いつもの農道沿いをチェック。相変わらずいない・・・。
車を走らせているうちに、こぢんまりとはしているが、オオクワの生息環境は整っている新しいポイントを発見。
クヌギからは樹液がわんさかでている!
洞も空いている!
しかも荒らされていない!
期待度200%でチェックするが、いるのはコクワとカナビンだけ。
いきなり出鼻をくじかれ、ここにはオオクワはいないのかと考えるまでに・・・・
そのポイントを一通りチェックして、最後に大本命の木に登り幅1cm長さ10cmほど洞を覗く・・・
でかいクワガタの姿がある。
背中は?・・・まっさら(スジが無い=コクワと決め付けている)。
チッ、何だよ紛らわしいデカコクワかよ・・・
でも、コクワの50mmオーバーも捨てがたい。ピンセットを取りだし、洞から引っ張り出そうとするも、やけに踏ん張りがすごい。
それならこっちも本気だよ、とオリジナル秘密兵器を取り出し掻き出しに入る。アゴが出てきた。
「んんん?? ムムムム? ここここれはっ? この内歯は???」
内歯がグッと垂直に突き出ている。
「げーーーーーーーーオオクワだ!!!!」
こんな呑気に採集して場合じゃないぞ。
心臓がバクバクバクバク。足がガクガク震え、脚立がカタカタ鳴る音が夕暮れの森に鳴り響く。オオクワと認識したとたんに、何故か取りづらそうに見えてくる。冷静に冷静にと言い聞かすのだが、こんなとき冷静になれるようだったらここにはいない。頭から湯気出てきた。
掻き出しては、穴に引っ込み、を繰り返す。高さ2mくらいの位置だったので、下に落とさないよう落とさないよう細心の注意を払いながら、時間をかけること30分。
ついにこの瞬間がきた。オオクワ初GETの瞬間! 勝利の雄叫び!
サイズは中歯で50mmですが、重量感、体のバランスとも格好いい!。
体はぶっとくて厚みがある。他のクワガタを完全に凌駕する。
ようやく落ち着いて、かみさんに連絡。まさか採れるものとは思っていなかったらしく、向こうも電話口で取り乱しているのがわかる。隣で子供が泣いているようだ。
かみさんに連絡したところで、やーーっと落ち着きを取り戻し、自分の力で手に入れたオオクワを鑑賞。「おーい、やっと逢えたな! 元気か!」
慎重に洞を覗くと、
「おおおおおっ!」
さっきオスいたさらに奥にクワガタがいる。
背中は?
縦のスジが入っている。
いたよ、いたよ〜 メスもいました。
メスは特殊スプーンで難なく掻き出せました。大きさは30mm。
オオクワがいなくなった洞は直径40mm長さ100mmの円柱のような洞、こんな狭い所にもペアで入るとは!
オオクワがペアで入ってるってのは本当なんですね。
中型のクワガタが入っている。
「ムムムムム????」
コクワの割には厚みがある。
「おおおおっ!!」
またまた鋭い内歯がある。
「こいつはっ!」
秘密兵器で掻き出す。今度はサイズが小さいせいか、楽に採集できた。
手に取る。
「オオクワだああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ななな何と2匹目のドジョウがいました。時間にして30分後にまた、同じ洞にオオクワが入っているとは!! 40mmの超小型♂
それでも嬉しい、嬉しいっ 嬉しすぎる! なんて素敵な夜なんだ〜!!
ここはオオクワ密集ポイントか? それなら、こっちも考えがある。
先程のメスとタコ糸を用意。あ〜さんのHPにあったメストラップを用意。
あのメストラップ画像を見たときは腹かかえて笑いましたけど、自分が同じことをやっているとは(笑)。
そうです、そのへんにいると思われるオスを片っ端から洞に呼び込んでやろう!という素人の思いつきです。
「キャッチバーの呼び込みと同じだ・・・」などと考えてるうちに準備完了。
メスを洞にいれ、タコ糸をそのへんに結ぶ。あとはかかるのを待つだけ。
で、ワクワクしながらトラップへ戻る。
梯子に登る。
遠目に中を懐中電灯で照らす。
トラップメスは外に出てしまっているようだ。
洞の中は?
「ムムムム!!!!?????」
バカでかいクワガタのお尻が見える。
今度は尻がやけに赤っぽい。
懐中電灯ではっきりと照らすと、彼はかなり驚いたらしく、何と!洞からポーンとこっちに飛び出してきた。こっちも驚き梯子から落ちそうになるも、すぐに落ちた場所を探すが万事休す。
色からしてノコだと思いたいが・・・・オオクワだったら、
65mmは越しそうな大物。いや、ノコでしょう・・ノコ・・か?
大人になって、こんな血が沸騰しそうな感激を味わえるとは!
今日は死ぬ直前まで忘れることができない貴重な大切な日です。
これだけ採集に行かせてくれる奥様に心から感謝します。
コクワ ♂20 ♀2
ノコ ♂3
オオクワ ♂2 ♀1