99/10/2

栃木県、群馬県、新潟県

去年の10月3日には、すでに本格的に材割採集を始めていた。今年は往生際が悪く、ヤナギでの採集と灯下採集にまったく見切りをつけることができない。とっくにシーズンを終えた方も多いと思うが、ヤナギ病が重症のあ〜としては、ここのところの1週1週がとても大事なのである。

栃木産、群馬産のヒメオオポイントを開拓するためにクワ道さんと旅に出た。


何週間ぶりかに金曜日の夜、家で寝た。(^^;) しかし起きたのは午前3時40分だ。(^^;) クワ道邸に5時に参上し、まっすぐ栃木に向かった。到着すると雨が落ちている。(;_;) 気温は16度。肌寒い。今日も天気との闘いなのか?
【第一ポイント】

行こう行こうと思いながら、結局今日まで行けなかった場所へ向かう。情報は何もないが怪しいと睨んでいた場所である。標高が上がるうちに、うまいことにブナ帯に入り、これまたうまいことにヤナギが現れ始めた。(^_^)

標高1,200mまでは我慢して何も見ずに上がろうと言っていたのに、結局1,000mを越えたところで耐えきれなくなって徐行運転。道沿いのヤナギを見ていると、クワ道さんがいきなり、

「おった おった おった おった!」

車を飛び出して見てみると、ヤナギの枝をクワガタが歩いている!クワ道さんがさっそく網を出して、難なくネットイン。アカかヒメか?わくわくしながら取り出してみると.....

栃木産ヒメオオゲット!!

「ヒメや〜〜〜〜〜〜!!!(^o^)」

午前8時20分、あっさりとヒメオオゲットである。(^_^) こんなにあっさり新規開拓に成功するのも珍しい。43mmの♂であった。

あ〜もカンちゃんに買ってきてもらった真新しいネットをセットアップしながら、ヤナギの上の方にいる個体を発見した。やけに小さい。アカの♀か?セットアップに手間取ったので、クワ道さんに採ってもらうことにした。網の届かないところであったが、奇跡的にネットイン!さあ何だ?

続いて♀

わずか30mmのヒメオオ♀であった!(^o^) よっしゃ〜!! いきなり幸先のよいスタートだ。(^o^) この際サイズなどどうでもいい。わずか1ペアのヒメオオでハッピーになれる。福島とはまた違う楽しさがある。


【第二ポイント他】

天気は見る見るよくなり、素晴らしい快晴となった。(^_^) 栃木産を狙い通りにクリアした二人は余裕をぶちかましながらヤナギのルッキングを続ける。余裕をこいているくせに、ヤナギというヤナギを全部見て回る。どこが余裕や(^^;) まあしかし、すでに目標の1つをクリアしてるのだから余裕は余裕である。

しかし、その後クワガタの姿すら発見することはできなかった。(;_;)

もう群馬行こう!


途中で食事をして、ちょっと休憩。いつの間にか昼も回った。
【第三ポイント他】

群馬には教えていただいたポイントもあったのだが、ここは何とか自力で.....ということで、あらかじめ目をつけていた場所へ向かうことにした。これまたうまいことに、ブナとヤナギが現れる。(^_^) よしよし。

しかし、ものすごいいい感じなのに、クワガタの姿がない。(;_;) 何度も薮こぎをして探すのだが、全く発見することができなかった。車で移動しては、下りて薮こぎ、というパターンを繰り返しながら時間だけが過ぎていく。

ある地点をルッキングしていた時に、やっっっっとヤナギにつく黒い影を発見!!どうやらペアがいるようだ。走って車に戻り、網を取ってくる。またまた薮をこいで、ようやく網の届く場所に到着した。慎重に網を出して、めでたくネットイン!(^o^) さあ何だ?

群馬産ペア!

ヒメオオペアだ〜〜〜〜!(^o^)

これで今日の目標は達成した。(^_^) 2県同時新規開拓成功だ。うれしい。(^_^) 10月に入ってまでヤナギにこだわっていた甲斐があったというものだ。(^_^)

裏返しの写真だけではかわいそうだから。(^^;)

これで、今年ヒメオオポイントを開拓したのは、長野、新潟、秋田、岩手、栃木、群馬ということになった。あ〜にしては上出来だろう。

♂:40mm、♀:37mm

このあと、枯葉に騙されて薮こぎをしたり、材割をしたり、いろんなアドベンチャーがあったのだが、結局ヒメオオの姿を見ることはできなかった。


【第四ポイント】

場所を変えて、前回アカアシがうじゃ採れした場所に行ってみることにした。10月になってもアカがいるのか?

まず、全く違う木でクワ道さんがアカアシ1♂を発見。ヒメオオからかなり時間が経っていたので、これまた嬉しかった。(^_^) 続いてまた1♂、あ〜が隣の木で1♀を採集し、ここでは3頭ゲット。

問題のうじゃ採れの木であるが、すでにペアの姿が車から見えた。1本の木のあちこちにアカアシがついている。まだ健在だ。(^_^) サクサクと網に入れていき、他の木を見ている間にまた違う個体がついている。すごい木だ。(^^;)

あっという間に網は真っ黒。(^^;)

ものの2分で12♂♂、7♀♀を採集。前回ほどではないが、何せ10月である。仕方ないだろう。


さて、ここまでくると外灯が懐かしくなってくる。10月でも虫は飛んでいるのか???確かめたくなってきた。(^^;) クワ道さんは打診するまでもなくOK!(^_^) 足を伸ばすことにした。(ほんまにアホか、わしらは。(^^;))

ところが新潟に入った時点で気温は29度!すごい!期待できるやんか!!(アホや。(^^;))


【第五ポイント】

二人のバカは、本当に灯下採集をやる気らしい。(^^;) 夜になっても気温は23〜4度もある。半月に近いのだが月は出ていない。そして無風。

しかし、さすがは10月。クワガタなんかいるわけがない。(^^;) ポイントを一周したあと、徹底的に薮までひっくり返して探したのだが、見つかるのはゴミムシやオサムシくらい。(;_;) しかし、帰りがけに看板にとまる黒い影を発見! 5mをいっぱいに伸ばしてネットイン! でも、今の落ち方おかしくなかったか? シデムシやったら怒るで〜。

シデムシであった。(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)

ここで、この場所を見切るか、もう一周するか悩んだのだが、今日は条件もいいからダメもとでもう一周することにした。往路でクワ道さんがコカブトを発見! まだおるんかい!(^^;) コカブトがいるんならクワガタもおれ〜!

またまたライトで光る甲虫を発見!

「あれは何?」

車を下りて確認。

「ゴミムシ」(;_;)

「あれは?」

「コオロギ」(;_;)

「あれは?」

「ガムシ」(;_;)

こんなことを延々繰り返した。そういえば先週もたくさんガムシを見た。ガムシがいるんならクワガタもおれ〜!

 

そして復路で............

橋の上をクワガタの♂が歩いているっ!!!

車から飛び降りて近づいてみると......

えっっっっ??? 目を疑った。

何かの間違いじゃないの?(^^;)

信じられない。(^^;) 採れるとしたらコクワだと思っていた。100歩譲ってオオクワ。さらに譲ってノコ。(ここではアカアシは採れない)さらに譲ってスジ、オニ。ど〜やってもミヤマの名前なんか出てくるわけがない。(^^;) 化けて出たのであろうか?(^^;)

何はともあれ、10月2日ミヤマ灯下採集だ。(^^;) 街灯を回る方も回る方だが、飛んでくる方も飛んでくる方だ。


【第六ポイント他】

ここまでくれば、ついでに第六ポイントまで行ってしまおうということになり、移動することにした。途中の水銀灯で黒光りする昆虫を発見!ガムシであった。(;_;)

さらに数km先の水銀灯で、再び黒光りする虫を発見!今度はコクワ♂であった。(^_^) 2頭目だ。サイズが大きかったので、ちょっとびっくりした。

第六ポイントが近づいた頃、いつもアカアシを採る水銀灯の下に転がっている甲虫がいた。カブちんに見えたのだが、下りて確認すると本当にカブちんの♀であった。今日はどうなってるんだろう?(^^;)

第六ポイントに到着。相変わらずここは蛾がたくさん舞っていて、ちょっと期待できる。周囲を丹念に見ていくが、クワガタはいない。夏にはひと晩で確実に20頭はゲットできるポイントを探してみると、アカアシの♀がいた。ああよかった。(^_^) アカアシの♀1頭でもいるのといないのでは大違いだ。

クワ道さんのところに戻り、一緒に探す。

ふと地面を照らしてみると、何だかでっかい頭が目に飛び込んできた。

「うわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! (;_;)(;_;)(;_;)(;_;)(;_;)」

クワ道さんも何事かと寄ってくる。

クワ道さんの指と比較

ショック!(;_;)

確実に40mmを大きく越えるオオクワ♀の頭であった。

32mmのアカアシ♀と比較

おそらく1週間くらい前に飛んで来たものだろう。あああ、もったいない。(;_;)


10月に入ってからの樹液・灯下採集はあまりにも無謀と思われたが、何やかんやで30頭弱のクワガタを採集することができた。4.5目でしかもヒメオオ新規開拓2ヶ所を達成し、あ〜的にはたいへん満足できる採集であった。今日のことはかなり印象深いできごとであり、ずっと記憶に残るだろう。

ビョーキは悪化する一方である。10月に入っても、採集がこんなに楽しいなんて........ 今年はいつまで続けるかわからないが、問題は来年である。こんなペースでずっと採集に行き続けてしまうのであろうか?(^^;)


今日の成果

コクワ :1♂(42mm)

アカアシ:14♂♂(〜38mm)、9♀♀(〜32mm)

ヒメオオ:2♂♂(43mm、40mm)、2♀♀(30mm、37mm)

オオクワ:死骸1♀

ミヤマ :1♂(52mm)

計:29頭+オオクワ頭