【凹作】
=6/28PM=
お絵かき教室からの帰り道、特大のヒラタ♂(但し、食玩だ)をGET(;^_^A
某スーパーで捕獲した玩具なのだが、いつかはこんな大物を採ってみたいものだ。
地元に戻ってきてから焼肉屋で晩飯をとった。
無論、焼肉とクワは何も関係ない。
でも、貧乏凹作家にとっては、一週間の中での一大イベントなのだ。
だから、せめて皆に自慢してやろうと思ってここに書き記すのだ。
当夜は焼肉屋で腹いっぱいカルビ(但し並)を食べたのだ。
焼肉屋を出た頃には日もすっかりと暮れていた。
昼に凹作がトラップを仕掛けたポイントへ、ファミリー全員を乗せた車が向う。
すがら、子供達がパパに聞く。
「ノコギリクワガタ取れるかなぁ?」。
「頑張って見つけようぜ」。
こう答える凹作であるが、既に心の中では採れた気になっている。
なんてったって、先週2頭。そして、昼間にも原歯型と、累計3頭ものノコを採っているのだ。
あまりの好成績。自信は満々ってとこなのだ。
一本目の樹。
おっと、ひさしぶりにこの樹にクワがついていた。
子供達がコクワを啄ばみ、とりあえずボーズはなくなった。
次に見たのは日中に一人で来て大き目の正体不明クワを取り逃がした樹だ。
「いっせーのぉ、せっ!」。
子供達が小声で合図をしながら洞を照らす。
アレレ残念。 コクワすらいません。
凹作は、トラップを仕掛けた少し高い所にある洞を見るために、樹の反対側に回ります。
そっと控えめにライトを当ててみる。
ムフフ、こっちはウジャウジャいるではないか。
って、ムフフなどと言っている場合ではありませんでした。
コクワの群れに混じって一頭、スマートで大きめのシルエットが居るじゃありませんか!
「居たよ」。
小声で二人の子供達を呼び寄せます。
「ノコ?」
ママの質問に、得意げに頷く凹作。
残念ながら子供達の手の届く高さではないので、凹作が手で払い落とします。
ノコギリ♂を拾い上げたのは妹の方でした。
お兄ちゃんは、後から落ちた大きめのコクワ♂を拾い上げたのでありました。
妹への優しさか?はたまた単にトロいのか?
定かではありませんが、あまり悔しがっていないところをみるとどうやら前者...と思いたいところであります。
うむむ、しっかし一体どうしちゃったのでありましょう。
実はこのポイントに到着した最初の時点で、昼間に採ったノコ♂を生意気にもリリースしてたんです(但し、原歯型ですけどね)。
考えてみれば、ノコギリ貧民一家(というよりコクワ専門一家)だった凹作家が、先週以来のノコギリ連発。
昨年までとは一味ちがう凹作一家なのであります。
他の樹も見回ったが数的にはそれ程伸びず。
一番奥の樹でマアマアサイズのコクワを追加してこの日の行程は終了です。
アスファルトの敷かれた駐車スペースに戻ってまいりました。
携帯蚊取り線香を片付けたりウ×コーワ痒み止めを塗ったりと、 それぞれがエンディング作業を行う中、一人シツコク藪の気配を窺う者在り。
凹作です。
アスファルト脇の茂みに微かな虫の羽ばたきが聞こえたような気がしていたのです。
懐中電灯で未練タラタラのサーチ。
『ブブブン』。
!。
「なんかいる!」
何かが高さ3m辺りで羽ばたいたのです。
凹作の呼びかけを聞きつけた子供達が集まってきます。
そして、何かが居るガードレール越しのその周辺を、3人のライトで集中攻撃です。
『ブブブブブ』
何かが羽音をたてながら落下してきて蔦の裏側に泊まります。
ノコ♂だ。
足一本で辛うじてそこにぶら下っている。
落ちてしまえばそこは深い藪。恐らくは見失ってしまうだろう。そんな状況だ。
ライトを消すよう二人の子供達に指示。
ノコをこれ以上刺激しない為だ。
懐中電灯の丸い光の輪郭をソッと近づけていく。
輪郭の外周部分で薄明かりを照らす。
まだ居る。
しかし、ガードレールが邪魔をしてすんなりとは手が届かない位置だ。
思い切って手を差し出す。
人差し指が微かに触れた。そして、ヤツは...
ヤツは落下していった。(涙)
後悔後悔後悔後悔後悔後悔後悔後悔後悔後悔後悔後悔。
人差し指と親指で安易に摘もうとした自分がバカだった。
手をお椀型にして下から掬ってやれば採れたのに...
こんなことなら、子供達にもっとじっくりと観察させてあげれば良かったあぁぁ〜。
「まぁ、いいじゃん。さっきノコ一匹取れてんだから。」
カミサンの暖かい励ましも上の空の凹作なのでした。
まぁ、でも何はともあれ確かにカミサンの言う通り。
二頭目は逃したけど、乾杯に相当する(←我が家基準)クワはちゃんと採ってるんだ。
再び元気を取り戻し、ノコ採れ記念の乾杯用ジュースを買いにコンビニへと車を進めた凹作一行なのでありました。
=結果=
ノコギリ♂、コクワ♂4♀1