6/12,13,14報告

【凹作】


=6/12=

時間:23:45〜24:00

場所:自宅と近所の山の間の道路

参加:カミサン、凹作

方法:走行車内からの灯下ルッキング

天候:小雨

 

蛾がいた。 

       −以 上−

 

=結果=

ボーズ


=6/13=

時 間:20:45〜21:00

場所他:近所のスーパー屋上駐車場灯火

特 記:無

 

=結果=

ボーズ


=6/14=

先週見つけた某人気施設脇のポイントへ、朝っぱらからトラップを仕掛けに行って参りました。当夜か翌日にツユちゃん達と一緒にクワ採りをする為の下準備です。(我が子達を纏めて呼ぶ時は、二人の名前から頭一文字づつとって『ツユ』と呼んでます)

充分とは言えない睡眠時間で平日を過ごすサラリーマン父ちゃんなんだから、週末くらいは寝坊すればいいものを...

自分の沙汰が正気かどうか、寝ぼけ眼で自問自答しつつ、結局は小山の林でせっせと作業に勤しむ凹作父ちゃんです。充実した休日と採れば合格だし、おバカと採ればそのまんまだ。

しかし、ツユちゃん達との楽しいファミリークワ採行の下準備なのだから、まぁ仕方のないことだ。

考えてみれば、コイツらと一緒に遊べる時間なんてせいぜい10年がいいところなんだな。まして、一緒にクワを追っかけたり、その他諸々の野外活動を共にする時間なぞと考えてみれば、大目に見たって5年くらいにしかならないんだ。

生涯通して持っている総時間のたかだか5〜7%程度だな。消費税並みだ。希少で貴重な時間なんだな。クワパパとしてのゴールデンタイムなんだ。

さて、自分にそう言い聞かせたら、文句を言わずに作業です。と、仕掛けにヨサゲな樹を探すうち、洞や朽木が気になってくるのがクワ好きの常。切れ長の洞を覗くと、絵になる角度で納まっているコクワ♂を発見です。

凹作採集記にも、たまにはカッコいい画像をと思ったら携帯電話(iShot)を忘れてきていました。仕方なく指で摘んで捕獲、、、あら、洞が狭くて届かない。

それではと、秘密兵器の代替として あ〜さんから教えてもらったハリガネ作戦を実行してみる。先端を曲げたハリガネでクワのお尻を追い出すように掻いてみる。

うむむ、しかし、なんとなく集中力が足りないようです。

原因は痒み。

ハリガネでクワを追いかけるうちに、私の二酸化炭素を追って蚊が集って来たのです。ふむむ、もう夏ですねぇ、、、なぞといった悠長な風情でもありません。

痒いものは痒いのです。 得意の思い込みパワーも痒みには勝てません。

蚊取り線香がわりにマイルドセブ■SLをスパスパと焚いてみます。これはなかなか。 煙草でも、気休め以上の効果があるようです。

暫しの格闘の末、ポロッと出てきたのは、42mmのまあまあの良型でした。

その後も、グズグズの朽ちた切り株をついつい小突いて寄り道をしてしまう。しかして寄り道というには充分な成果・・・小ぶりな幼虫とコクワ成虫・・・が出てくる。

幼虫君が幼いのか、それとも、成虫君が大人びているのか。どうやら、このポイントはピーターパンシンドローム君と早く大人になりたい君が共存しているようだ。

凹作にとって魅力的なのは、格好良い黒鎧を纏った成虫だから、『大人になりたい君』大歓迎なのだが、彼らにしてみれば、『白い綺麗な幼虫でいるも良し。黒光り凛々しい成虫になるもまた良し』が本当のところだろう。

 

凹作の幼虫時代を思えば、自分一頭の力で成長していくクワ幼虫さんには頭が上がらないのです。

赤ん坊の時の記憶が割と残っているから何となしに覚えているけど、ミルクが欲しいだの体調が悪いだのと、ゼンブ世話人(母親)のせいと決め付けてビービーと文句ばかり抱えてたような気がするのだ。

まぁ、そんなんで許されるってんだから、傍からみれば赤ん坊は一番幸せな稼業って言われてるんだな。

 

黄色い声を張り上げて女子とカブトムシを追っかけまわしていた子供時代。

周りが「一番いい時だよ」なんて吹き込むもんだから、本気でこのまま子供で居たいって願ってたな。じっとしていると蛹に成っちゃうから、ムキになって遊び呆けてたんだな。ピーターパンシンドロームの素養充分だったんだから、『大人になりたい君』にも頭が上がらないんだな。

 

青春時代は、とにかく『その時代が終わってしまう恐怖』を思い出さないようにシャカリキになってハジケてたな。

蛹クワは偉いんだな。落ち着いて自分の成長を待つんだからな。自分がクワだったらジタバタと動き回って直ぐにハジケて☆だったろうな。

 

グリーンボーイとして世間の荒波に必死についていった20代。

とにかく今その時にでも溺死しちゃわないようにと、後先考えずにもがいてたんだな。余りに余裕がなかったもんだから、『今の自分』に執着することすら忘れてたんだな。おかげでピーターパンからは脱皮できたんだな。でも、自分の身が固まるまでじっと機を窺う新成虫クワとは雲泥だったな。

 

子供達が生まれて、いつしかソノ辺のオヤジになってたんだな。

小銭を握り締めてマク△と吉野■で命を繋ぐシガナイうらぶれ世代なんだから、あまり体裁はよくないな。でも、自分としては結構快適なんだな。煤けた凹作の見てくれは、黒光り凛々しいクワ成虫には遠く及ばないけど、なぜか満足度はゴールドかもな。青や緑の世代が着けても似合わないゴールドのアクセサリは、オヤジが着けると妙にシックリくるんだな。

やがて子供達も一緒にクワ採りに行ってくれなくなって徐々にいぶし銀の時代に向っていくんだな。

キラキラと輝くなんて形容はできないけど、それでも人生の充実が凝縮された最後の期間なんだな。ゆるやかに楽しみに待つとしような。

 

白、黒、赤、黄、青、緑、金、銀。

 

それぞれの色にそれぞれの輝きがあるんだな。色を気にせず気持ち良く光ればいいのだな。

 

曇天を気にしながら、次に仕掛ける樹を物色すべく、また歩き始める。ツユちゃん達との楽しいひとときを雨に流されないようにと心配しながら歩みを進める。入梅時は、ツユ入りクワ採行数も梅雨入り気味だ。

小山の少し高いところまで探索をして、空に向って軽く祈願だ。

「へぇ〜」。 ○○が見えらぁ。

遠く湾を隔て、朝霧の向う微かに臨む○○半島。早朝散歩としても合格点。なぞと感心しながら帰途につく凹作なのでした。

=結果=

コクワ♂1♀1、幼虫1


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