ふつ〜のクワガタ採集記



※注意「ふつ〜の初心者の採集記」です。覚悟してお読みください(^^;

5月

5月上旬、今年の気温は例年より暖かく、早い時期から「コルリクワガタ」が採れそうというBBSのツリーを読み、いてもたってもいられず「コルリクワガタ」を求めて、我が家の2階から眺めることのできる山の林道を数回訪れた。
んが、結果は、0(TT)
敗因は私が最初に林道を訪れた時期がブナの新芽時期より少しだけ時期が早く、次に訪れた時期が遅かった。。。。ということに一応しておいて下さい。
実は後で分かった事ですが、恥ずかしながら今年初めて「それ」を採集に出かけたので、実物を見たことが無く、ある方の標本を見せていただく機会があり、「それ」の実物は、私の予想よりかなり小さかったのである。(TT)
(笑ってください)
う〜ん初心者全開!おつりをもらってガードレールに激突!!状態ですぅ〜。
ゴールデンウイークとその前後の休日を利用し5回ほどこの「林道」を訪れたものの、牛さんの団体(約30頭ぐらい)に囲まれ愛車を鼻輪でつつかれるとか、夏場のためのヤナギが気になったりで、結局採れたのはカミキリ2匹、コメツキ1匹というど素人採集を行ったのである。
そして、ここ鳥取も「梅雨」と言う季節に例外なく突入し、採集意欲を徐々に奪い取られて行くのであった。
う〜出鼻をくじかれた。

6月

気が付けば6月の後半に入ろうとしていた。月日の流れは速いものである。
「淫行矢の如しである。」(「ぼけ」です、「天然」ではないっす)
6月の前半は夜の気温が20℃を切る日々が続きいつもの年と変わらない。クワガタなんて採れるわけが無いと勝手に決め付け、さらに、ブリード中のオオクワが蛹化&羽化ラッシュを迎え、そっちに気をとられていたのです。
のんきな私はブリード中のクワ達をお風呂に入れたりしていたのである。(ダニ駆除)

そして徐々に気温は上がりはじめ、再び私の採集熱も徐々に上がっていくのでした。
6月下旬、数回空振りの後、梅雨の晴れ間(正確には曇りの日)に今年街灯下で初ゲット!
例年ですと初物は今まで「でっかい」クワガタを採って開幕するのですが

ちなみに去年はヒラタ♂56mm、2年前はミヤマ♂67mm、3年前はノコギリ♂68mmなど
「どこがでっかいの?」と言う声が聞こえてきそうだが、私にとっては「でっかい」のだ。(ほっかいど〜、○×ショージ氏談べた)
今年はふつ〜なサイズからでした。実はこれが今年の採集貧果を大きくうらなっていたのです!!(毎年だっちゅ〜の ふるっ!)
ノコギリ♂2、コ♂1・♀1の計4匹であった。
その日、時を同じく違う場所に出撃された方が、街灯下でヒラタ♂67mm(@@;を採集されていた。
当然?このヒラタは里子にありがたく頂いたのである(^^;。

このヒラタを見た事から、私の採集熱は沸点をいっきに超えるのでした、
がっ翌日、私を煽るかのごとく、別の人から「ヒラタ♂56mmを街灯下でゲット!!」との報告
当然??このヒラタも里子にありがたく頂き(^^;、(まるで〇△□さんのようだ、、、、m(_~_)m)
その3日後、私も出撃したものの極小コ♂1匹という貧果に終わったのである。


里子たち(^^;;



おやっ?と思われた方がいるかもしれないのでここで紹介しておきます。
地元では街灯下採集が盛んで、次に樹液採集になります。
樹液採集で採集者をあまり見ないのに対し、街灯巡りをしていると採集者を多く見かけます。
また子供の頃父に連れられ、よく街灯巡りをしていたので、それが普通のクワガタの採集方法だと思っていました。
子供の頃、樹液採集でマムシに噛まれそうになった事があり,大人になるまで樹液採集をあまりしなくなりました。
私が大の蛇嫌いになった原因の一部です。


7月

7月に突入し、焦りのみが私を支配していた。このままではくれくれたこらにしまう。
何とか自力で採集せねば!
次の日またも出撃、しかし、轢死の大型ミヤマ♂を目撃、その他はふつ〜サイズのノコギリ数匹、
コ♀2匹と貧果。もう少し早く出撃ていれば、、、この頃、子供達を風呂に入れてから(ダニ駆除ではない!)採集に行くという、暗黙のルールが妻によって形成されていくのであった。よって出撃時間は午後9時以降が多くなる。(TT)

街灯下で採れ始めた一週間後、樹液採集を追加し始める。
去年同僚から紹介された林に昼間行ってみるが、ノコギリしかいないので面白くない、まして大型のスズメバチが多くうろついているので危険だ!
さらに神社の中なので夜一人で行く勇気がない
しかし、多い日には昼間でも10匹程度見られるが、木の上部にほとんどいて竿がいる。
ちなみに私は「釣り」という趣味もしているので、6mと5mのたもの柄があるのだが、
「真昼間、長竿を持って神社の境内なんかうろつく中年男の図」は何かいやだ!
暗い時間に大型がいるかもと思い、早朝4時に出撃したのである。
すぐに、4mぐらいの高さの樹液にノコギリのペアを発見、竿を伸ばそうとするとスズメバチの攻撃を受け、あわやのところで何とかかわし、泣きそうになりながら撤収。とーぜん結果は0(TT)
「まぁ普通サイズだからい〜や」と自分を納得させる。(^^;;

台風が通過し翌日少し気温が下がり、今日は採れないかもと思いつつ、新しいポイントを開拓するためちょっと遠出をしてみる。
街灯下でミヤマペア、ノコ数匹、コクワ♂1匹、アカアシ♀1匹とどれもふつ〜サイズだが「生きたミヤマ」と「生涯初採集のアカアシ」が採れたことで少しうかれる。
後に、このアカアシがさらに追い討ちをかけることになる。
そして、3年間観察し続けた自宅近くの「ナラガシワ」に樹液が出ているのを長男が発見!!
早速夜出かけるとノコペア、コクワペアといる。
毎日のように出かけるといろいろな種類が日替わりでいて、通うのが楽しくて仕方がない。
その後この木で、ふつ〜サイズのミヤマペアなどを追加する。
しかし連日の「ナラガシワ」観察がたたったせいか、他の採集者が入りはじめて観察できない状態に(TT)
当たり前である。実はこの木、道沿いパーキングエリアの脇に生えている。そんな場所で夜な夜な捕虫網とマグライトを持ってうろうろしていれば「その筋のかた」が見ればピーンと来るであろう。自業自得である。

そしてこの頃、新しいポイントの街灯下で、遠目で見てもかなり大きな♀を発見!、オオクワ?なんて期待が膨らむが(いるわけないでしょ!!)
拾ってみるとミヤマ♀41mm、私にとっては「でっかい」のである。
「クワガタ採集記」なのであえてカブトは外してきたが、このミヤマの採れた近くで85mmのカブト♂もゲット!
この日別の場所でもミヤマ♀40mmを拾い、今年はミヤマ♀の当たり年?と、たった2匹で舞い上がり、少しだけ波に乗った気分になり、その後普通サイズのミヤマ、ノコ、コクワを追加していく。


       41mmミヤマ♀



こんな具合で7月も中盤にさしかかり「梅雨」も明け「真夏」の到来である。しかしヒラタは?
街灯下のクワガタは月齢が悪く、樹液のクワガタも数は徐々に減り始め、「今年はヒラタだめかな〜っ」と諦めかけていた。
そろそろ「林道」でアカアシ♂を探そうかと、日曜日の昼にブナ林が近くにあるヤナギを見て廻るもののなにもいない。
そのブナ林入り口の街灯下で55mm位のヒラタ♂の死骸を発見(TT)
地元のヒラタは大あごが細く長いものが多いが,このヒラタはなぜか太く短い大あごをしていた。
「植生が違うから?標高が高いから?」なんて考えながら少し眺める。
期待してブナ林を彷徨うが、な〜んもいないので撤収。

そんな7月も終盤になった次の日曜日またも「林道」に出かけるが何もいない。
その帰り道いつもの「ナラガシワ」を観察、さすがに昼は誰もいない。
どうせクワガタもいないんだろと少し離れた場所で見てみると、小さいクワガタ♂1匹がスズメバチ3匹に囲まれていた。
「どうせコクワだ、採ってもしょうがない」と自分に言い聞かせるが気になる。コにしては横幅がある。
ヒラタにしては小さすぎる。何だろう?採りたい、でもスズメバチは怖い。
ということで後ろ髪を引かれつつ帰路に着く。が気になる。
いろいろ考えた挙句、5m竿で車の中からそれを採るという作戦で日が暮れかかる頃再度出発すると、スズメバチは1匹になっていた、もちろんさっきのクワガタもいる。木の近くまで車を寄せて窓をあけて、竿を伸ばす。
そして窓を少し閉めようとしたとたんパワーウインドゥのスイッチがオート!「ウィ〜ン、ぐしゃ」と鈍い音とともに窓に挟まれ
5m竿は真っ二つに折れる(TT)(TT)(TT)(TT)
気を取り直し、網を6m竿に付け替え、再度挑戦。
白い網が近づくとスズメバチはどこかへ消え去りクワガタだけが残された!
チャンス!!無事に網の中に落とし確認、ヒラタ♂42mmであった
2万円のたもの柄の代償として採れたのは小ヒラタ(−−メ)であったが、
今年初のヒラタ自己採集でうれしかったのも事実である。
いつも観察したナラガシワ

+に見える部分が樹皮めくれ
  ここに樹液が出ている。

やっと採れたヒラタ

被害にあった5mたもの柄(TT)


8月

そんなこんなで8月に突入である。
土曜日は「林道の日」と決め毎週のように通い始める、アカアシの累代がしてみたいのがきっかけである。
♀はいても♂がいなくては累代は始まらない!と出撃するがなかなか採れない。
それとヒラタの♀が欲しいという欲求もあった。せっかく2匹も里子に頂いたのに累代できなければ意味がない。
平日の夜は樹液を廻り、休日は「林道」通いが続くのである。

以前から気になるポイントが1箇所あった、冬場下見をしてアベマキ林があるのを確認していたのだが、地元ではちょ〜有名な幽霊出没ポイントの為、出撃を見合わせていた。(夜はとっても怖い)
が、とある方から「以前昼間にミヤマをタコ採れした木がある」と聞きつけ早速昼に出撃。
以外にも樹液を出している木が多く、洞や樹皮めくれなんかもちらほら見えるが、生木に傷をつけたり、樹皮をはがした跡が多く見られてかなり荒らされている。
そんな中とある木に注目をした、樹液から50cm位上の所に洞があるのだ、雰囲気としては申し分ない。
見ているとカナブンがその洞に入ろうとするが、すぐに出てくる。
そしてカナブンが出てくる時になにやら大あごのようなものがちらっと見える!
どうやら洞の中にクワガタがいてカナブンを追い払っているようだ!スズメバチが居るのでまずは長男愛用の新兵器「銀玉鉄砲」でスズメバチを追い払い。そっと洞の中を覗くと大あごが見えるが小さい!
大あごをつまんで確認すると38mm位の小ヒラタ♂であった。(^^;(即リリース)
数日後この場所を再度観察するがこのヒラタはいなくなっていた。

小ヒラタのいた木

 
 
みにくいですがの真ん中辺の黒い点がカナブン
        残念ながらこの木も傷つけられ樹皮もはがされている。



他にも河川敷のヤナギ林を求めて徘徊するものの、樹液は出ているがクワガタの姿が見当たらず。
また別の河川沿いにヤナギ林を発見するが、洞という洞の中にはアマガエルがいてクワガタの姿はなかった。
時期が遅かったようである。
暇つぶしに腐りかけの材を見つけ、叩いてみるがコ♀1匹成虫と幼虫3匹の結果であった。

巷では「盆休み」を迎え、街や海は帰省の人達で賑わいはじめていた。
この時期どこに行っても渋滞している。
地元の林道に出撃するがなにも採れないので見切りをつけて隣県の林道へ。
家族を拉致し地の利を生かして、山道の峠を使い「林道」へと脱出する。
自宅から車で50分ほど離れた場所に林道の入り口がある。

              林道入り口付近


この林道は今回3回目の出撃となりそろそろアカアシの1匹ぐらい採りたいものだ。
林道に入りさらに標高を上げていくと所々にヤナギが点在しているものの、なにもいない。標高1、000mを過ぎたあたりでふとヤナギを見ると幹の横部にクワガタらしきシルエット!
道のど真ん中に車を止め、走って近づくが蛇が怖いので藪に突入できない。すぐさま6m竿を出すが見失う(TT)
しばらくヤナギを見つめると目線の高さぐらいのところで、幹を歩いているクワガタを長男が発見!!
6m竿で採ろうとするが枝が邪魔して位置が悪い。
恐る恐る藪に入る。なんとか素手でつかめた!37mmほどのアカアシ♂であった。
さらにヤナギを見つめるがなにも見えない、えーい蹴っちゃえ!と根元の幹を蹴るとバサバサッと大半が藪の中へ、
かなり大きな固体も居たようだが、林道上に落ちた小さな♂を長男が拾い1匹追加したのみとなる。
このあと登山道口の広場で絶景を見ながら昼食を食べ、さらにヤナギ、ブナ、ハンノキ、ミズナラなどを見て廻るがなにもいないまま林道は終わる。

結局この日はアカアシ♂2匹で終わったが、初心者の私には十分の成果である。(って息子がみつけたのだろ!!)
後に何度か目を鍛えるためにこの木を訪れ約20匹を確認した。いつ行っても10匹前後が藪の中に消えていくのである。(^^;
この木を「アカアシ雨のふる木」と名づけ、また次の目標であるヒメオオ狙いで、さらに通っていることは言うまでもない。
がアカアシの雨をくらっている・・・・・

アカアシ雨のふる木

中央にPr



ここで採れた42mm(自己最長)(^^;;         1080がここの標高 

  


いろいろな方のホームページをROMしている影響で一部似たような紛らわしい文章表現、その他誤字脱字をお許しください。m(_~_)m

続く.....?