長野県産ツヤハダクワガタ

【S井】


                        

【2003.5.11】

昨日の採集でちょっとですがツヤハダ材の雰囲気がわかりました。(?)

材割シーズンもあとちょっとということで、1目でも採集目数を増やそうと思い、地元の山に向かいました。ターゲットはマダラです。

天気予報は曇りのち雨。

イマイチですぬ。雨は慣れ…るわけないですがでもそんなにひどい天気にはならないだろうということで昨年マダラの採集のできた場所に向かいました。

前回行った時は途中で雪の壁が道路脇にまだあって、車一台分の道幅しかない状態だったため引き返しましたが、今回は全て融けていました。

ポイントに到着し、材を探し始めましたが、よく考えてみると昨年マダラの採集ができた時はマダラ材を探していたわけではなく、適当に叩いてみたら偶然マダラが出ただけですので、マダラ材がどういったものかいま一つわかっていないので、とりあえず直感的に「これだ」と思う材を探してみることにしたのですが、全くわかりませんでした。(T_T)

仕方なくスジの採れた遊歩道を歩いて登っていくと、途中でなんとなく気になる材が…。今回のターゲットではないのですが、ツヤハダの居そうな材です。「こんなところにいるわけないか」と思いつつも試しに叩いてみるといい感じに赤枯れしている上に食痕らしきものが見えました。

さらに叩いていると、またまた見覚えのある幼虫が…。

残念ながら成虫はツヤハダらしき死骸が出たのみでしたが、あたりの続いていたと思われる材から20頭あまりの幼虫が出てきました。

独特の形状といい、オシリのベンツマークといい、条件はバッチリです。

成虫の採集ができなかったため、原名なのかミヤマなのかは不明。

場所的に原名の可能性もありますよね。材の破片を拾って来ましたので、飼育してみようと思います。もう少し登った場所でルリ属の産卵マークを発見!

「ここにもいるんだぁ…」

数は少ないものの棲息はしているようです。

材を割ってみると、小さな幼虫とピンク色っぽい蛹が出てきました。調子に乗ってあたりを探索してみましたが、他にマークは発見できませんでした。残念。

さらに進んだ場所で桜らしき倒木がよく朽ちていたので叩いてみると、今日見た中では最も大きな幼虫が出てきました。

標高は約1000メートルで、ミヤマでは無さそうですが…。

ということはコクワ、アカアシ、ノコ等等、該当するものが多すぎて特定不能ですね。(相変わらず幼虫の特定がニガテなんです。)

これも持ち帰り飼育してみることにしました。

コクワだとしてもかなり大型のものになりそうです。

 

ツヤハダって条件さえ合えば結構どこにでも棲息しているのかな…?

なんてまるでツヤハダを知り尽くしているような生意気なことがちょっと頭を掠めてしまう結果となった二日間でした。

 


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