エジプト坊主日記

−ちばしみん−


10/30〜11/16の間、仕事でエジプト(カイロ)に滞在する機会を得た。せっかくのチャンス(?)なので、何かしら探してこようと決意して臨んだ。

エジプトなんぞは基本的には砂漠の国であり、果たしてクワガタなんぞがいるかどうかはなはだ疑問ではあるが、滅多に行けるところでもないし手ぶらで帰ってはクワ馬鹿の意地がすたるというものだ(^^;

が、結果としてはそれどころではなかった。何しろ仕事が忙しいのだ。

アホな上司が甘く見積もってくれたおかげで、実務にあたるこちらは大忙しで昆虫採集どころではない。しかもエジプトという国は原則として週休一日(金曜日)の国である。実質2週間の滞在は仕事漬けで観光もロクに出来ない。毎日ホテルと工場の往復であっという間に過ぎてしまった。日本では社内失業状態のぐうたらサラリーマンであるちばしみんも、エジプトではスーパーサラリーマンに大変身である。

でもそのくらいでくじけてはクワ馬鹿の片隅にもおけないということで、可能な限りのことにトライした。


まず現地の人間にクワガタとはなんぞや、というところから説明しようと考え、知らぬ人はいない(はずの)スカラベを例に出してみたが、これが予想に反して全く通じないのだ(^^; 私の英語が下手なだけなのかしら(^^;;; さんざ絵まで描いて説明したのだが、これといった情報は得られなかった。

何らかの種類のコガネムシくらいならいくらでもいるようだが。beetle(カブチン)さえ「何それ? 知らない」といった具合で、およそ手がかりは得られなかった。彼らは目の前の生活に手一杯で、虫ごときには興味がないのであろう。


移動した範囲でルッキングした限りでは、カイロの郊外に出てしまうと荒涼とした砂漠が広がっているだけで虫どころか木さえほとんど無い。

しかしさすがにナイル川流域は比較的緑も多く、農耕、畜産も盛んに行われている。時間さえあれば何かしら見つかるかも知れないとは思ったが、その時間がないのである。本当に残念だった。

緯度的には九州と沖縄の中間だし、今の季節は意外に肌寒い。ナイル川のデルタの範囲内であれば何かしら生息している可能性は十分にあると思った。比較的湿気の多い郊外の公園で、日本のそれより一回り大きいコメツキ虫とケラを発見した。意外なものがいるものである。


結果的には坊主も坊主、大坊主であった。坊主には慣れているが、また機会があったら何とかリベンジしたいと考えている。それより東南アジア出張行かせてくれー(^^;
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