ヒメオオ採集報告

【子連れ狸】
                        

あ〜さん、おはようございます。

 

金曜日の晩11時頃から、またしても南会津に行ってきました。本当にもう、一つ覚えのサルみたいな私です。朝一番で林道に入るために、こんな時間から出発しました。

 

深夜に温泉街で車中泊です。外灯も見回りましたが、カブトの♀数頭と瀕死のアカアシ♂1頭でした。

 

何故温泉街にしたかと言いますと、林道の入り口付近で車を停めて就寝体制に入ったところ、虫の声に混じって遠くから「うわ〜!!」っという人間の男性の叫び声みたいものが聞えてきたからです(^^;。深夜3時半にです・・・・・・・・。

 

おいおい!こっちが「うわ〜!!」だぞぉ!と思い、少しでも人気の多い温泉街に避難したという訳です。明るい灯火のある、橋のたもとでようやく少し安心して眠ったところ、すぐ隣が公営の施設だったらしく、朝の6時に外部スピーカーから「朝だぞ!起きんか、くぉらぁ〜!!」とばかりに音楽が鳴り始めました。

 

う〜ん、こりゃ堪らん!

 

半分眠っている頭で運転しながら、別の場所へ避難して、しばし仮眠です。

 

寒い夜が空けて、気温も上がりだしたので、そろそろ良いかな?っと林道に入りました。少し動くと汗ばむような気温の中、3時間ほど楽しんできましたが、個体数は思ったよりも多くはありませんでした。私が確認できたのは15頭ほどだったでしょうか。

前回52を採ったポイントでは小型のペアのみがいましたが、いかにも採るぞぉ〜!っと見せかけて谷底へリリースするという、私自慢の高等テクニック(?(^^)ゞ)で逃がしてあげました。結局、ヒメオオ最大(と言っても52ですが)の♂1とアカアシ♂1を持ち帰り、それ以外は現場で(今度は本当の)リリースをして来ました。

また、前回は気が付かなかったのですが、一本の柳に蜂が大きな巣を作っていて、ワンワンと物凄い羽音を立てていました。これはこれで恐いのですが、蜂→蜂蜜→熊という連想が働くともっと恐いものになりますねぇ。

心地よい軽い疲労と結構な充実感を味わいました。

 

次は、支線の林道を、とことん奥まで行く事にしました。ここは新芽の時に入ったことがあるのですが、どん詰まりまで行ったことはありませんでした。柳はあるのですが、若木が群生しているというまでは行きません。しかし、飛翔しているクワガタを一頭見かけました。従って、居るには居るのでしょうが濃い場所ではなかったようです。

 

かなり心地よいレベルを上回る重労働になって来ました!

 

さらに林道を下る途中で、道沿いの柳にコブがありました!近付くと、余り大きくない柳に、これまたとっても控えめなサイズのアカアシが鈴なりです。一本の木で8頭すくえました!当然落とした個体も居ますから、私としては充分鈴なりでした。網に入った写真を撮ってから、全て「鬼は外ー!」(?)とリリースしました。しかし、こんなしょぼいポイントであっても、タイミングさえ合えば、こんな楽しいアカアシすくいが出来るなんて・・・・結構新鮮な気分です!

よしよし!今日は中々調子が良いぞ!っと思ったのが運の尽きでした(>_<)。

 

この後は見ても見てもクワガタが見つけられません(T_T)。見つけられるものと言ったら・・・・空き缶、タバコ、紙パック。。。極めつけは、どこかの宿泊施設から拝借して来たと思われる自転車が、柳の藪の中に放置されていたのまで見つけてしまいました(^^;。

 

クワガタに夢中になり、あまり気にかけていなかったのですが、一体ここはどうなってしまうのだろう?と不安になると同時に、最低限のマナーも守れない奴達が沢山来ているのだなぁと憂鬱にもなりました・・・・。疲れもドッと出てきた感じです。

 

これだけの採集者が居ながらも、次から次へとクワガタを沸かせる南会津という場所は、本当に凄いポテンシャルを秘めていると思います。しかし、段々某オオクワポイントみたいになって来ているようで、言い知れぬ不安感を感じました。

 

結局その後ここでは極小のアカアシ♂を見つけただけでした。少しでも良い写真を撮ろうと一旦採ってから木に置いた「やらせ写真」を撮ろうと思ったのですが、全然木につかまろうとしないので、サッサと諦め逃げていくのを見ていました。バイバイ!

 

時計を見ると3時を回っています。ここで一念発起して、ツーリングマップルを見ながら、ここからかなり遠い場所へ向かうことを決意しました。結構な距離ですが、ここでこれ以上時間を潰すよりは有意義でないか、と勝手に決めました。

 

(閑話休題)

 

他県へ移動して、ようやく着いたのは5時でした。まだ行けます!でもあたりは夕暮れが迫ってきており、何となく怖々モードで突入します。

 

しかぁ〜し、歩き始めてから200mも入っていない道沿いの一本の柳で、突然細い枝を齧っているオスが目に入りました。えっ??マジ????

やったぁ\(^o^)/。

見つけてしまったぁ\(^o^)/。

どうしても逃がしたくなかったので、左手で網を下にあてがいながら、右手一本で写真を撮ります。もう周囲は黄昏て来ているので、AUTOモードではフラッシュが焚かれてしまいます。もっと迫力ある写真を・・・・とマニュアルモードで挑戦するのですが、右手一本でしかも腕を伸ばした状態ではどうしてもブレてしまいました。あぁ、同行者が居れば・・・。

 

結局フラッシュ無しの写真は、手ブレどころか「手手手手ブレブレブレブレ」位の酷さで(?)使い物になりませんでした(T_T)。

その後、このオスを大事にキャッチしてからもう暫く歩くと、道がカーヴしているところの下の木に、コブが見えました。6.4mを限界まで伸ばしてようやくネットインしたのですが、何と大小のメス2頭でした。

 

「何だ?ここは!全く手付かずのポイントか???」と来るべきタコ採れ状態を想像し始め、「参ったなぁ!」と薄笑いを浮かべながら、夕暮れに独り言を言う中年男@43歳・・・・・・。ああああ!不気味過ぎます!!

 

さて事実はというと、柳はあったのですが、段々暗くなってきたのと同時に道の山側で動物の動き回る音が聞え始め、そのうち「コンコン」と咳の様な音まで聞え始めました。大きな動物では無さそうなのですが、小熊だったら・・・・と考え始めると恐くなって、引き返して来てしまいました(^^;。

 

今考えると、もしかするとサルだったのかも知れないなぁと思います。

 

こうして今週の採集も終わりましたが、いつもと違う場所で初めて採れたヒメオオは物凄く嬉しいものでした。また行ってしまいそうです(←この考え方が、私とあ〜さんとのレヴェルの差ですよねぇ)。

 

あまりに嬉しかったものですから、ご迷惑も省みず、こんな長いメールを送りつけてしまい、本当に申し訳ありませんm(_~_)m。

 

先週は精神的に辛い仕事が続いたので、思いっきり気分転換になりました。

 

では、また報告させていただきます。

 


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