな行動をするのか見てみたいですね〜
よくミツバチやスズメバチにこよりをつけて追跡し、巣を捜す方法がありますが、クワ成虫の生態も興味ありますよね〜
クワガタの寒さ対策は?……真冬の洞穴に温度計でも突っ込んでみるかなぁ……
越冬固体も朽木に穴をあけて潜り込むのかなぁ〜???

研究者はクワよりタガメがいいのか? それともクワはもう研究されているのか?
私が知らないだけなのかな〜?



すいませ〜んダラダラと・・・・・・変なことを・・・



10月の後半にかけて、めちゃめちゃ忙しくなりそうです。そんな中、調整が付くのかどうかわかりませんが、天気も気にしつつなんとか出撃したいです。

なんとかいい報告ができるようにがんばりま〜す。
 



〜後略〜


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