茨城県
【またまた茨城】
金曜日にピイさんからメールをいただき、日曜日に採集に行くことになった。
土曜日の大雨から一夜明けると、打って変わっての好天だ。今回の集合場所は茨城県某所のホームセンターだ。朝日を浴びながらの運転は目が疲れる。しかし、早起きして採集に行けることはとても嬉しい。
ほぼ予定通りにホームセンターに到着したのだが、早すぎて駐車場が閉まっていた。(^^;) 仕方なく隣のパチンコ屋の駐車場に車を入れ、ほどなくしてピイさんが到着した。
まずは近くのコンビニでドリンクを調達し、昨日下見したポイントに向けて出発した。
いつものようにトロトロ車の後ろをついて走る。よくもこれだけゆっくり走れるものだ。
1本脇道に入ってポイントに到着した。
昨日は車で通過しただけだったのだが、いざ降りてみると、これがとってもいい感じの場所であった。
いきなり1本目のコナラから樹液がだらだらと流れている。
至るところから樹液
こちら向きの2ヶ所に洞が空いていて、いかにもクワガタが入ってそうな雰囲気が漂っている。樹液にはハエなどの小虫がたくさん群がっていて、とても11月の光景には見えない。気温は低いものの、無風で日差しが強いため、体感温度はとても高い。
さっそくペンライトを持って木に登ってみた。
樹液まみれの洞
卒倒しそうなほどの樹液の匂いであったが、洞の中は留守であった。当たり前か。(^^;) あと3ヶ月早かったらなあ・・・
しかし、ピイさんは隣の木の洞にクワガタを見つけたらしい。(^^;) 残念ながら逃げられたようだが、まだ樹液採集ができるようだ。
いい里山
1本ずつクヌギやコナラを見て回るのだが、コナラは太いものから細いものまで一様に樹液を出していて、スズメバチも元気に活動している。
樹液の匂いにむせ返る
しかし、クワガタの姿を見つけることはできなかった。来年の夏が楽しみなところだ。(いつも夏には忘れているが・・・(^^;))
それから100mほど移動した場所に、昨日いちばん見たかったクヌギ林がある。
クヌギの嵐
こんな感じの場所、見るたびにアドレナリンが吹き出してくる。
さっそく歩いてみることにした。
ちょっと整備されすぎている感もあるが、クワガタは確実に採れるはずだ。
隣の丘には台場が無数にある。オオクワの入りそうなボコボコの木も何本かあって、これは期待するなという方が無理だ。(^^;)
ここには入るでしょう!
念のためペンライトで覗いてみたが、マイマイカブリ野郎が入っているだけであった。(-。-;)
無数の台木
こんなのがゴロゴロ
採集者が材採をした形跡もあったが、ほんとにいいところだ。
紅葉真っ盛り
さらに隣の林の横を歩いていると、ものすごい樹液の匂いが漂ってきた。この時期はコナラくらいでしか樹液を出していないのだが、こいつもやっぱりコナラであった。たくさんのスズメバチとハエが集まっている。クワガタも挟まってそうであったが、こいつらをかき分ける勇気はない。(^^;)
怖いっちゅーねん。(^^;)
クヌギの大木まで歩いてみたが、こっちは健康優良児そのもので、オオクワがいるとすれば上の方の樹皮めくれあたりだろうか。
魅力的な林
さらに数百メートル走った場所で、またまたクヌギの集団を見つけた。ほんとにクヌギの多い場所だ。太いものが多いが、みんな健康なのでオオクワはつきそうにない。コクワやノコやカブちんが浴びるほど採れるのだろう。
しかし、1本だけ太いクヌギがある。
でか〜
山梨や神奈川に対抗できるものだ。この木をご存知の方もいらっしゃるのだろうが、あ〜的には昨日初めて見つけた。来年は是非とも樹液回りをしてみたいことろだ。
そこからまた数百メートル移動した場所に、いい感じのクヌギ林があるのを見つけたので、車を降りてみた。
でっかいクヌギの台木が3〜4本と、まっすぐなクヌギが20本くらいある。まっすぐクヌギの1本は台木よりはるかに太いものだ。見掛け倒しなポイントではあったが、夏に回ったらいいことがあるかも知れない。
1頭もクワガタの姿を見ないまま、また移動をかけることにした。次の場所も昨日見つけておいたところだが、実ははっきり場所を覚えていない。(^^;)
地図を見て、だいたいの当たりをつけてみたのだが、途中からわからなくなってしまった。(^^;) 道に迷いながらも大量のクヌギを見つけてしまう。なんていいところなんだ!
道の絶対数が少ないので、手当たり次第に走っていればいずれは目的地に到着できる。いつの間にか見覚えのある場所に出て、無事にポイントに着くことができた。
またまたクヌギ林
表面がボコボコのクヌギが何本もあって、なんだか期待が高まってくるのだが、車を降りてよく見てみると、実は大したことなかった。(^^;)
コクワとノコはやっぱりたくさんいそうなのだが、オオクワとなるとどうだろう? ヒラタあたりにはいて欲しいポイントだ。林の奥の方まで分け入ってみたが、いたのは野ウサギだけであった。
野ウサギポイント
道路の反対側にもたくさんクヌギがあったのだが、雰囲気的には同じような感じで、期待度はイマイチ高くない。まあ、それを確認できただけでもよしとしよう。
1匹もクワガタの姿を見ないまま、さらに移動を始める。ここからは超テキトーな移動だ。目的地はない。行き当たりばったり作戦開始だ。
このあたりはクヌギ林がすぐに見つかるので楽しい。さっそく遠くからクヌギの大木が見えてきたので脇道へ入ってみることにした。
道端にはクヌギの大木がたくさん並んでいて、畑を挟んで反対側に巨木が1本ある。そこに向かおうとした瞬間、ブ〜〜〜〜〜ンと低い羽音がして、50オーバーのスズメバチが飛んできた。こわ〜〜〜〜。(^^;)
クヌギの巨木遠景
巨木はいかにもクワガタがつきそうな木だが、いたのはさっきのスズメバチだけだ。特に洞などは確認できなかった。ここも夏に期待だ。
延々とクヌギが並ぶ
さらにこの近くに伐採跡地があるのを見つけた。これからスギの植林をするのかクヌギの植林をするのかわからないが、とにかくクヌギやコナラの切株が無数にある。切株にはキノコが生えているのだが、どれもまだ叩く気にはなれないものばかりだ。ここは5〜6年後がおもしろいかも知れない。
切株から芽が出ている
ちなみにこのあたりはクヌギを植林する習慣があるようだ。うれしくなってくる。
さらに遠くにクヌギを見つけて脇道を入る。ものすごい数だ。細い道をクネクネ走っていると、至るところにクヌギの大木が見つかる。しかし、どれもみんな健康なものばかりでイマイチぴりっとしないものがある。せめて削れる材でも探したいところだが、どこも整備されすぎていて、クワガタの入るような材はほったらかされていない。
それにしても、本当にクヌギの多い場所だ。
クヌギだけでお腹いっぱいだ・・・・
と言いたいところだが、やっぱり物理的にお腹は空いてくる。(^^;) テキトーにメシにすることにした。どうせ何もないだろうと思いつつ街中を走る。壊れかけた飲食店が「本日休業」の札を下げている。やっぱりか。(^^;) すぐに街は終わり、また田舎道に入ってしまった。いい感じのクヌギに目が行ってしまい、こうなるとメシが遠くなってくる。脇道に入ってスーパーバックをしたり、山道に入り込んだりしながら、メシ屋でなくて結局クヌギを探している。(^^;)
山の斜面に並ぶいい感じのクヌギがあったのだが、ハンターがいたので近づかなかった。あそこはいずれ行かなければならないだろう。
空腹も限界に達したので、1匹もクワガタを見ないまま本気でメシのことを考えることにした。コンビニで済ますつもりでセブンに向かっていると、その手前にラーメン屋があるのを見つけた。どうしようか迷ったが、「入りましょうよ」のピイさんの一言で冒険してみることにした。
ここで注文した「カニあんかけチャーハン」が大当たりだった。美味いのなんの!あれで850円は安すぎる。本物のカニの足が4本も入っていて、めっちゃ美味い。東京で食ったら間違いなく最低でも1,500円だろう。
さて、昨日目をつけておいた場所があと2ヶ所ある。午後からはこの2ヶ所に行ってみることにする。
が、この場所をはっきり憶えていない。(^^;) またテキトーに走ることになった。昨日の道順を思い出そうとするが、何といってもスクランブル走行をしているので、そう簡単には思い出せない。(^^;)
ここだ!と思うところを走っていても、いつの間にか見覚えのない風景になってしまう。途中で引き返したり、かなりの時間をかけて、ようやく1つめの場所に到着した。
材を探すピイさん
しか〜し、ぱっと見の雰囲気はよくても、よく見ると全然大したことない。(^^;) クヌギの数だけは多いものの、ただそれだけであった。(-。-;)
げっそりしつつ、もうひとつのポイントへ向かう。
途中の雑木林が気になったので、ちょろっと寄ってみたのだが、これも見掛け倒し。こういうのが慣れっこになってくると、採れるものも採れない。 そんなこたぁわかっているのだが、やっぱり面倒なものは面倒だ。まあいいか。(^^;)
今度は順調にポイントに到着。ものすごいクヌギの大木が並んでいるのだが、ここも思いっきり見掛け倒しであった。(+_+)
全然あかんやん。(^^;)
とうとう1匹もクワガタの姿を見ることなく、日が傾いてきた。(^^;)
ほんとに日が短くなってきたもんだ。こういう日の短さは夏に回して欲しいもんだ。(^^;) しかし、14〜5時間も灯下を回り続けたら死んでしまうか。(^^;)
日没までに少々時間があったので、さっき見つけたハンターの斜面に戻ってみることにした。けっこうな距離があるが仕方がない。
しかし、ようやくたどり着いたハンターポイントは、今まで以上に見掛け倒しであった。(^^;;; これはダメだ。
向こうの山は全部クヌギ
それからやっと道端に倒木を見つけた。土砂崩れで落ちてきたものらしい。期待を込めて叩いてみたが、何も出なかった。
さらに、その先に強烈な材があるのをピイさんが見つけた。ものすごい太さでキノコがぶわぁ〜っとついている。削るには早すぎるのであるが、2年後くらいがとても楽しみな材だ。人間よりはるかに太い材で、これ1頭でオオクワが何頭育つんだろうなどと考えると楽しくなってくる。
強烈な材
完全に日が落ちかけた頃、材場で見つけた材を叩いたが、これも何も採れなかった。ここでタイムアップ。
今日はとうとう1匹もクワガタを見ることができなかった。とってもあ〜さんらしい採集となった。
ボーズ
2001.11.13