ついに・・・

【S井】


                        

昨日一日自宅待機だったのですが、天気が良かったのですが、今朝起きてみると天気はイマイチ…天気予報では午後くらいから雪になるようなことを言っていました。

材割の欲求は昨日の採集記熟読でピークに達していたのですが、雪の中での採集はあまり重装備の防寒着を持たない私にはちょっと問題がありそうでしたので、半日たっぷり悩みました。

が、午後になっても天気に大きな崩れがなかったため、ダメもとで家を出ました。

向かったのは母親の実家の近くの○○峠。子供の頃ミヤマを採集したことのある山の近くです。PROTREKを購入した当時通りかかった時に標高が千メートル近くあったのを思い出したのです。以前はとんでもない山道でしたが、最近温泉が出来たため、多分凍結防止剤を大量に撒いて観光客への便宜を図っているんじゃないかなと勝手に思い込むことにしたのです。(そうじゃないと冬場の千メートルの標高は私の車では行くこと自体が困難なので、そうであって欲しかったのですが…)

 

いざ行ってみると案の定道路に雪は無く、すんなり目的地に到着することができました。が、あたりを見回してみるとほとんど針葉樹の植林で広葉樹はあまり無いようでした。とりあえず登れそうな斜面のある場所に車を置き、長靴をはいて斜面を登り始めたとたんに一本の倒木が目に入りました。とりあえず運試しということでこの材を叩いてみると、表側は凍りついていましたが、材をひっくり返して裏側を削ってみると案外削ることができ、中から小さな幼虫がたくさん出てきました。

標高は約九百メートル

…相変わらずですね。生息の可能性のある種類が多すぎて特定不能です。親虫または新成虫が発見できれば特定できるかと思いマジで叩いてみましたが、成虫は発見できませんでした。まぁこれは多分コクワでしょうね。

一応持ち帰りました。羽化させることができるかどうかわかりませんが、あの一帯で何が採集できるのかが解るような結果で出るとうれしいですね。

写真を撮り終わり、ふと前を見ると、いい感じの切り株が見えました。斧で叩くと、簡単に根元から倒れましたので今度はこちらの木を叩いてみると、丁度根の広くなる部分(地表のちょっと下あたりでしょうか)に太い食痕が見えました。「カブちんかな?」

と思い更に叩いて見ると、ゴロンと太い幼虫が落ちました。

「デカ〜〜〜!」

最近小さな幼虫ばかり見ていた私の目には一瞬カブトムシの幼虫かと思う程大きく見えました。冷静に見てみるとちょっと大き目のクワガタの3齢幼虫っぽい感じです。

これは何でしょうね…?

大きさから判断するとヒラタはこの一帯にはいないので、オオクワ・ミヤマ・ノコのどれかですね。頭幅が大きさの割りに小さい感じですので、やはりミヤマ・ノコのどちらかでしょうか。ミヤマだとうれしいのですが…。とりあえず持ち帰り、成長の過程が観察できるように単独でマットを詰め込んだガラスビンに入れてみました。

半日(といっても実質3時間程度)の採集でしたが、内容はともかく数だけは満足のできる内容でした。

とりあえず材割の欲求は落ち着いたのか………いやっ!

何だかますますハマッて行っているような気がする…のは気のせいですよね?

山の斜面を登っている際に何やら大きな動物の足跡をいくつも見ました。

たしかあの辺には熊が時々出没してニュースになっていたような…。

おーこわっ…!(帰宅してから恐がっても遅いってば>私?)


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