1998年-春版


98/3/14

千葉

ヨメと房総半島を一周した。某所で正真正銘の台場クヌギの立枯れを発見した。台場の真ん中から竹が10本くらい生えているような代物だが、大物を狙うにはちょっと腐敗が進みすぎていた。巨大な食痕は出てくるが、土中に消えているものが多かった。見つかったのは羽化不全のコクワの♂(羽がぐちゃぐちゃだったがちゃんと生きていた)と小さいコクワの♀と幼虫各1匹ずつ。あの近辺で探せば大物が期待できそうな気がする。


98/3

山梨県

今季初の韮崎での本格的な朽木割りである。しかし、天候は雨。一日中上がることはなかった。まずはI.Cを下りて、小腹が空いたのでマクドナルドの朝のメニューを求めて探し回った。しかし、市街地にもマクドナルドはない。探してるうちに台場クヌギ林が次々に見つかり、我慢できなくなってガツガツやってしまった。小振りな幼虫が数匹出てきたが、コクワだろう。

午後の部。さすがに台場クヌギはすごい!しかし、朽木は削られまくっていて、削れるところなんかほとんどない。いきなりマメをつぶしてしまった。それでもやっていると、コクワの成虫(♀)や、幼虫が出てきた。超大型幼虫も出たが、いつものようにカブト。なかなか持って帰れるものは出ない。台場クヌギに見とれてる間に隊員が道端の立枯れから何とアカアシの成虫を掘り出した(台場クヌギではない)。アカアシなんて頭の片隅にもなかったから、この喜びは尋常ではない。次々に4匹の成虫(2♂2♀)とたくさんの幼虫を割り出した。考えてみれば朽木割りでコクワ以外のクワガタを採ったのは初めてである。歴史的な日になった。(なんて安上がりなんだろう......)


98/3/29

千葉

天気の良い暖かい日だったので猫も杓子も行楽に出かけて、道路は大渋滞であった。桜もちらほら咲き始めていて、野山を散歩するには絶好の日和となった。何度か行った、「いい感じ」ポイントを散歩した。見落としていた朽木があったので、割ってみるとコクワの成虫(♂)が出てきた。A隊員は樹液の出ている木を発見したらしく、ヒラタシーズンに期待がかかる。道の反対側の倒木からもコクワ成虫(♀)を割り出した。

3/14に発見した台場クヌギのポイントに行った。近辺を散策すると生きた台場クヌギが2〜3本あった。洞からはカエルしか出なかったが、木の下からノコ(♂)の死体を発見した。ここも夏に期待である。

少し移動したところでクヌギの立枯れを発見、削っていくと、巨大な背中が現れた。「ついにやったー!」と思ったが掘り出してみると最初の印象ほどではなかった。しかし、頭幅は9mm以上あり、採集史上最大の幼虫であることは間違いない。コクワで9mm以上というのは多分ないだろうから、運が良ければオオクワ・ヒラタ、ダメならノコか?なんて夢は広がる。大喜びで持って帰った。

さらに移動すると正真正銘の台場クヌギ林があった。韮崎ほど台場は高くないが、台場クヌギであった。しかし網が張ってあって入るのは不可能であった。


98/4/17

千葉県

去年ヒラタを採った地点へ夜行ってみた。ヒラタがいた木の洞で何か越冬している可能性があるかなと思ったからである。去年と風景が変わっていて、10分くらい迷ったが、無事に木を探し当てることができた。当然虫はいなかったし、木の洞にも何もいなかった。あと1ヶ月後が勝負か。まあとりあえず、洞を確認できて安心した。ひと冬中、気になっていたのである。


98/4/27(オフ)

トナさんにツシマのペアとサキシマ(?)♀をいただいた。もちろん見るのも初めてである。写真では何度も見ていたが、やっぱりツシマはかっこいい!!大アゴの長さと、大アゴの先の割れ方、内歯など、どれをとっても美しい。どの図鑑で見るものよりもかっちょいいのである。それと新成虫の美しさもある。トナさん、ありがとう!!

何もお返しするものがないのが心苦しいのであった。


98/4/29

千葉県

以前より目をつけていた沼のほとりのヤナギ林へ行ってみた。思ったより本数は多く、早くもスズメバチが盛んに活動していた。樹液はタラタラである。土に半分埋まった倒木を蹴飛ばしてみると、コクワの成虫が2匹転がり出てきた。さらに足で崩すと、成虫、幼虫が出てきた。ヒラタ期待で幼虫を3匹だけ持ち帰ったが、きっとコクワだろう。


98/5/4

群馬/妙義町

群馬の親戚の家に花壇を造りに行った。大渋滞であった。親戚の知りあいにシイタケ栽培の農家があるとのことで、すかさず連れて行ってもらった。そこら中にホダ木が捨ててあり、なかなかの風景であった。さっそくガシガシ割ってみると、大量のコクワの成虫、幼虫が出てきた。

そこの人に話をつけて、栽培中のホダ木を4コほどゲットした。これでうちのクワガタも遠慮なく産卵ができるというものだ。


98/5/13

Y隊員のデビュー戦が5/16に決定した。いよいよ芸能人が入隊する。


98/5/16

某県某所

ついにY隊員がデビューを果たした。早起きコースで、Y隊員も私もほとんど寝ていない。Y隊員のカーナビで某所に向った。まずは右側から攻めてみた。にヤナギが無数にある。朽木もところどころに転がっているが、数は少ない。さっそく太い倒木を削ってみると、あっさり幼虫が出てきた。コクワばかり15〜6匹はいたと思う。

上流に移動するが、まったくダメ。再び下流に戻って、感じのいいところがあったので、立ち寄ってみた。延々と続くヤナギ林で、そのうちの2本からコクワ成虫♂を3匹ゲットした。気温が高く暑かったが、風があってとても気持ちがいい。車が2台とも4駆なので、どんな道も遠慮なく走ることができた。

反対側に移動したが、なかなかポイントに近づけない。ようや近づいて車を降りて見てみると、見事に朽木がたくさんある。泥沼のようになっていて、近寄れないところが多いが、そんなところの木にも幼虫が入っていた。しかし、思うように実績が上がらないので、移動しようかと車に戻っている途中で、Y隊員が倒木からカブトの幼虫の死骸を見つけ出した。すかさずその木を引っ張り出すと、カブトの幼虫が地中からごろごろ出てきた。と、よく見ると♂のミニサイズ成虫がひっくり返っている。取り上げて見てみると何とヒラタであった。Y隊員、壮絶なデビューである。隊長は初めてヒラをゲットするのに9ヶ月かかっており、さらにその後1年も実績がない。Y隊員はデビュー戦でいきなり採ってしまった。

空腹で食事に行ったが、すっかりそこで落ち着いてしまい、帰ることになった。Y隊員は夜から朝にかけてバス大会がある。2晩徹夜するなんて、さすがである。途中のサービスエリアでは、女の子がやはりY隊員に気づき、密かに騒いでいた。そんな子達に気さくに挨拶をするY隊員であった。

解散後、埼玉で再チャレンジした。幼虫は出るものの、おそらくコクワであろう。家に帰り着くと、今年一番の期待のホープの前蛹が蛹化していた。でっかいコクワ♂であった。かなしい.....


98/5/23(チヌオフ)

千葉県

チヌオフ参加!!どなたとも初対面で会えるかどうか不安であったが、集合場所であっさり会うことができた(他に誰もいなかったのだ)。チヌさん、ウチヤマさんと共に御宿へ向う。あいあんさん達と御宿で合流し、予定通り午前中は釣りをした(私は釣りの知識はなく、応援団に徹した)。暑かった。結果はフグ数匹であった。写真を撮って、食事に向った。

午後の部は、御宿町内でポイントを探そうということになり、一通り走ったが、それらしいポイントは見つからなかった。3方向に別れて探すことになり、単独行動をとったが、ついついヤナギを見つけてはチェックしに行ってしまう(頭でオオクワなんて無理と決めつけているので、ついついヒラタを探してしまう哀しい習性である)。林道脇のナラの木が少々樹液を出していたので、洞をチェックしてみると、小さいコクワ♂が出てきた。このあたりで、集合場所はどこだろうという疑問が頭に沸き上がってきた。確か13:30頃もう一回集まろうということになってたと思ったけど.....ということで、とりあえず別れた場所に帰ることにした。途中でヤナギがあったので、立ち寄ってみると、コクワ♂が樹液を吸っていた。相変わらずヒラタは採れない。別れた場所に戻ったが、誰もいない...... 携帯は見事に圏外で、とにかく電波の届くところに移動しようと思い、御宿の街へ出ることにした。電波が入った瞬間、あいあんさんから電話があり、駅にいるとのこと。助かった〜〜。何度も電話くれたみたいで、ご迷惑をおかけしてしまった。

結果は全員×ということで、次なるポイントへ。しかし、行ってみると土手に並んでいたクヌギは切り倒され、山に登っても樹液を出している木はない(めちゃくちゃ暑かった)。途中でおばちゃんに、「マムシに気をつけなさい」と注意された。やっぱり出るのかなあ。

ついでに近隣の森にも寄ってみた。「クヌギコース」なるものがあり、そこに向って突き進んだ。途中、ヘビが出現し、カエルを追っかけ回す。カエルが我々の方に飛んできたものだから、ヘビも一緒に飛んできた。本気でビビった。クヌギコースにはクヌギはおろか、広葉樹すら少なく、おまけに急峻な坂道で、半分上がったところで全員へとへとになり、しばしの休憩後、山を下りた。

これだけしんどい思いをして結果がないのは悔しいということで、私の知っているコクワポイントに向った。途中で工事渋滞などあり、疲れは増大した。密かにヒラタに期待したのだが、やっぱりコクワばっかりだった。7〜8匹はいただろう。近くの倒木をひっくり返すと、マムシが出現。コクワとヘビの日である。

数ヶ所のポイントを回りながら、あいあんさんのポイントに向った。私のポイントではあいあんさんがコクワ♀を割り出し、あいあんさんポイントではコクワ♀2頭とヒキガエル数匹を発見することができた。今回は私がみんなをコクワポイントに連れ回すような形になってしまった。せめてヒラタポイントなら少しはカッコウがつくのだが.......

解散後、帰り道に印旛に寄ってみた。全く外灯もなく、食用ガエルがワンワン鳴いている中、前回見つけた樹液ダラダラヤナギに向かうが、下草が背丈まで伸びていて断念した。仕方なく別のヤナギ林に向う。無数のヤナギがある中、一本目で黒光りする♂を発見、絶対ヒラタだと思ったら、この日何度も見たのと同じクワガタであった。これはもう運命なのかあ?その後、無数のヤナギを見て回り、ゴミムシ一匹いなかったことは言うまでもない。ああ怖かった。結局この日も手ぶらで帰宅した。


98/5/24

東京/八王子市

Y隊員に突然イチゴ狩に誘われて、八王子に行くことになった。ついでにクワガタも探そうということで、少々期待して行った。午前中にイチゴ狩をしたが、周囲は全部クリの木であった。クリでもクワガタは採れると聞くが、私は採ったことがない。だからついつい無視してしまう。クリ=ゾウムシの印象が強く、クワガタは採れないものと思い込んでしまっている。Y隊員の親戚で毎年堆肥の中からクワガタが出るということで、案内してもらった。雨の中堆肥を掘り返してみたが、結果は×。出るとしてもカブトムシかな。周囲の木はやっぱり全部クリで、つぶさに観察してみたが、樹液はなかった。


98/5/27

某県某所

先日Y隊員がヒラタをゲットしたポイントにA隊員と行ってみた。(有休まで取って)

広大なヤナギ林を死ぬほど歩き続け、A隊員がまあまあのサイズのヒラタ♂を、隊長は小振りなヒラタ♀をゲットした。やったあ。


98/5/30

あいあんさんポイント

ヨメがどこか連れて行けというので、仕方なく(ほんまかいな?)ドライブした。帰りがけに偶然(ほんまかいな?)あいあんさんポイントを通り掛かり、ルッキングを始めようとしたところ、後ろから車が入ってきた。方向転換して、逃げようとすると、その車は親子連れで、何と昆虫採集をしているではないか。採集史上、初めて同じ目的の人に出くわした。しかし、憶病者の私はそそくさと逃げてしまう。彼らの横を通過するときに、しきりに懐中電灯でこちらにサインを送っていたが、臆病風に吹かれて逃げるようにスピードを上げてしまった(逃げた)。その後、一周ポイントを一周して、コクワ3匹を見たが、採らずに帰った。先程の親子にあげようかという話もしたが、憶病者にはそんな勇気はなかった。

後日、チヌさんの掲示板を見てびっくり!何とその親子連れはウチヤマさんだったのだ!!なんてこったい!せっかくあんなところでお会いできたのに〜〜〜〜。確かにウチヤマさんに似た人だなあとは思ったのだが、車は違うし、格好も全然違ってたし、こんな偶然は絶対ないと決めつけていたので、きっと違う人だと思い込んでしまった。さぞかし気を悪くされたのではないかと、とても動揺しているのである。あああああああ、なんてこった〜〜〜。ウチヤマさん、ごめんなさい。


98/5/31

千葉、茨城

ヨメがどこか連れて行けというので、仕方なく(ほんまかいな?)散歩に行った。ところどころにヤナギが群生しており、ヒラタが採れるんじゃないかと以前より目をつけていた。確かにヤナギは大量に樹液を出しており、採れそうなムードはむんむんであったが、残念ながら結果は×であった。カナブンはいっぱいいた。

このまま帰ると渋滞にハマると思い、芝山方面までドライブに行った。道沿いにクヌギが3本立っており、すかさず穴を覗いてみるとコクワが入っていた。コクワなら簡単に採れるのになあ。