6/1報告

【凹作】


                        

素晴らしい事に、前回に続いて、またしても『クワが出てくる採集記』をお送りできる運びとなりました。 昨晩のうちに書き溜めておいたものに、昼休み(本当は11:45からなので明確なるフライング)を使って筆を加えてお送り致しました。 ですから、「作家さんじゃないの?」って驚かれないでくださいね。(笑)

 

では、よろしくお願いいたします。


=6/1=

6時に起床。但し早朝割安ボーリングに行く為です。

まずは、カミサンを叩く。すぐ起きる。

が、しかし。あっという間のギブアップ通達が出てしまいました。

 

昨晩、子供達にも宣言したってのに、どーすんだってんです!子供達の暴動は必至だ。 と、思いきや、別のボーリング場の無料券をすかさず提示するカミサン。さすがであります。

こっちなら昼頃からゆっくりと行っても金はかからない。

ちらと空を見遣る。降ってない。

ムフッ、っと心でささやく私。

察しの良いカミサンが微かに微笑む。そして、「行ってくれば、、、クワちゃん」。

やった!勝利の女神が微笑んだ。

否、勝負はこれからなのであります。

台風崩れの低気圧のせいで、すっかりクワ採行を諦めていたところに、突然のチャンス到来。

天よ、願わくば一刻の猶予を与えたまえ。 地よ、願わくばヒラタ殿(ノコでも可)を与えたまえ。

いつ再び降り出してもおかしくない雨雲を上目使いにして、そそくさと車に乗り込んだ凹作なのでありました。

 

という訳で、日曜早朝に2時間弱のショートクワ採行をやってきましたので、下にご報告いたします。


行き先は近所の林。

この日は『土の中を探る』をテーマにやってみようと決める。

まずは、先週幼虫を削り出した根っこの下を掘ってみる。

思いのほか細かい根っこが入り組んでいて思うように掘れない。

思うようにならないからダラケてくる。

ふぃ〜、っと一つ溜息をつきながら、何気に先週掘り出してほったらかしてあった朽ちた根っこをシャベルで殴りつける。

ポロッ。 あっ、おはようございます。 いえ、はじめましてでしたね。

殴りつけて開いた穴からクワ幼虫(但し、アタマ小さ目のナイスガイ)が顔を出した。

ン〜、なんとも、アリガタミの無いというかラッキーと言うか...

 

...昨今の子供達は、鰯干しなどの歯ごたえのある物を敬遠し、柔らかいお菓子ばかり食べている。

サクッと一口噛んだだけで強烈な砂糖塗れの甘味が溢れてくるんだから、一生懸命噛んでようやく仄甘味が出てくる鰯干しなんか見向きもされなくなる訳だ。

ここにいる不惑前の子供もご多分にもれずだ。 

土の中を探るという自らに課したテーマも何処へやら。

サックサックサックサックと朽ちた根っこを削る削る削る削る削る。

気がついたら30分もロスしていた。 しかも追釣も無しだ。

 

ちょっと天候も気になってきた。

ようやく寄り道から軌道修正し、また土堀りをはじめる。

 

「おはようございます」。 今日二回目の挨拶は、犬の散歩にやって来たお婆ちゃんとだった。

「なにを植えてらっしゃるのかいね?」と、親しげに聞いてくるお婆ちゃん。

しまったぁぁぁっ! 凹作も見た目だけは大人だから、なんか高尚な趣味でもやってるんだろうと勘違いされてしまったらしい。

うろたえる私。

そして何故か、口から出てきた言葉は、「カブトムシをチョットね、幼虫がいるんですよ」だった。

 

何故に?何故に『カブト』なんだぁぁぁ。

『クワ』を採りに来ているんだったら、何故に素直にそう言えない?

 

ムシトリへの『不惑前男の気恥かしさ』を覆い隠そうとしたら、変に転じて『ヘリクダリ』の態度になったんだな。

それでもって、『クワ>カブト>その他外道』の自分の価値観に則って、『ヘリクダリ=カブト』としちゃったんだ。

でも、お婆ちゃんからみたらクワもカブも外道もぜんぶ一緒くたでムシだろうにな...

 

と、言い訳とも何ともとれない変な挨拶言葉を交わし、再び土を掘り始める。

でも、ダメ。 スコップが小さすぎるのを言い訳にして、立ち枯れ環境調査に就くことにする。

 

昨年までは、樹液の甘酸っぱい匂いばかりを追いかけていたが、今年は枯れ木も意識し始めた。

意識すると、結構あちこちに在るもんだ。

 

ヨサゲな木を吟味して、一刀を入れる。

またもアッサリとアタマ小さ目のナイスガイが顔をのぞかせる。 ラッキー。

急に勢いづいてきて、追釣を狙ってガシガシ削り進む。

 

追釣叶なわぬまま、ついに自分史上最太の食痕にぶち当たる。

しかし、地中深くの根っこ部分まで追ったのだが、そこで手が届かなくなってしまった。

残念。 周りの土を掘り返す気力も残っていない。

 

0.00秒  八つ当たり用ショボ枯木を無意識にサーチ & ロックオン

0.01秒 「これでまた一発ヒットしたら採集記のネタになるぜ」と、散漫な意識がよぎる。

0.02秒 叩く。

0.05秒 そこに幼虫の存在を認める。(ただしカミキリ虫)

0.98秒 採集記にどうやってこの『3連続一発ツモ』の事を書いてやろうかとの思いが巡る。

0.99秒 『とりあえず今は、書くことよりも採ることに集中して楽しめば> 俺』と、苦笑らう。

 

『一投目に当ってあとは×』。

こういうパターンをHP等で何回か読んだことがある。

なんだか、自分もクワ採者の仲間入りが出来たような気になり、少し嬉しくなった。

 

その後、ラスト一本と決めて叩いた朽木から細い食痕を見つけ追いかけるが、既☆♀であった。

 

帰りがけ、近くのマッ○で『真似して三枚』といこうと思ったが、財布を忘れていてOUT。

ドライブスルーの注文寸前で危うく気がついたことが救い。

(添付ファイル左上が既☆♀発掘現場)

午後になってからはファミリーボーリングに勤しむ。

ボーリングの待ち時間の間に、朽木削りの道具を新調する。

∞斧が欲しかったが諸都合により止む無く無名のバールをチョイス。

凹斧と命名。(『オノ』ぢゃないけどネ^^;)。百円均一品なれど大事に使っていこうと思う。

ボーリング場では、水筒やら弁当やらを勝手に持ち込んで昼食とする豪胆さを披露。

朝のムシトリでは散歩のお婆ちゃんへの挨拶すらおぼつかなかったヤツが、打って変わっての大した厚顔無恥っぷりである。

ゲームはパパの圧勝で終了。(←こういう無関係な事ばかり書いているから採集記がダラダラするのだ)

そして楽しい夕食。

この席上、本週末は子供達を大自然に触れさせていなかったことが緊急議題として世帯主から提出され、 急遽ファミリーナイター樹液行が満場一致で可決される。

 

凹作&ママ&チビ二人のフルメンバーで出動し、長男が今期成虫初GETに成功(コクワ数匹)。

帰りがけの車内、ジュースで乾杯を楽しんだ。

(添付ファイル右下がナイターの獲物)

 

=結果(早朝&夜)=

コクワ♂3♀1、コクワコと思しき幼虫×2


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