1997年-冬版


98/1/24

千葉県

今年初めての活動である。本格的な活動はずいぶん久しぶりだ。この日は新しいK隊員とW隊員のデビュー戦となった。目標はヒラタの成虫である。まずは昨年4人で大量に幼虫をゲットしたポイントへ向かう。久々の朽木割りでとても楽しい。2回ナタを振っただけで早くも幼虫が頭を出した。その後、12匹をゲットしたが、おそらく全部コクワであろう。1本だけ、かなり良質の立枯れがあり、根元から大きい幼虫を掘り出した。これが何になるか楽しみである。その木からはコクワの♀の成虫も出てきた。この時期の成虫はコクワでも貴重である。

夏にタコ採れしたポイントに行ったが、何もなかった。

その後、新規開拓で行ったところは、冬なのに樹液が出ていた。かなり期待できたが、変な虫がいただけであった。山頂まで行ったが、いい感じなだけで収穫はなかった(スズメバチを割り出した)。ここは夏に期待である。

コンビニで休憩した後、別のポイントを開拓する。急斜面であったが、開けていていい感じであった。倒木を崩していると、W隊員が「いたわよ〜〜!!」と大騒ぎしている。行ってみると、蛹室と思われるところに巨大な黒い物体がいた。足に立派な毛が生えており、割り出すと見事なゴキブリであった。ここでも特に収穫はなし。

通り沿いにいい場所があったので、登ってみた。案外遠くから見るより雑木林は広がっていなかったが、感じは良かった。いい木があったので駆け出すと、コンクリートの杭にしたたかスネを打ちつけてしまった。しかし、この山でコクワの♂の成虫をゲットできた。快挙である。


98/2/11

ポイントをへ気合い充分で乗り込んだ。ねらいはオオクワ。ヒラタも同時に狙う。

交通規制があり、かなりの遠回りをして現地にたどり着いた。目標の川を探して崖のようなところを下って行ったが、見つけた川はただの溝であった。詳しい地図が裏目に出た。そこで見つけたブナ科の木を削ってみたが、何も見つからなかった。

場所を移動して、絶好の場所を見つけたが、小心者たちは人の姿を見て断念、別の場所をあたる。道端の階段を上って雑木林を見つけたが、収穫なし。さらに別の場所へ。

道端に転がっていた桜の大木を削る。幼虫2匹とコクワの成虫(♂)を割り出した。しかし、道端での作業で時々車も通るので早々に断念した。

もう一ヶ所、「いかにも」というポイントを見つけたが、カミキリの幼虫しか出てこなかった。しかし、ここは間違いなく夏には採れるはずだ。クヌギもヤナギもある。

ヒラタはどこにいるんだろう。幼少の頃はイネやイチジクでよく採ったものだ。当時はまだノコの方がかっこよく思えて、ヒラなんか採らずに帰ってたのに。


98/2/21

A隊員、W隊員との採集。前回の場所で再チャレンジである。

まずは前回最後に行った場所で巨大なクヌギの立枯れを発見、気合を入れて削るが、根元から巨大なカブトの幼虫がゴロゴロ出てきたのと、コクワ?幼虫を数匹掘り出しただけだった。

定食屋で食事したあと、川沿いを回る。かなりなアドベンチャーをしたが、収穫はなし。

前回成虫を割り出した道端の桜が忘れられず、もう一度チャレンジした。小さい幼虫しか出てこなくてあきらめかけていたが、A隊員が遂に巨大な食痕を発見した。削っていくと採集史上最大の幼虫が出現。

が、その後、コクワ成虫♂→♀と次々と見つかったので、巨大幼虫もきっとコクワだろう。幼虫だけとりあえず持ち帰った。

そこから場所を移動中にけっこうな台場クヌギ林を発見した。夏が楽しみだ。


98/2/24

山梨県

4シーズン休暇でヨメと松本の温泉に旅に出た。夜中に家を出て、ヨメが寝ているのをいいことに韮崎ICで下りた。久々に台場クヌギが見たくなったからだ。やっぱり韮崎はハンパじゃない。思わず車を降りてナタを振り回したくなったが、あまりの寒さに断念した。気温は-0度であった。

昼になって安曇野をドライブしたが、ヨメが寝ているのをいいことにヤナギ林やクヌギ林を見つけては朽木割りをした。雪が積もっていてなかなか思うように動けない。結局1匹も発見できずに終わった。


98/2/25

山梨県

松本からの帰りに国道254を通った。いわゆる川越街道であるが、どこまでを川越街道と呼ぶかは定かではない。少なくとも松本近辺ではそう呼ばないだろう。途中ですれ違いもできないほど狭くなる。かろうじて舗装されているといった感じだ。

そこから141号に出て韮崎まで行った。松本〜韮崎は雪国であった。台場クヌギ林を発見し、朽木割りを行った。台場クヌギの立枯れがあったが、根元からごっそり持っていかれていて、カミキリしか出なかった。会社から電話があったが、電波の入りが悪く、偶然車を止めたところに台場クヌギの林があった。そこで立枯れを発見したので、左手に携帯、右手にオノを持って作業をした。結果は×。ここでヨメは完全にキレた。

山肌に遠くから台場クヌギがたくさん見える。なにせオオクワの本場である。帰るのがもったいない。ヨメはふくれていたが強行突破で朽木割りをした。しかし、超小型の幼虫が2匹出ただけであった。

Y隊員のMacintoshがトラブっていたので、帰りに寄っていった。


98/2/28

番外編

Y隊員の誕生パーティに招待された。事務所関係の方も招待されていたが、彼が実はクワガタ大好き男で、Y隊員とともに3/8の活動に参加することが決定した。Y隊員はあるコンビの一人の携帯に電話して、「天声慎吾」でクワガタ採りに行った場所を教えてもらう約束を取り付けた。

Y隊員は私をバス釣りにハメると公言しているので、今度連れて行ってもらうことにした。


98/3/8

番外編

クワ採りの予定であったが、急にバス釣りに行くことになった。いよいよバスデビューである。「Y隊員」と呼ぼうと思っていたが、先に弟子入りする結果となった。Y隊員と呼ぶ前にY師匠と言わなければなるまい。彼は我々の道具まで用意してくれた上に、ルアーがなくなったり、針が引っ掛かっても全部面倒を見てくれた。早く道具を揃えよう。

で、結果はボーズ。前日の悪天候や気温の低さが原因であろう。ビギナーズラック作戦は失敗であった。しかし、クワ採りでボーズなんぞ慣れきっている我々は特にがっかりするわけでもなく、次は絶対釣ってやるーと心に誓ったのであった。

途中休憩のために寄った自動販売機の横に朽木が転がっていたので割ってみると、まあまあの大きさのクワガタの幼虫が出てきた。きっとコクワだと思うけど、持って帰ることにした。