福島県
採集をたった1週休んだだけで、生活のリズムは狂うわ、気分は乗らないわでロクなことがなかった。とにかくどこか行こうと思って、例によってクワ道さんといろいろ考えていた。最終的には千葉でオオクワ・ヒラタでも狙おうということに決定していた。あ〜も目をつけている場所があって、もしかしたら樹液採集ができるかも知れないと思っていた。材割か樹液か迷っていたのだが、こんな時期に樹液採集なんて聞いたことがない。しかし、これまでも自分の中では常識だと思っていたことが、行動を起こすことによって今年はいろいろと覆されている。樹液も狙ってみたいという気持ちはあった。実際に今月に入ってからクワ道さんと二人で5目を採集しているし、2週間前にはヒラタも採集できた。
しかし、このところの気温の下がり方は極端で、樹液採集を諦めさせられるには充分であった。心は材割に向かって切り替え中というところなのであるが、「採れなくなったこと」を実際に確認しないと今年は材割に気合が入れられない。カンちゃんの言葉を借りれば「夏離れできない」ということだ。
採集場所の候補の中に「福島」という言葉も出てきていたのであるが、これは却下していた。なぜなら、ちゃんと誘われたら行ってしまいそうだからだ。(^^;) 採れなくなったことを確認しておかないと、いつまでも未練が残るとは思っていたのだが、さすがに寒そうだし、遠いし、無駄足を踏むことはわかっていたので、これ以上自分をいじめたくなかった。(^^;) しかし、あ〜の中では夏は終わっていない。(^^;)
ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜???(@o@)
それは行くしかない。(^^;) ヤナギさえちゃんとしてれば楽勝で採れるじゃないか!! 長らくヤナギにつくヒメの姿も見てないし、今年もう一回見ることができれば、これほど幸せなことはないだろう。
「行かないって言ってくれよ〜」という、るどるふさんの採集記の言葉が頭をよぎる。(^^;) クワ道さんが「行かない」なんて言うわけがない。(^^;) この時期になって、福島へ行くことが決まってしまった。(^^;)
本当に採れないことを確認するために行くんだ!夏を終わらせるために行くんだ!と自分に言い聞かせつつ、ちょっと期待しながらまたまた金曜日の夜に家を出るのであった.............アホか。(^^;)
「さっぶ〜〜〜〜〜」
当たり前だ。もちろん何もいない。わずか2分の間に身体は冷えきってしまった。どこまでバカなのか.......
今日は山に登る前に仮眠を取ることにした。
しかし、寒さによって目が覚めた。気温は8時半で6度をキープ。(;_;) 勘弁しちくり〜。(;_;)
林道へ登っても気温は6度。しかも雨が落ち始めた。(;_;) 「わしら、何しに来てんねん」何度言ったかわからない。(^^;)
「絶対に採れないことを確認しに来た」
「夏を終わらせるために来た」
「紅葉を見に来た」
「焼肉を食べに来た」
「温泉に入りに来た」
そう。そうなんだ!目的はいっぱいあるじゃないか!(^^;)
ヤナギなんか見てないふりして、しっかりとクワガタの姿を探しながら林道を走る。当たり前だけど何もいない。
しかし、とっくに他の木は黄葉したり葉っぱを落としたりしているのに、ヤナギだけは青々と茂っているのであった。だから変に期待をしてしまう。
黄葉の中、ヤナギは健在
どうせなら葉っぱも全部落ちてて欲しかった。濃そうなポイントでは「わしらはアホか」と言いつつ、一応車を下りて見てみることにした。
「さっぶ〜〜〜〜」
当たり前だ。6度なんて冬の気温である。夏が終わったことが大変よくわかった。
ということで、たった今から材割シーズンに突入した。せっかく来たのだから、幼虫くらい割り出しておきたい。しかし材割をする心構えもあまりなかったので、すごい適当にそのへんの木を削った。
二人でブナの大木を削っていると、クワ道さんが「うわっ!」と悲鳴を上げた。その声で何が出たか、すぐわかった。
ナメクジである。(^^;) とにかくデカい。どうやって朽木に入るのか知らないが、とにかく気持ち悪い。二人合わせて4頭のナメクジを割り出した。(;_;) あとはゴミムシ類の集団越冬やオサムシの成虫などなど。
あっ、肝心のクワガタは出なかった。食痕すらない。何も考えずに削っても、あのあたりではなかなかヒットしない。
まったくもって、完全なボーズとなった。
温泉に直行し、身体を温める。しかし露天風呂なので寒い。(^^;)
そして待ちに待った焼肉の時間がやってきた。(^o^) 相変わらず美味いのぉ〜〜〜。(^。^)
話によると、今週の月曜日には林道近辺には雪が降ったらしい。(^^;) そりゃクワガタもおらんわ。(^^;)
何だかんだで、とうとう夏は過ぎ去った。ヤナギに葉っぱがついていたことには未練はあるが、いよいよ材割の季節がやってきたようだ。次回に備えて家でオノの素振りでも始めることにしよう。
ボーズ