9月後半記

【中年Y】

9月15日(土)

 

やっと帰宅した。

時差ぼけで朝方まで寝られず、息子には悪いが、●●の木の様子を見るため3時に出動。

墓横コナラへ。

ゴソっとゴキブリが皮の隙間に。脱皮前か、やたらと腹のシマシマ模様がオレンジとこげ茶に目立つやつが多い。まみれてコクワ♂1を確認(あごの小さいの)。全体的に樹皮が乾いた感じだが、今まで無かったところから樹液が出ている。昼間はスズメバチが出そうだ。

 

上のクヌギへ。3本目の幹にゲジゲジのようなやつが。青っぽく見える。家で図鑑を調べると「オオゲジ、10回脱皮し、脱皮のたびに足の数が増えるノ」とある。サブ〜。

5本目根本は樹液が枯れている。何もいない。

7本目も樹液は枯れている。が、一見してコクワが。5匹位か。交尾中のも1ペア。とりあえずあごの大きい♂を捕まえる(家で簡易身体検査の結果40mmくらいと判明)。♀1は落下脱出。米国WTC事故の映像が生々しく複雑。

 

10日ぶりに出動したが、樹液の変化は意外と周期が短いらしい。

それでも同じ木にいつものメンツがいるところを見ると、見えない樹皮のウラとか、隙間から彼らの好むものが出ているのだろう。

 

帰宅してから撮影。時々死んだ振りをするのか、動かなくなる所が面白い。和真は「マメの振りをする」と言ってたな、なるほど。体が黒いので、露出の設定が難しい。でもデジカメは接写が効いて使いやすい。結果を見ながら撮れるし。フィルムだったら大変だ。

 

収穫: コクワ40mm♂1

発見: 樹液の栄枯。各幼齢におけるゴキブリの姿(いずれの状態でも気色悪い)。台風通過あるも、いつものメンツを確認。コクワ数体。


9月16日(日)

 

和真と夜間樹液(といえば●●)採取パトロールに出動。小雨交じりだが足場がグチャグチャというほどではない。

 

墓横コナラでコクワ♂2、♀1を確認。ゴキブリは意外と少ない。息子の「捕獲不要。」の指示によりさっさと撤退(要するに大アゴが小さいのは持って帰らないという気分らしい。)

 

上の樹液クヌギへ。5本目は何もいない。6本目根本にオオゲジ、7本目幹にはコクワが数匹、獲物待機中カマキリ、セセリみたいの2匹、などを確認。木の前の路面でもコクワ♂1を確認。和真から、あのコクワ♂を採取せよとの指示が出る (40mm位の♂)、が、取り逃がした。笹の中に消える。深追いせず。和真は路面のコクワを一応ケースに収める。戻りながらブツブツいっているが何を言っているのかわからない。どうやらマンガ「ワンピース」のことらしい。2本目の幹にコクワ♂(中)発見するも確認のみで撤収。

 

車に戻りかえろうとすると、和真がケースのふたを開けて遊んでる。「コクワは?」と聞くと、「逃がした。」 確かに家にもたくさんいるしね。そろそろ別の場所を探して新規開拓しないと。


9月17日(月)

本日は出動せず。あ〜さん宛、××公園事件と虫取りの心得を聞いてみようと、メールを送ってしまった(すんません)。


9月20日(木)

夜、北●●に出動。ゴキブリ数匹を見ただけ。


9月23日(日)

午前中、久しぶりにバイクで出動。◎◎川、▲▲▲付近を見学。大しだれ柳2本、クヌギ数本、コナラ数本。表皮カラカラに乾いていて、とても健康そうだ。立ち枯れのコナラらしき木が一本。河川敷菜園や生活者の縄張りなどあり、全部は見られない。それにしてもこうマスィ〜ンの図体がでかいと移動には良いが、停めたり降りたりするたびに往生する。売り払って原チャリにしようかな。荷物も積めるし。

 

午後、真由美と梨を買いに北●●へ。散歩がてらコナラとクヌギ見学。

コナラには何もいなかったが、真由美が棒切れで皮のメクレ部分をつつくとタテハチョウが飛び出して来た。びっくり。

クヌギも何もいなかった。7本目の地面に以前と同じようにオオスズメバチの残骸2体。でかい。40mm以上ありそうだ。真由美はどんぐりを拾う。

梨屋さんに戻り、スズメバチの話を聞いた。ナシの実に頭を突っ込んで、しぶきを立ててむしゃぶりついているヤツがいると言う。畑作業でよく出くわすが襲われたことは無い、今年はいつもよりハチの数が多い、ということだった。


9月27日(木)

 

北●●が気になり、帰宅途中に足を運ぶ。(9時半)

まず、例によってコナラから。コクワが何匹かいる。とりあえず一番大きい♂をゲット。40mmだった。

写真でもとっておこうと、クルマに戻りデジカメを持って戻る。よ〜く見ると気色悪いのがイロイロついているではありませんか。

オオゲジ2個、ゴキブリ大1などを写真に収める。他にオオナメクジなどがいた。コクワがまだ活動していることを確認。

 

次にクヌギへ。5本目の根本にやけに赤いクワガタがいる。ライトを当てると陰に隠れようとする。見ましたよ、そのあごの形。伊達に図鑑眺めてるわけじゃないからして、君がノコ♂(38mm)であることはすぐにわかった。やった〜〜あ、初めてのノコギリクワガタだ。しかも木にいるやつ。すかさずゲット。なるほど、こんな9月も終わりという頃になって活動する固体もあるわけだ。

7本目を見る。いつもの所にゴチャゴチャと。ぱっと見、コクワが7匹くらいか。さっさと逃走体勢に入る気配を感じたので、すばやく写真に収める。ん、よく見ると中心にいるやつは赤い色したノコ♂じゃないですか。今日2匹目。さらによく見るとペアじゃあないですか。下にいるメスの方が大きく見える。色も黒い。も一度写真撮っとこ。さて他の部分はどうかと懐中電灯で探し始めたら、なんとノコペアの1mくらい上に、残業中のスズメバチが。なんかこう、木の幹にしがみついて、皮をバリバリ噛んでいるようです。あ〜こわ。さっきノコペア接写したときなんか、全然無防備だったもんね。一度目に入ってしまうと、さっきは知らなくて大丈夫だった同じ距離を詰めることができなくなる。ノコペアは捕りたし、ハチは怖し。いなくなるかしらん?、としばらく待ってみたが、動く気配なし。きっと樹液が出るまでバリバリやる気に違いない。残業で新規開拓、頭が下がります。とりあえずいったん撤収することに。

 

一度家に帰り、まだ起きていた和真をつれて再出撃。目指すはノコペア。

スズメバチ氏は帰宅されたかしら、と照らしてみると、まだバリバリやってるようです。「成果を出すまで帰ってくるな」、と女王さまに言われているに違いありません。ますます頭が下がります。二人で途方に暮れた。和真は「スズメバチは怖くないが、ノコペアの隣に蛾がいるから捕れない」と申しております。私は「蛾は平気だが、スズメバチの真下に入りたくない」。弱点を補完しあえるナイスなコンビのようですが、要するに何もできません。和真は棒を拾ってきて、「これで蛾を追っ払ってくれ」、と言います。私はスズメバチがいるので木に近づけません。しばしの膠着の後、意を決してノコペアを捕まえることに。抜き足差し足忍び足っ。ガッチャ〜。和真行くぞ。なにをそんなところで懐中電灯振り回して踊っとる。スズメバチ殿が怒らんうちに素早く撤収じゃノ 無事安全圏(と思われる)まで後退し、ゲットしたノコペアを袋に。「蛾が襲ってきたから懐中電灯で追っ払おうとした」のか。ソリャ単に懐中電灯の光に吸い寄せられただけじゃろ。いやハチが吸い寄せられなくて良かった。

 

ともあれ、シーズンの終わり間際になってクヌギでノコ♂2、♀1を獲得。ほんと嬉しい。

収穫: コクワ♂40mm 1匹、ノコ♂38mm 2匹、♀33mm 1匹

発見: コクワ数匹、オオゲジ、ゴキブリ、ゴミムシ、コオロギ、ヤマナメクジ、蛾、蟻、残業スズメバチ、など


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