採集報告〜その2

【中年Y】

中年Yさんの採集報告第二弾です。


【中年Yさんのメール】

実は先週末、夏休みも終わりということで息子と夜回りに出ました。

 

8月24日(金)

相模湖近辺から××市、◎◎のルートで、ねらいはカブチン、あわよくばクワガタという街灯下採集を志してました。

 

行きはカブチンの轢2体、歩くマイマイカブリ、歩く巨大蛾、落下虫・轢虫を道端で待つ猫等を見ただけでおり返しの××にきてしまいました。

 

××市内で道を間違え、方向転換しようとした酒屋の自販機前で偶然にも歩行中のノコ♀を発見。実は夜間の出動だったので息子は全行程寝ていたのですが、たまたま直前にスナック購入と用足しでコンビニに寄った際に起こしたので、発見したのは私、ゲットしたのは息子と、誠に都合良いことになりました。

結果オーライの見本でしょうか。思えばいつもこのパターンです。「拾いに行く」とともに、要検討の部分です。

 

行程約200キロ、所要7時間、朝5時帰宅。疲れました。


8月25日(土)

性懲りもなくまた息子と出動。今日は東に進路を取り千葉方面へ。

初志一貫の街灯下。もちろん「カブチンねらい、あわよくばクワガタ」もそのままに、以前から気になっていた東関道の○○あたりを目指すことに。

 

行き当たりばったりでさまよいましたが、前半2時間はカブチンの♀轢2体を確認しただけで芳しくありませんでした。

 

寝ていた息子を起こし、コンビニでスナックと用足しを済ませ、再び徘徊開始しました。

 

暫くするといつのまにか成田空港近くに出ました。。出張の際にいつも車を預けている駐車場あたりが良いのではと思いそちらに進路を決めました。なんとそこの看板前の道路に黒くもがく甲虫2匹。最近はこれがカブチンかそれ以外のものであるか、ある程度わかるようになってきました(進歩)。息子もピンと来るようで、即座に籠を持って車を降りていきます。「両方オスだ〜」とわしづかみにして戻りました。

 

滑走路の反対側に出て▲▲方向に向かうと、畑の向こうの林に通じる一本道があります。林の入り口にあった真新しい「ごみ捨て厳禁 ‐地主」の看板を読んで複雑な気持ちになりました。いまや道路沿いで、夜間人通りの少ないところの地主さんの悩みはこれに尽きるようです。

息子に説明し、さて車を動かそうとしたとき、道路を歩く黒い物体を発見しました。二人で「あ!」と同時に声が出ました。例によって息子が採取に行き、「でっかいメスだ」とうれしそうに戻ります。

 

満足したのか息子は5分もしないうちに再爆睡です。私も疲れてきたのでここで打切ることにしました。(現在地不明のままで高速入り口を探しましたが、濃霧でたいへん苦労しました。うろうろしていると●●にたどり着き安心し、がら空きの東関道を経験し感激しながら帰着しました。)

 

行程約280キロ、所要6時間、朝4時帰宅。


8月26日(日)

この日ついにコクワをゲットしました(うれしい)。

 

ここ××区、お隣の××区、××区には「浜なし」と称するナシを栽培している農家が点在しています。生産規模(面積)から察するに、市場への流通よりも軒先での直売がメインなのではないかと思われます。実はこれが前から気になっていたので、娘とともに買いに行くことになりました。

 

「長十郎(懐かしい品種です)」を購入、帰路につこうと路地でターンしたときに、根元がゴツゴツした木(多分コナラ)を発見。樹液は見えませんでしたが、皮のゴツゴツ加減が実にホレボレするものだったので(公園に植えてあるのはゴツゴツしてないです)、娘と見に行くことに。

 

デコボコのところを見ていると隙間に黒い物体が!! 小さいあごはまさしくコクワの♂、さらに奥にももう一匹。

 

やった〜、初めて見る「木にいるクワガタ!」 皮を少し持ち上げておいて、車のキーで掻き出したら、2匹一遍に落ちてしまった。慌てて探すがすでに草の中へ。娘がこの辺に落ちたと指差したところにコクワ♀を発見。残念ながら♂は行方不明に。(大した草ではなかったので丹念に探せば見つかったと思いますが、短パン、Tシャツ、虫除けスプレーなし、というヤブ蚊に滅法弱いいでたちだったため、すぐに諦めがついてしまいました。)

 

いやそれにしても容易に見つかってしまいました。コクワも私にとっては立派なクワガタ。初めて見つけたうれしさはひとしおですが…。

 

 

帰宅すると息子はクワガタの幼虫なるものを採集してきていました。

他の甲虫かも知れませんが、なんとなくコクワっぽいです。本人はノコギリクワガタのだといっております。来年無事成虫になればなぞは解けるのですが、移り気な少年のこと、それまでおぼえているでしょうか?


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