01/5/26

千葉県、茨城県

【下見の成果は?】

以前、見つけておいた千葉県内のポイントを見回ってみた。伐採されてほとんど切株だけになってしまったクヌギであるが、しっかりと樹液を出しているのを確認した。(^o^) これが伐採でなくてまともに残っていたら、ほんとに期待できたかも知れない。

クヌギの根元で

とりあえず、コクワが数頭ついているのを見つけた。


【茨城へ】

それから茨城へ足を伸ばすことにした。まずは3年くらい前から通っているポイントへ行ってみた。ここではコクワとノコしか確認できていないのだが、ヒラタやオオクワにも密かに期待を寄せている場所だ。

最近来ていなかったので、木の場所が全然わからなくなってしまっていたのだが、何とか見つけることができた。

やっぱりクヌギの木を照す瞬間は胸が踊るものだ。

ぱっと目に入ってきたのはやっぱりコクワ。どこにでもいるヤツらだ。この木には上の方に魅惑的な洞があり、以前クワ道さんに脚立を借りて覗いたことがある。その時にはコクワしかいなかったのだが、まだまだここを諦めてはいない。絶対に怪しいと思う。今日は脚立がないので(あ〜は脚立を持っていない。(^^;))下の方しかちゃんと見られないのだが、上の方にやや大型のドルクスがいるのは見えた。あれは何だろう?どっちみち採れないので、見なかったことにしておこう。(^^;)

下の方も上の方もコクワとゲジゲジとゴキブリの雨あられだ。1本の木でなかなか楽しめるポイントである。


【コクワ、コクワ、コクワ・・・】

ここは川の両側にクヌギの大木が並ぶポイントだ。しかし、川の反対側に回るのには橋が遠いので時間がかかる。

橋を渡ってポイントに行く途中にも何本ものクヌギの木があって、コクワやノコやカブちんしか必要のない場合には本当に楽しいポイントだ。久々にここでルッキングをしてみたのだが、その光景は完全に夏であった。

ここ2〜3日で雨が降ったせいか、どの木でもたくさん樹液を出していて、コクワがたくさん集まっている。1ヶ所に5〜6頭なんてザラである。クワップのために数を数えようかと思ったのだが、どの木でも何頭もついているので全くそんな気にはなれない。(^^;)

高いところではデジカメで撮ってみて何がいるかを確認。

すごい数。左の洞も気になる

あれ?なんかえらい黒いクワガタがついてないか???

何度も木を蹴って落とそうとしたが、ビクともしない。(^^;) こいつも採らずに諦めることにした。何だったんだろう?というのが、採集記を書いている今ごろになって、改めて気になり始めた。バカだ。(^^;)

それからようやく川の反対側のポイントへたどりついた。

ここはクヌギの大木が7〜8本ある場所で、台場チックなクヌギも数本ある。以前、情報が少ない頃に自分の足で見つけ出したポイントであるが、いろんな情報が入り始めてからはこういういいポイントを見つけ出すことが少なくなったように思う。情報にあぐらをかいているようではいけない。

1本目のクヌギでコクワの集団を見つけた。ぱっと見ただけでやっぱり5〜6頭いる。夏だ。

コクワばっか・・

どのクヌギを見てもコクワがついているのだが、圧巻は一番奥のボコボコクヌギであった。コクワ、アリ、ゴキブリ、蛾、ゲジゲジなどが所狭しと樹液にたかっている。こんな光景が5月から見られるなんて、すごいと思った。そして、この木はほんとにボコボコなので、洞も多数あり、樹皮も浮きまくっている。

まるで夏

洞という洞にはコクワが数頭ずつ入っているし、樹皮の浮いた部分などはコクワがギュウギュウ詰めだ。(^^;) 何頭か掻き出してみたのだが、全く無駄であった。キリがない。(^^;) 奥にオオクワがいてくれることを期待したが、ここも諦めてしまった。(^^;)


【移動!】

そんな樹液採集を満喫したあと、今度は今年見つけたポイントへ移動をかけることにした。

クヌギばかりの林が数ヶ所あるのだが、そろそろ樹液を出し始めているに違いない。

一ヶ所目の林の1本目で、すでにコクワがついているのを発見した。樹液もたくさん出ている。このエリアは洞は少ないのだが、やっぱり洞を覗くとコクワがいる。いつかオオクワに変わって欲しいものだ。

墓もある、この暗い林を一人で探索するのは勇気がいるのだが、ここは好奇心の方が強い。ホンモノのバカだ。(^^;)

採れるのはコクワだけなのに・・・(^^;)

そこから数km離れた場所にもクヌギの林があり、ここには1本だけ期待をしているクヌギがある。何度か下見しているが、早くから樹液を出していた。

今日も期待をこめてそのクヌギを照らしたのだが、その瞬間、でっかい♀が樹液を吸っているのが目に入った。突然心臓がバクバクし始め、デジカメを取りに慌てて車に戻った。やったか?!

デカい♀だ!!

デジカメを持ってもう一度照してみる。な〜〜〜〜んか、赤い。(;_;) オオクワではないことはわかった。木の裏側にそいつとペアの♂がいた。ノコだった。

ノコがいるなんて、全く頭になかったのでとってもびっくりしたのだが、考えてみればそういう時期になっている。オオクワも採れないまま、今年はノコを先に採集してしまった。あ〜あ。(-。-;)

初ノコ

まあ、今年初ノコということで、そこそこ嬉しかった。(^^;)


【大移動】

そこから40kmほど移動をかけた。ほんとに馬鹿野郎である。

移動の途中でカンに電話をすると、今日は灯下でコクワを採集した人がいるとのことであった。確かに月齢もいいし、気温も高い。採れても全然不思議ではないだろう。

ということで、目ぼしい外灯の下で虫を探してみた。

おー?

なんと、最初の外灯で早くもコクワが縁石を歩いているのを発見した。ほんとに夏になってしまったらしい。

コクワ@初灯下採集個体

そして次の黄色い外灯でもコクワがひっくり返っているのを見つけた。いずれも♂だ。

それからしばらく進んだところで、すごい外灯を見つけた。ひとつだけものすごい明るいのだが、吸い寄せられて行ってみると、おびただしい数の蛾や小虫が集まっている。

すっげえ虫の数

シデムシの仲間が特に多かったのだが、残念ながらクワガタを見つけることはできなかった。しかし、夏に向けて大きな発見だろう。こんな時期に蛾を浴びることになるとは夢にも思わなかった。(^^;)

その勢いで樹液ポイントに到着した。

多少緊張しながら木を照してみる・・・

ひと目でコクワでないとわかる大きな甲虫が目に入った!

一瞬喜んだ直後、そのズングリした体に失望してしまった。(;_;)

早いぞ、お前。(-。-;)

カブちんやん。(T。T) 何もこんなに早く出てこなくても・・・

さっきはノコに、今度はカブちんに思いっきりビビらされてしまった。早くも夏の主役達がのさばり始めている。オオクワも採らないうちからこいつらが出てくると非常に苦しい。今年はオオクワもヒラタも採れそうにない。

それから周辺のポイントをひと回りしてみた。

わずか1日で樹液を出している場所の数が格段に増えている。びっくりした。コクワ、コクワ、コクワ、コクワ・・・すごい数だ。(^^;) とても数えてられない。


【千葉】

そこからさらに千葉へ向かって大移動だ。

去年見つけておいた外灯などを見ていると、やっぱりコクワがひっくり返っている。♂だ。

外灯下のコクワ

今晩3頭目の灯下採集個体だ。完全に夏本番だ。

千葉県内のポイントを見歩いたが、数頭のコクワを見つけただけで終了!

夏度は圧倒的に茨城の方が高かった。


今日の成果

コクワ:数十♂♂、数十♀♀

ノコギリ:1♂、1♀


2001.5.28