山梨県
【遠征組】
この土日に関西よりk.suganoさん、えりーさん、しゃあげんさん、たんたんさん、つーさんというすごいメンバーが山梨に遠征してくるという話を聞いた。まさに野武士軍団だ。一緒に採集したいという気持ちはあるものの、ヨメから11/23〜26のうち、1日だけ採集してもよいという許可をもらっていた。そして23日に神奈川に行ってしまったので、今回の合流は諦めていた。
24日の夜にr.matsudaさんから電話があり、「行くんだったら一緒に」という話をしたのだが、いずれにしても25日は家にいる約束だったので、25日の採集はこの時点では×となっていた。
ところが、深夜の2時くらいにヨメから「行ってもいいよ」という許可が下り、さらに「行くなら土曜日にしなさい」という命令が出た。この時点でr.matsudaさんを叩き起こそうと思ったのだが、さすがに非常識な時間なので朝になってから再度連絡をとることとして、すぐに寝ることにした。
目覚ましを4時40分にセットして、寝たのは3時だった。なぜか目が覚めると8時だった。寝過ごした。(ToT)
慌ててr.matsudaさんに連絡をとり、山梨へ向かうこととなった。
すでに出遅れているので、こうなったらどこか他の場所で何か採ってから合流しようということになった。手ぶらで合流するのは恥ずかしい。(^^;) 候補が4つも挙がったのだが、さんざん迷った挙句、いちばん目数の採りやすい場所に行くことにした。
奇跡的に一度も渋滞に引っかかることなく山梨へ到着。こんなこともあるのか。すでに昼を回っており、超重役出勤だが、関西組に合流するのに恥ずかしくない成績を出すために山へ向かった。
これまで行っていた山とは反対側の山を攻めてみることになった。初めての場所であるが、ちゃんとクワガタはいてくれるのだろうか?おととい、あれだけ過酷な採集をしたばかりなのに、ポイント到着後、二人は元気に山登りを始めた。今日はホソツヤを中心に狙ってみることにした。
山に足を踏み入れた途端にr.matsudaさんはさっそく産卵マークを発見し、あ〜が削り始める前に早くもルリを出した。早過ぎる。(^^;)
r.matsudaさんが言うような状態の木を探してみると、確かにホソツヤと思われる産卵マークがついている。細い枝にびっしりだ。
ルリか?ホソツヤか?
とりあえず表面を削ってみた。食痕と、ルリ属特有のフンがいい感じで出てくるのだが、残念ながらすべて空の蛹室につながっている。う〜ん、ダメだ。(x_x)
それから急斜面をガンガン上に向かって登ってみた。おとといの登山に比べれば、こんな急斜面を登るくらい何でもない。
ところどころにある細い材に産卵マークがついているのだが、全部抜けたあとだ。
このマーク、夢に出そうだ。(^^;;
これではルリかホソツヤかもわからない。
頂上に近づくにつれ、だんだんカラマツなどの針葉樹が増えてきた。クワガタがいそうな材もほとんどない。最後は四つん這いになって頂上までたどり着いたのだが、とうとうクワガタの姿を見ることはなかった。下を見ると、すごい斜面だ。(^^;;
せっかく登ってきたのだから、そのへんの材を見てみることにした。広葉樹といえばシラカバくらいしかない。枯れて途中から幹が折れているシラカバがあったので少し割ってみることにした。スジくらいは出るかも知れない。・・・・・・が、出てきたのは、あの懐かしい外道であった。
グロテスクなヤツ
こいつは6/2の九州の採集で見つけた外道と同じヤツだ。懐かしい。これまでこいつが何なのかわからずにいたのだが、ついにこいつの名前が明らかになることになる。それについてはあとで述べよう。
今度は転げ落ちるように急斜面を下りていく。時々、材の表面だけ見ていくのだが、クワガタのいる痕跡はまったく認められない。ボーズ続行だ。こんなんじゃ、みんなに会えないよ〜。(T.T)
かなり下ったところで、r.matsudaさんに遭遇した。ちょうどツヤハダの♂を割り出したところだった。おお、ツヤハダまでも! しかし本命のホソツヤは採れていないようだ。やっぱりちゃんと確実に採れるエリアに行けばよかったなあ。(^^;;
さらに時々材を削りながら山を下りたのだが、とうとうクワガタはボーズであった。こんな時間に来て、ひと山でボーズというのはつらすぎる。(:_;)
それからようやく既存のポイントに二人で登ることにした。r.matsudaさんはホソツヤを狙ってひたすら材を探す。あ〜は何でもいいから採りたいと思って山を登ることにした。(^^;)
カンも採集記に書いていたが、小型種採集はあまりに周囲の材に目移りしすぎて「虻蜂取らず」になってしまう。あ〜の場合は狙ったものと違うものが出てくる。(^^;;;
登り始めていきなり見つけた立枯れは↓こんな状態だ。
強烈。(^^;;;
びっっっっっっっしりルリの産卵マークがついている。よくぞこれだけつけたものだ。
この写真を夜、えりーさんに見せると、
「でも産んでないでしょ」
と、即答であった。
ご明察!!全くその通りである。写真を見ただけでダミーだとわかるなんて、これには驚いた。( ゜_゜;)
つーさんの見解も全く同じだった。なんてすごい人たちだろう・・・・
確かにこの材を削いでいったのだが、食痕1つすら見つけることはできなかった。ものの見事にダミーに騙された。
ボーズ続行のまま、さらに山を登る。登るというより這い上がるという表現の方が正しい。確か全身筋肉痛だったはずだが、すでに忘れ去っている。
しばらく登ったところで、典型的なツヤハダ材を見つけた。かなり腐朽が進んでいる。露出した芯の部分はアリの巣状にボコボコ穴が空いている。これは最初は本当にアリの巣の跡だと思っていたのだが、採集を重ねるうちにこれがツヤハダの食痕だということがわかってきた。食痕が雨などで侵食されて穴だけが残っている状態だ。こんなに派手に無数の穴を空けるためには述べ何頭のツヤハダが必要なのだろう?(^^;
そんなツヤハダの大木を削ろうとしたのだが、すでにほとんどの部分は食い尽くされてほんとに穴ポコしか残っていない。最後に穴ポコ部分と樹皮の部分の境目にオノを入れると、ようやく今日1頭目のクワガタが姿を現した。
ツヤハダ♀
また♀だ。ハーレム状態は続いている。(^^;)
こいつを取り出して、その奥を叩くと、一振りで7頭のツヤハダ成虫が出てきた。
固まりすぎ!
どうしてこいつらはこうやってかたまっているのだろう?不思議なヤツらだ。
ようやくハーレムを脱出した。
この山にはゴロゴロとコルリ材が転がっているので、今度はトウカイコルリでも狙ってやろうと思った。コルリ材を引きずり出し、削っていく。
さっそく蛹室がボコっと空いて、お腹の黒い♀が出てきた。
お腹の黒い♀???(?_?)
こんなコルリ材から・・
また・・・・
お腹の黒い♀はルリしかいない。またこんなところに入ってやがった。(-_-;)
どうやってもルリ
さらに別のコルリ材を見つけてガシガシと表面を削いでみた。
さすがにこの材からルリは出ないだろう。
何の前ぶれもなく蛹室が現れ、♂が姿を現した。これはトウカイコルリだろう。よしよし、3目だ。
やっと・・・・?
こうなったら♀も出して、さっきのルリとズームで比較写真を撮ってやる!(`´)
クワガタを飛ばさないように、慎重に表面を削いでいく・・・
おっ!出た!!
よしよし
やっとこれで比較写真が撮れるぞ〜っと。
丁寧にさっきのルリ♀を手のひらに載せ、さらに今採集したコルリの♀を手のひらに載せ・・・・
ポロっとひっくり返ったコルリ♀のお腹を見てびっくり。
・・・・・・・黒い。( ̄□ ̄;)!!
おんなじやんけっ!!(○`ε´○)
トウカイコルリだと思っていたこいつは、しっかりとルリなのであった。
俺は同じ材からトウカイコルリの♂とルリの♀を出したのか!と、さっき出した♂をちゃんと見てみると、ルリだった。(-。-;)
アホか。(-。-;)
この材からざっくざっくと成虫が出てきたが、ぜ〜〜〜〜〜〜〜〜〜んぶルリだった。(;-_-メ;)
ここで日没、ゲームセットだ。暗くなった斜面を落ちるように滑り降りていく。無事に麓にたどり着いた。
結局いつものように、いつものやつらしか採れなかった。
結局、関西の野武士集団と合流できずに日没を迎えてしまった・・
野武士はネグラに引き上げるというので、我々はとりあえず温泉に入って食事をすることにした。前回の山梨で見つけた温泉を目指して走る。しかし、あの時はクワ道さんのナビで走ったので、どこにあったか覚えていない。(^^;) テキトーに走っていると、奇跡的にたどり着くことができた。ほっ。(^。^;)
ゆっくり湯に浸かって疲れをとるが、考えてみれば全然疲れていない。(^^;) 採集時間も短かったし、歩く距離も短かった。まあ、いずれにしても気持ちのいい温泉だ。
それからクオリティが落ちたとされるいつもの店に角切りステーキを食べに行った。クオリティはかなり戻っていた。しかしレジが鈍い。いつもトラブルが起きる。
食事を終えて、つーさんに連絡を取り、野武士集団のネグラに押しかけさせていただくことにした。(^^;)
教えれらた旅館はすぐわかった。すぐそばにr.matsudaさんの行きつけの温泉もある。
つーさんに玄関まで出迎えていただき、さっそく部屋へ。
しゃあげんさんとは初対面、k.suganoさん、えりーさん、たんたんさん、つーさんとは6月以来だ。えりーさんとつーさんには何故かコルリで2週連続で会っている。(^^;)
挨拶を済ませ、さっそく虫談義に花が咲く。まあ、よくもあれだけみんな知識があるものだ。さすがに足でモノを考えるあ〜とは大違いだ。(^^;) こんな知識で虫取りをしているということが恥ずかしくなってくる。
r.matsudaさんが持参した、この夏の小型種の成果を出した途端にみんな一斉に群がった。(^^)
標本に群がる野武士たち
これだけ産地別にコルリが並んでいる姿は壮観である。
それから、今日採れた外道をしゃあげんさんとえりーさんに見ていただいた。
「アトコブゴミムシダマシ」
即答である。(^^;) 確か、こう言ったと思う。これで半年間わからなかったコイツの名前が判明した。そのうちるどるふさんの外道のコーナーに載るかも知れない。アトコブゴミムシダマシはめでたくえりーさんに引き取られて行くこととなった。
それから野武士集団の今日の成果を見せてもらった。ホソツヤいっぱい、コルリもいっぱい、ルリもいっぱい!!!我々とは大違いだ。
いろんなお話を聞いて楽しい時間を過ごすことができた。(^o^)
帰り道も全く睡魔に襲われることなく帰ってきた。疲れていないのだから当然か。
次回は野武士な方々と採集でご一緒したい。
ミヤマツヤハダ:4♂♂、6♀♀
ルリ:10♂♂、10♀♀
2000.11.24