中部・関東
【新芽】
いよいよ新芽採集の話がリアリティを増す季節となってきた。一旦こういうのに火がつくと、全く頭から離れなくなってしまうのが困るところだ。麓でこれだけ緑が濃くなっているなら、山の上でも新芽が吹き始めてるに違いない。トウカイコルリやホソツヤルリの新芽採集の経験はなく、あまり話も聞かないのだが、是非とも一度やってみたかったので、まだ早いとは知りつつも、ついつい山梨へ出かけてしまった。
もうすぐ開きそう
大型連休の初日でもあり、大渋滞が予想されるため、かなり早めに出発し、午前7時にはポイントに到着してしまった。
それにしても素晴らしい晴天だ。しかも気温が高く無風である。これが新芽の季節とドンピシャだったらどれだけ採れただろう・・・
とりあえず、山に登ってみることにした。
標高1,000m付近では、新芽がベストの状態で開きかけている。これに入っているコルリが目に浮かぶようだが、いくら目を凝らして見てみても何もいない。(;_;)
しかし、野外でルッキングできる季節になったこと自体がとても嬉しい。
息を切らしながら標高を上げていく。はっきり言ってとても暑い。数歩歩いてはバテバテになってしまう。
富士山も大きく見えてとても綺麗だ。
ヤッホ〜〜〜!
しかし、新芽にはやはり早かったらしく、つぼみはまだ少々硬い。
早く開け!
あと1〜2週間でピークになるのだろう。新芽採集は諦め、ここで材割に切り替えることにした。
何本目かの立枯れで、ようやくホソツヤルリの産卵マークを見つけた。
ホソツヤルリの産卵マーク
ガシガシと削ってみるが・・・な〜〜〜んも!全然ダメだ。
さらに大木についたマークの部分を木によじ登って削ってみたが、これも×。ダメらしい。
そこから数メートル離れたところにあった大木の表面をこすってみると、いきなり♂が出てきた。
出た!
やった!!(^o^)
でも・・・こいつ動いてない???
あれ?
死んでいた。(T。T)
ツイてない・・・
しかし、メゲずに表面を叩いていると、今度はよそ見をした隙にブチュ!っとやってしまっていた。(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)
どーしてよそ見をしたときに限ってここにいるかなあ。(T。T)
それ以降はパッタリと食痕すら見つからなくなってしまった。
仕方なく、また木に登ってシャリシャリやってみると、とうとう蛹室がポコっと空いて、ホソツヤルリの♂が出てきた。やった〜〜〜〜!(^o^)
今度は生きてるぞっ!みたいな。(^o^)
今年初のホソツヤルリだ。
でっかい個体に見えたが、取り出してみると何とも小さい。
さらにもう1頭出したのだが、写真を撮ろうとした瞬間にポロっと落ちて消えてしまった。(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)
4頭の♂を出して、手に取ったのはたったの1頭であった。(T^T)
再び新芽のピークでここに来られるかどうかはわからないが、一度ホソツヤの新芽採集をしてみたいと思っている。
とりあえず、新芽にはまだ早いことが確認できた。それからどうするか考えたのだが、ちょっと韮崎に寄ってみることにした。目的は何でもいいから樹液(洞)採集。といっても、こんな時期に採れるのはコクワとオオクワだけだろう。
最初のポイントにある台場クヌギの洞に、さっそくコクワを発見した。とてもとても採れる状態ではなかったのだが、ケツだけでコクワとわかる。あっさりと奥に逃げられてしまった。
それから先は洞を覗いても何も見つけることはできなかった。
帰りがけの山に寄ってみることにした。ここでもやはり新芽は標高1,000m付近が最高の状態になっている。ゆっくり時間をかけて見てみたのだが、間違って飛んでるコルリやホソツヤはいなかった。(^^;)
見事な新芽なのに・・・
何回か網をかけてみても、何も網には入らなかった。
ここでもチョロっと材割をしてみたのだが、場違いなコクワが1頭出ただけで終わってしまった。(^^;)
なんでコクワやねん!(^^;)
帰りはすっごい渋滞で、途中のコンビニで思わず仮眠をしてしまった。
延々渋滞・・・
しかし、コンビニを出ても渋滞は続くのであった。
【クヌギ】
買物のついでにちょっと茨城まで足を伸ばした。
至るところにクヌギを見かける。
あるある
こんなクヌギも見つけた。
けっこうな迫力!
脇道を入ると、ものすごいクヌギの数だ。
一番大きいクヌギが見事に樹液を出していて、ボクトウガやスズメバチ、ヨツボシケシキスイやコメツキが集まっている。樹液の匂いもむせ返るほどだ。しかし、クワガタの姿はなかった。
樹液に集まる外道ども
ほんとにクヌギの林が多い場所だ。
至るところにクヌギ林
帰りに雨の中、ポイントなどを回ってみたが、洞の中はゴキブリの巣であった。
コクワ:1♂
ホソツヤルリ:1♂
2001.5.2