みんげりとakeの愉快なクワ採集

<チェリーランドの伝説>

−ake−


1999年9月4日〜5日

9月6日から一週間の海外旅行に出かける事になっているakeはその前にど〜しても山形に採集に行きたかった。以前から収集していた情報を整理してみんげりさんと採集に行く事にした。

野宿の苦手な二人は、4日の朝に出発する事にした。


山形の地図を手にし、今回は、忘れずにカメラを持った。(前回新潟でオオクワを採った時は、使い捨てカメラだった為)

ナビはみんげりさん・運転はakeである。AM9:30分に出発し、東北道に乗った。渋滞は無くスムーズである。

ake >B'z聴いていく?

みんげり>やっぱ、帰りにしょう!

という事になり、何故かサザンの曲で行く事にした。最高速度は、95km/hをキープし走っていく。2ヶ月前にスピード違反で捕まった佐野SAで休もうか悩んだが高速道路を走ってから30分で休憩するのは、勿体無いので上河内まで行く事にした。

何度か覆面パトカーを発見しドキッ!!とする事があり、何とか切り抜け目的地のインターで無事下りる事ができた。


国道を難なく走り途中のコンビニで休憩。本日の目的地近辺の宿泊先を探す。条件として、2食付きで¥6,000以下の所・門限が無い・入浴時間が遅くまでやっている事。1件目ですぐokがとれた。

とりあえず、夕方近くになっていたので宿泊先に直行した。思ったより早く着く。

チェックインする前に近辺を下見する事にした。途中水銀灯がいくつか見られ、明るい事を祈り、宿泊先に行く。夕食は、できるだけ早くという無理なお願いをし、PM5:00からとなる。

暗くなるのを待つ間みんげりさんは、ずーと地図を見ていた。(いつもながらにして偉い!)こんな時akeはというといつものごとくボーッとしていた。


PM6:58分採集に出かける。みんげりさんが採集道具とカメラを手にした。

ake >カメラ持っていくの止めようか?

みんげり>なんで〜。

ake >カメラ持っていくと何となくオオクワ採れない気がする。それに前回も持っていかなかったし、カメラ持って行くと期待もする。また使い捨てカメラ持っていくから。もし、オオクワ採れたら、ここで撮ろう!(ここで撮ることによってakeは、顔を直したかったのである。)


第一ポイント

宿泊先を出てすぐの所、外灯に照らされている宿泊先の看板に沢山の羽虫が飛んでいた。みんげりさんが見に行く、しばらくするとコクワを手にしてきた。これでボウズは、逃れた。良かったと一言。


第二ポイント

明るい水銀灯である。間隔をあけて水銀灯がいくつかあった。ここで本日初めてakeは採集をする。みんげりさんは、間隔のあいている水銀灯を回っている。

akeは、水銀灯の近くにある、 木の電柱の上に黒いものが見えた。カナブン?と思って気にしなかったが、やはり気になる。みんげりさんを呼ぼうとしたが、ずーと先の水銀灯にいた。akeは、車の中から投げ竿を出し、それで黒いものを突っ突いた。手を伸ばしなんとかキャッチする事ができた。イタッ!!と思い手を広げるとノコの♀である。なんと、akeの指を噛んでいる。引っ張ろうとすると逆に興奮させるばかりで、噛む力が強くなる。大げさかも知れないけど、本当に痛い!噛まれたまま片手でハンドルを握りみんげりさんの所まで行く。既にみんげりさんは、片手に何頭かのクワガタを手にしていた。

ake >見て。

と手を出したとたんに噛んでいたノコの♀がポロッと取れた。クワガタに噛まれた!凄く痛かったよ!

みんげり>

痛いのは、当たり前。クワガタに噛まれるなんて信じられないよ。持ち方が悪いんじゃないの?持ち方から勉強したほうがいいよ!それに採集にやる気あるの?

までいわれてしまった。

カチン!!ときた。(だって本当に痛かったんだもん。指からクワガタが取れないんじゃないかとまで思った。後からその指は、水脹れになった。)


無言のまま

第三ポイント

お互いに逆方向の水銀灯に歩いて行く。しばらくしてみんげりさんがakeの所に来た。

みんげり>どう?いた?

ake >いない!カブの♀ばかり、採らなくてもいいよね!

みんげり>がんばろう!!とakeに握手をしてきた。その手には、何と何とオオクワの♂(49ミリ)がいた。

ake >何で〜え。いたの?どこに〜い。と叫んでしまった。

みんげり>橋の向こうの水銀灯だよ。草の中にいたんだ。

ake >凄い!凄い!と再び握手を求めたが、既にみんげりさんは、オオクワに夢中である。

なんかオオクワ採ったのに落ち着いているね!(2度目になると落ち着きがみられるのかな?)それにこのオオクワの♂は、拾ったというより探し出したものである。初めての場所でよくもまあ採れたものだ。

ake >やっぱ、カメラ持ってこなくて良かったね。(やっぱ、持ってきた方が良かったカナ!?)使い捨てカメラで撮る?

みんげり>時間がないから次に行こう!


第四、第五ポイントを回り、ミヤマ・アカアシ・コクワ・ノコを何頭か採る事ができた。宿泊先に戻りながらもう一度、先程の第三ポイントを見る事にした。

車を安全な場所に止め、みんげりさんの後をakeが着いていく。水銀灯に向かおうとした所、道路に黒いものがいる。カブ?と思って近寄りマグライトで照らす、黒い筋がある。

ake >

来て〜。みんげりさんを呼ぶ。オオクワ(38ミリ)だー。と言ったままakeは、採る事ができなかった。(先程の噛まれた恐怖があるのか?)

みんげり>

でかしたよ!akeちゃん!凄いよ。凄い。と二人で喜んだ。

後から思えば、akeも手に握り締めて、みんげりさんに握手を求め、そこでアッ!と驚かせたかった。そんな喜びもつかの間。みんげりさんの後を追い橋の向こうの水銀灯に行く。橋の入り口をマグライトで差し、

みんげり>

akeちゃん、何かいるよ。オオクワかな?と余裕をみせる。

ake>

オオクワの♀(33ミリ)だ。まただよ。

みんげり>

akeちゃんが採んなよ。早くしないと逃げるよ。噛まれないようにね!

と言ってakeに花をもたせてくれた。なんと優しいみんげりさん。ここでみんげりさんとakeは、オオクワ♂1 ♀2をGetする事ができた。

二人で明日、あ〜さんに報告しようね。となり、宿泊先に戻る事にした。宿泊先に戻りすぐにカメラで撮る事にした。

オオクワ3頭をテーブルに置きシャッターをみんげりさんが押す。押した瞬間ジーッーと音を立ててフイルムが巻き終わる音がした。

みんげり>

あれ?フイルム巻き終わっってしまったよ?

なんとも使えないカメラである。結局使い捨てカメラで撮る事になってしまった。次の日にフイルムを買い再び採れた場所でオオクワ3頭をならべて撮る事ができた。来年の為に他のエリアを下見してみた。まだまだ他でも採れる気がする。

ありがとう、山形。来年もよろしくね!!

これでakeも心置きなく海外に出発する事ができました。


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