6/3報告

【凹作】


                        

あ〜さん、 こんにちは。

 

昨日は、県内でアーバンクワ行兼シーバスハントを目論んで参りました。 近所でも、夜ともなると一人ではなんとなくオッカナイんですよね。特に昨日は”×・×・×・×”が時折フラッシュバックしたりして(笑)。

でも、それよりもっとオッカナイのは、こんな馬鹿げたことを真面目にやっちゃう私のオツムの方かもしれません(爆)。

昨晩書いた採集記に加筆を加えたものを下に付けますのでよろしくお願いいたします。


=6/3=

凹作のSeabasserとしての定番ポイントの幾つかは、柳等の樹木が等間隔で生えている河川です。 川沿いに並んだその等間隔には、数回に一度の割合で外灯もバンドルされています。 特に新月の夜には、その外灯下でよくSeabassがヒットするのです。

クワ素人でもある凹作にとって、特にこの『新月の夜』がモドカシイところでして、 季節が進んで灯下採集真っ盛りになった時分には、体を二つに割って別行動させなければならないと覚悟を決めているのです。

しかし、覚悟だけは決めているものの、出来ないものは出来ないってのが世の定め。 このモドカシサをどうにか解決出来ないものかというのが今回の活動のテーマなのであります。

名付けてTSS(TsuriとSurveyのSynchro)大作戦です。

わざわざカタカナネーミングなぞ冠して道化を装ってはいるものの、企てた本人はいたって大真面目の真剣勝負なのであります。

クワの外灯下調査を行う際には、外灯と外灯の間を移動する事が必然であり、その間の活動の実質はVOIDとならざるを得ない訳です。 そこで、Seabassの定番ポイントに外灯が並んでいるのをいいことに、その外灯を歩いて周り、活動VOIDとなっているタイミングをSeabassにシェアしてしまおうとする作戦です。

ルアーを投入し糸を巻かないまま自分が上流にゆっくりと歩いていく釣法・・・テクトロ(テクテクトローリング)・・・を用いてVOID期間を有効利用しようとする、とっても一石二鳥(『アブハチ取らず』とも言う)な迷案なのです。

否、『迷案』か『名案』か?はたまた『タダのバカ』か『チャッカリ者』か?、そんなことは全て『結果』が決めることなのであります。 でありますけど、、、まぁ、結果を出したところで、『おバカの迷案』の称号は拭いきれない気がしないでもありませんが...

と言う訳で、今回はクワ&超外道という変則二目狙い。 一生懸命全力で楽しんで参りました顛末を下記に報告致します。


選んだポイントは、超外道vs凹作・勝率9割超を誇るポイントなのに他のルアーマンにもアザラシのタマちゃんにも全く無視され続けてきた県内不遇の某河川。 水面でジタバタするコガネムシやらが時々上流から流れてくるような按配ですから、もしかしたら、、、と期待して。

まずは超外道様向けにルアーをキャスト。

糸を手繰らず出しっぱなしのままテクテクと外灯を目指して歩き、ルアーを散歩させます。 外灯下周辺に到達するまではとりあえず超外道様の出方を伺います。

さて、一本目の外灯下周辺に到達です。

ここからクワの存在調査(Suarvey)に向けて一気に全神経を集中していきます。ただしテクテクと歩くことだけはそのまま維持です。 目を凝らすが黒く萎れた柳の枯れ葉が散らばっているだけ。

外灯から随分遠ざかってしまい、張り詰めた神経がフッと落ちかけて、、、『おっとっと』であります。

ルアーを括った釣り糸は30m前後の長さでFIXしていますから、自分自身が外灯を通過してしばし歩いた地点・・・まさに丁度ここから・・・が、超外道様のお時間なのです。

息をつく暇がありません。

クワから超外道へ、そして、超外道からクワへと切れ間無く集中力を維持し続けます。 この方法を企てた時には考えもしませんでしたが、とんでもなく集中力が求められる所業だったのです。

二本目の外灯、三本目の外灯と通過していきますが、相変わらず『おバカの迷案』の称号は微動だにしません。 たまに甲虫が落っこちてはいますが、凹作にとってのイツモノヤツ(:コガネムシ)ばっかりです。

十数回程外灯をパスしていきます。

 

外灯と外灯の中間でも、小虫達のざわめきや羽音が聞こえてきます。 その度に竿を握る指先に集中していた神経が耳の方に移ってしまいます。 釣りだけをしていた際には全く耳に入ってこなかったのですから、なんとも不思議です。

コガネムシのシルエットや小虫の音は幾度となく現れては背後へ過ぎ去っていきます。 ムシ達の気配は度々あるのに、魚信の方はさっぱりです。

そうこうするうちに、水面の気配に集中するべき時にも、いつしか集中の矛先はアスファルトの表面ばかりとなってしまい、、、 まるで、近頃の子供達が齧り難い鰯干しを嫌って口当たりの良いスナックにばかりに手を出す姿よろしく、、、って、このネタはもう使用済みでしたね。

ネタの賞味期限には限りがあっても、凹作の学習能力の低さは際限なしの底抜けなのであります。

気を抜くと小虫のカサコソ音ばかりを追いかけてしまい、すぐに『心竿にあらず』の状態になってしまいます。

しかし、そんな時に限って、竿先がククッと引っ張られます。 夜の川っ辺りで虚を突かれると本当に飛び上がるくらいビックリするものです。

魚信に心の臓が縮み上がるってのも変な話でありますが、ビビッてフッキング(合わせ)を忘れるルアーマンがこの世に存在するってのも変な話であります。 この変な話の主人公、当日フッキングを逸したのは一度限りではありませんでした。

集中力の糸は錯綜し、こんがらがって磨耗して、そろそろプッツン寸前です。

それでも、外灯周辺では、銀の灯りを浴びてひっくり返っているコクワのイメージを頭に描き、 外灯周辺を過ぎた所では、ルアーを飲み込まんとする超外道様を必死にイメージングしてA10神経系を鼓舞していきます。

もう何十回外灯を超えたことでしょうか。

いよいよ集中力は朦朧となり、そのうちにルアーを齧ろうとするオオクワ殿や外灯の周りを飛び回る巨大魚の幻想が見え始めます(嘘)。

 

「幻想と戯れてばかりいると、明日の朝、勤勉な男の子に戻れなくなっちゃうよ」。

お家に帰りそびれた子供は、深まった夜に浮かんだ細身のお月様に優しく諭されました。 すると、突然目覚めたかのように、翌朝の惨状がリアリティをもってオヤジの心に襲い掛かってきます。

「チックショ〜ッ!」と、メルヘンチックとは無縁の雄たけびを吐きながら、車のキーを回さざるを得なかった凹作です。

水銀灯の上空を、月に向かって羽ばたいて行くペアのシルエットは、追っ手をかわして仲良くお家に帰る兎さん達だったとさ。

 

と、この様にして『おバカの迷案』は結果を出すこともなく、静かに暗闇の中へ抹殺されていったのでございます。

 

=結果=

ボーズ×2(←凹作採集記としては面白くっていいんですけどネ(-_-;))

P.S.定位置に就いた兎さんが艶やかに浮き立つ満月の夜は、灯下を諦めて樹液に奔りましょう。 競合の少ない所、そう、山奥の人の寄り付かない夜の×××あたりの庭樹を狙って、肝試しを兼ねた・・・

・・・・・・−> 学習能力を磨きましょう> 自分


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