6/7報告

【凹作】


                        

あ〜さん、こんにちは。凹作です。

昨日と先程、近くでショートクワをやってきました。風の吹かない林の中で汗びっしょり。 開夏を実感してまいりました。早く成果の方で開夏を実感したいところですが、相変わらずのコクワパパっぷりを維持中です。


=6/7=

アーバンクワの道を歩む我々に休息は無い。常日頃からムシの気配に耳をそばだてて、いつ如何なる時でもウルトラショートクワ採行を試みる姿勢は崩さないのだ。

この日は、土曜日だというのに朝から小学校の父親授業参観の予定が入っていました。久しぶりに週末天気予報もヨサゲだというのに、何の因果でありましょう。

早朝クワ採行への未練タラタラ。

タラタラと朝の着替えをするヤル気の無さとは裏腹に、胸の内には、『隙あらばショートクワ』の炎は燃えつづけさせていたのでした。

人間、生活をしていれば、いつ何時にでも藪に飛び込むチャンスが巡ってくるかもしれませんから、備えあれば憂い無しということでチョイスしたパンツはジーパン。シャツは汚れてもいいようなテキトーなものを羽織ります。

「やめてよ!その格好じゃあ『ソノ辺のオヤジ』だよ〜!」と、カミサンが嘆きの叫びを発します。

しかし、意に介さない私。

当たり前です。 だって、私は、まごうことなき一般中年男性(ソノ辺のオヤジ)なのですから。

一般中年男性ファッションで身をかためた凹作。かなり真面目に参観をコナして、解放されたのはお昼近く。クワポイントの下見といきたかったのですが、当夜予定していた蛍狩りの為にファミリーを連れて現地の下見に行ってきました。

目的地は、下の娘(小学2年)が生活科の時間に野外授業を行う近所の××の片隅。2年生が徒歩で充分に授業時間内で往復できるようなソノ辺の場所です。

 

さて、現地につくなりアッサリと下見は終了。活動が夜になる為、念には念を入れての下見だったのですが、やはり予想通り充分整備がなされていて、通路も広く、アスファルトで舗装もされています。下の娘なぞは、ローラー付きシューズで縦横無尽に疾走しているといった始末。

下見が終ったら、次は上のボウズのリクエストにより、車で某グランドへ移動してドッチボールをやる予定です。10分程度ブラブラしたら、すぐに車に戻ろうという話になりました。

限られた少ない時間ですが、アーバンクワの本領発揮。 クワは居ないかと辺りを見渡します。

 

この××自体は、某人気施設の付帯的なスペースとなっている為、地元のガキ共よりも区外や市外からの来訪者の数の方が多い。今日は土曜日ということもあって、弁当持参でプチピクニックといった風情の家族連れで結構賑わっている。

区外や市外から来るわけだから、『ソノ辺のオヤジ』ライクな服装をした人はあまり見かけない。地元民丸出しの服装の私は、その勢力地図に沿う形で隅の方で静かに辺りをキョロキョロと伺うのです。

 

「結構ある」。 

アスファルトで固められたスペースのすぐ脇でさえ、甘酸っぱい匂いやおいしそうな朽木が結構濃いのです。

 

フッフッフ。 一般中年男性であったことに感謝。地元民丸出しルックに感謝。であります。ポロシャツチノパンのお父さん達の視線をかわしつつ、雑木林に身を投じます。

許された活動時間は約3分。

ウルトラマン級のスピードで、そこいらの情報を次々にインプットしていきます。

 

樹液たっぷりのクヌギ3本、視認完了。位置メモリーOK。

目の前においしそうな朽木発見。位置メモリーOK。

 

残り時間あと1分。

おいしいシチュエーションを目の前にして、ついつい落ちていた金属片で足元の朽木を叩きます。

 

『ポロッ』

 

!。 先週からの流れがまだ生きていたのか、一発で割り出しに成功です。

しかも、今回はコクワなれども成虫です。

続きは明日以降のお楽しみということにして、一段高台になった日当たりの良い場所にある立ち枯れを確認に行きます。

 

残りあと30秒。

5m程続く急斜面を2歩ばかり駆け上がります。

 

0.00秒 目の前に迫った地面から、『ガサゴゾ』と音がします。

0.50秒 キチン質(黒)?、否、

0.52秒 蛋白質系(小)? 、否、

0.54秒 ラバー系(長)?、まさかね。

 

0.94秒 ラバーだ。いやいや、マムシだぁ〜!

1.00秒 のけぞり&踵返し。

 

先程の一発割り出しでヒートアップしていたA10神経系がいきなりクールアップします。

肝は冷えたけど興奮は高いままだから、クール『アップ』です。

 

ダッシュでアスファルトの安全エリアへ逃げ帰った私。

「へび」。

幼児のような一語文でカミサンに驚きを伝えます。

 

へび嫌いのカミサンから緊急撤収厳命が下り、これにて本日のショートクワ採行は終了となりました。

 

当夜は『決して藪に近づかない』を合言葉に蛍狩り。

スーッと現われては儚くフワッっと消えていく幻想的な青白い光に魅せられて一同クールアップ。

詫び寂び系の静かな大興奮だからクール『アップ』です。

 

クワの成果は相変わらずショボい一日でしたが、クワとはまた違った種類のアドレナリンを2度も味わった日でもありました。

 

=結果=

コクワ♀×1、蛍(←外道と呼ぶには君は美し過ぎる) / 外道(マムシ)×1本


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