【凹作】
あ〜さん、 こんにちは。
今日の昼休みはランチミーティングとやらで、大事な昼休みを潰されてしまいました。
ここはひとつ、勤務時間を喰い潰して自分の時間を持とうってのが、正しい勤労者の姿ではないかというものであります。
という訳で、仕事サボって書いております。
〜中略〜
今日は、午前中に仕事をちょっくらサボって あ〜さんHPを覗いてたんです。
そこで私が目にしてしまったもの...
多くの大衆の目に触れる あ〜さん採集記上に歴然と存在する『×××××××』の表記!
私の中から津波の様に湧き上がってくる怒涛の笑い。
たまらず席外しをしてしまいました。(^○^)
もしかしたら、『大笑い』ではなくて、『むむっ同じ趣味?』などと、あらぬ方向にピンッ! とこられた鋭い読者様が結構多かったりして(汗)... なぞと考えるとまた可笑しくなってしまいました。
さてさて、先週日曜日分の採集記を下述させていただきます。
宜しくお願いいたします。
人はどんな時に涙するのでしょう?
麻雀で負けた時?
否、それならば他の面子に幸せを差し上げたと思えば良いのですから救いがあります。
パチンコで負けた時?
否、そんな時でも、見知らぬ誰かの財布が潤ったと考えればまだ遣り過ごせます。
鼻毛を指でブチッと抜いたとき?
うむ、確かにその痛みは涙を溢れさせるのには充分だけど、 それでもダンディー野郎になるという相応の対価が得られるのだから我慢ができる。
我慢ならないのは、ブチッとやったのに抜けなかった時である。
誰も何も得ることが無い。そのくせ、唯々痛みと涙だけが残されるのである。 こういうことは、断じて世の中から根絶せねばならない類のミスなのである。
反対に歓喜の声をあげるのはどんな時だろう?
なにか期待するものを得ることが出来たとき?
否、期待以上の何かを得たときこそ、人は歓喜を感じるものなのであります。
いつもの如く、とって付けた前振りをかましつつも、 いつもとはちょっと違う何かを予感させるこの出だし。
日曜夜に長男と二人で近所の林に行ってまいりました。
まずは、先日から樹液が復活した一本目の樹でボーズ逃れの一頭を長男がGET。 マズマズサイズのコクワだが、とりあえずキープである。
キープする傍ら、先日このポイントで採った小さ目のコクワ数頭をリリースする。
一旦家に持って帰りながら、ワザワザまたリリースする為にルアーケースに入れてきたのだ。
産地に返しているのだから、正確な意味では放虫とは言えないのだろうが、端から見たらとっても奇怪な行動だ。 キャッチ&リリースでもなく放虫でもない。
キャッチ&キープ&リリースだ。
キャッチ&リリースが出来る程偉く成った訳ではない。
かといってコクワをキープし続けると偉い頭数になってしまうからそれも大変だ。 でも一旦はキープしないと気が済まない。
凹作の御都合を優先すると、どうしてもこういう奇怪な行動となってしまうのであります。
さて、気になっているのが昨日ノコギリが採れた樹に仕掛けたゼリーの様子。 カップゼリーの中身を置いた洞を、長男と二人でライトで照らし出してみます。
『スカッ』
ゼリーが跡形も無くなっているではないですか。
しかも、コクワすら集っていない。
結構このトラップをあてにしていたのでショックが大きい。
それにしても、カップ1個分のゼリーが一晩で食べ尽くされるものなのだろうか?
食べ残しのベトベトくらいは残っていてもいいようなものであるが、それすら無いのだ。
誰かが取り除いたのだろうか?
いや、他の人が立ち回った痕跡は、今日のこの樹の周りからは全く感じられない。
さりとて普通サイズのノコギリ程度ならば押し落とせないような按配でゼリーを設置したはずだから、 一般クワ達(←我が家基準)の仕業でもあるまい。
ここはひとつ、一番楽しい推論を採用することにしたのである。
つまりは、ゼリーは力持ちのヒラタ♂(60mmくらいを希望)が押し落としたという結論である。
長男が間に受けて無用に熱くなるといけないので(笑)、
この推論は凹作の胸にしまっておきつつ、次の樹へ移動です。
しかし、何やら今日は至るところからガサガサと虫のザワメキが聞こえてくる。 その度にライトで照らしてみるのだが、いまいち音源が特定できない。
いつもの倍くらいの時間をかけ、ようやく妖しいプチ台木の手前のボコボコクヌギへ到着です。
ここにはちゃんとボコとボコの間にコクワ達がいてくれた。 少し高い所にいたのでライトを当てて落としてやろうと思ったら...
『プブプブプブプブプブッ』っと、頭上から羽音が聞こえてくる。
なんだかカナブンよりも柔らかい音色で頼りない感じの音だ。
ライトでサーチ&ロックオン。
!。
細身なれど、一見してコクワより一回り大きいシルエットの♂だ!
ほぼ、ノコギリだ。 そう確信して、いきなり必死になる。
行方を見失わぬように、祈る気持ちでライトで追いかけ続ける。
お願い〜早いとこどっかに泊まってちょ〜だいな!
願いが通じたのか、3秒ほどの滞空の後、近くの枝の先に泊まってくれた。
が、しかし、手が届く高さではない。
ここで見失ったら一大事。
ライトによる捕捉を長男に託し、叩き落とす為の枝を探します。
長い数秒間...
枝は5秒ほどで見つかった。しかし、それまでの体感時間の長かったこと。(汗)
長男の投じる光の輪郭に自分の分も重ね合わせます。
いよいよヤツの正体が明らかに...
うゎ。
ミ・ヤ・マ・だ・!。
「ミヤマ?」と長男が尋ねる。
それに答える余裕すらない凹作。
「いいか、(棒で突付き)落とすぞ」。 これだけ言うのが精一杯だ。
一突き、二突き。 『ブプブんッ』。
軽く羽ばたきながら、木の葉の絨毯に不時着だ。
どこだ何所だドコダ何処だサガセさがせ探せ!
慌てて足元をサーチする二人。
「居たぁ〜っ!!」 甲高い子供声を更にウラっ返して長男が叫ぶ。
そして、がっちりとミヤマ♂をGETです。
う〜ん、良かった良かった。
今日は妹はリタイアしたのに、頑張って一緒についてきたお兄ちゃん。
頑張った人が報われて本当に良かった!
この近所でミヤマを見たのは子供時代以来のことだ。
予想もしなかった思わぬ大幸運。
昨日はノコギリGETを妹に譲った優しいお兄ちゃん。
優しいお兄ちゃんがノコギリ以上の幸運を手にすることが出来たのだ!
今日の結果への自己評価はもちろん◎。
そして、結果以上の幸せな気分を携えて帰途につく二人なのでした。
=結果=
ミヤマ♂、コクワ数頭