千葉県
【謹賀新年】
年が明けた。金融機関が軒並み休業していて、かなり悲惨な年始を過ごした。最悪だ。(+_+)
で、とりあえず今年一発目の採集はピイさんを道連れに千葉を回ることになった。
理屈抜きで新春第一弾は千葉でオオクワ狙いの新規開拓だ。採集の原点はここにある。
近場なので少しゆっくり来ていただき、あ〜邸を出発する準備にかかる。
車にツララがっ!
どえらい寒い!車からツララが下がっている。千葉の風景とは思えない。
まずはコンビニのCDでお金を下ろすのにチャレンジだ。
・・・・・・・ダメ!
どのカードも使えなかった。三が日はダメらしい。(+_+)
パンをかじりながら道を走る。
オオクワポイントにほど近い場所で倒木を見つけたので、車を降りてみる。
さっぶ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!(>_<)
風がびゅんびゅん吹きつけてくる。全く容赦ない。
倒木からは何も出なかったが、横の竹薮からピイさんが材を見つけ出してきた。
そこから出てきた幼虫が何とも怪しい。
化けてくれ〜
写真ではコクワに見えるが実際はオオクワにも見える。
頭幅は微妙。サイズも微妙。薄く見えるが頭の色も微妙。どちらにも取れるのだが、コクワにしてはかなりのボリュームだ。頭と体のバランスがオオクワっぽいのと、アゴがやけに長いのが気になる。
とりあえずピイさんが菌糸瓶で育てることになった。
その竹薮の中がすごかった。サルノコシカケが生えている立ち枯れや、カワラがびっしりの大木など、オオクワの発生源には全く不自由しない状態だ。こんなところがあったとは・・・
しかし、どれも削らずに温存することにして、この場所をあとにした。寒いんだもん。(^^;)
それから移動を繰り返す。
これまで何度か行き来していた場所のすぐそばにも、けっこう雰囲気のあるクヌギがあることを発見したりする。まだまだ見逃しは多い。
台場チックなクヌギが並ぶ
夏が楽しみなポイントだ。
それから再び脇道をぐるぐる回る。
カーブを曲がった瞬間、すごい材が目に飛び込んできた。
キノコまみれ
ドーンと立つ立ち枯れの下に、ものすごい材がゴロゴロ転がっている。しかも状態は抜群だ。
これはもう完全にオオクワ成虫が出ると思った。
さっそくナタを入れてみる。
縦横無尽に食痕が走っている。
しかし、でっかい蛹室は空っぽ。(-.-)
出てくるのはこいつらだ。↓
今年もこいつでスタート
非常に大きな期待をしたのだが、残念な結果に終わった。
さらにその先の斜面にすごい材が横たわっている。
上から下までカワラびっしり
これだけたくさん材を見つける採集も珍しい。
上・中・下でちょこっとずつ叩いてみると、金太郎飴のようにコクワが出てくる。
やっぱりこいつ
上からも下からも
まあ、仕方ないか。いつかオオクワに産んで欲しいものだ。
またまたその先にもパッと見はいい感じの材があった。このあたりはほんとに材が多いかも。
でも叩いてみたらカ〜ンとはじき返されて終わり。(^^;)
コクワが1頭だけ出てきた。
逆さに入っている
こいつは皮だけで育ったらしい。
それから周辺をぐるぐるぐるぐる巡回して、徐々にポイントをずらしていく。
途中の脇道を入るとたっぷり雪が積もっていた。こんなの千葉の風景ではない。道は凍りついている。昨日降った雪か?
しかし、たくさんのクヌギを見つけた。まっすぐに立っているものが多く、おもしろくもないのだが、回っていればいいことがあるかも知れない。
それからピイさんが以前一度だけ回ったことがあるという場所の周辺を回ってみた。
近いところにこんないい場所があったとは・・・
材もけっこうある。しかし、脇道を走っているといつの間にか民家の裏庭に入りこんでたりして・・・(^^;)
そこから茨城でメシを食おうとしたのだが、遠すぎるので挫折。
近場のソバ屋で済ませることにした。
初詣の客で店内はごった返していたが、タイミング良く入ったらしく、スムーズに食事を済ませることができた。
満腹になって、今度は大移動をかける。
初詣の客で道路は混雑しているので、混まない方へ混まない方へ移動する。それなりの目的地はあったが、どんどん遠くなっていく。(^^;)
何とか軌道修正しながら車を走らせると、道端にいい材がある。ハザードを出してサンダルのままで叩きに行く。
間違えてヒラタでも出て欲しいところであるが、出てくるのは言わずと知れたアイツばかりだ。1頭残らず埋め戻してリリース。
このエリアもふんだんに材があってとてもいい感じだ。今日は千葉再発見の日だ。
里山風景
さらに材を探しながら移動を重ねる。
ジャングルのような場所を行ったり、田園地帯を横切ったりするが、なかなかいい材はない。
目的の地帯には入っているものの、ほとんど車を降りることはなくなった。
すでに日は暮れかかっていて、だんだん見通しも悪くなってきた。ほぼ終了モードだ。
丘を行ったり谷に下りたり袋小路に入りこんだりを繰り返し、素晴らしい立ち枯れを見つけた。
これもほとんど叩かずに温存だ。
そして数百メートル離れた場所に、夏に期待のクヌギを発見した。洞がたくさんあり、条件はとてもいいように見える。憶えておきたいものだ。
さらに山や谷を走り、日没直前に丘の上に並ぶクヌギを見つけた。
なかなかの場所
近づいてみると樹液の跡もたっぷりあって、これは期待大だ。洞は少ないが、樹皮めくれがたくさんある。
大物が入りそう
おそらくオオクワもヒラタもいる場所なので、夏に来てみたい。憶えてれば。(^^;)
ここでタイムアップ。あっという間に真っ暗闇になってしまった。
帰り道は法定速度をはるかに下回るスピードで走る車に悩まされたり、渋滞回避の裏道を探して田んぼに落ちそうになったり、まあいつも通りのパターンとなった。
最近はすごい頻度でココイチに行っているが、今日も最後はココイチに入ってしまった。
ドサクサに紛れてカレーの写真まで撮ってしまった。
溺れそう
これがチーズカレーだ。
後ろに見えるのが温泉タマゴのトッピング。今日は昼食から時間が経ってなかったので400gだが、いつもは500gを平らげる。
ココイチのカレーが嫌いでない方は、この写真を見たらお腹が鳴るはずだ。
コクワ:いっぱい
オオクワ:候補幼虫1頭
ノコギリ:幼虫1頭
2002.1.4