2006年をふりかえって


2006年は自分にとっては非常に特殊な年となった。

2月中旬〜10月末までを夏休みと称し、相当な頻度で採集活動を行うことができた。こんな年はおそらく定年退職するまでないと思われる。

時間というものを非常に贅沢に使った2006年ではあったが、残念ながら夏は遅れてやってきたため前半は完全な空回りを繰り返す結果となった。極端に高い採集頻度と裏腹に結果は例年並という非常にツライ状態であったが、いろんな場所に行けたことはとてもよかったと思う。

印象に残った採集行をここに挙げ、2006年の締めくくりにしようと思う。


【小笠原へ遠征】

小笠原へ行くこと自体が非常に貴重な経験であった。

最低旅行単位6日間というのは一般サラリーマンにとっては制約が多く、本当にターゲットを絞って調整する必要があるだろう。

自分の場合だと貴重な1週間を使うなら間違いなくオオクワ狙いの遠征になるはずで、他の人なら南西諸島などのもっと魅力ある場所へ行くだろう。

貴重な連休を虫取りのためにわざわざ小笠原へ行こうと考える人は少ないはずだ。これは今年にしか実現できなかったことである。

失業保険を1回分損したのは痛いが、後悔はしていない。行ったこと自体が一生の記憶に残る出来事であった。

採集記

 

 


【伊豆諸島へ遠征】

離島での虫取りの機会を与えていただけたkapiさんに大変感謝している。

自分にとっては船で採集に行くこと自体がとても新鮮であったが、完全に日常生活から隔離された空間で虫取りに没頭することができたのはとても貴重な体験となった。

未採集種のミクラミヤマクワガタが採れたり、マメクワガタを採集できたりと、本当に充実した4日間であった。(実質3日間だけど)

この採集が小笠原への引金となった。

採集記

 

 


 


【沖縄での採集】

旅行の合間の苦しい採集であったが、意外に印象深いのが沖縄での採集であった。

成虫はルイスしか採れておらず、結果としては非常にショボいものであったが、昼夜の大苦戦と灼熱のジャングルはとてもインパクトが強い。

これで沖縄は2回とも惨敗という結果に終わってしまったが、ぜひとも機会を作ってもう一度行ってみたいと思っている。

採集記

 

 

 

 


【Go West! 2006秋】

鳥取での高山種採集と関西での大惨敗が非常に印象深い遠征であった。

帰省という大義名分を立てて山口まで行ってきたものの、実態はほとんどが寄り道であった。

不調が続く中、鳥取でだけはちゃんさんのおかげでいい結果を残すことができた。

 

 

 

 

 

 


【Go West! 2006春】

GW前にまだ雪の残る峠を越えて鳥取へ入った。

ちゃんさんと遊んだあと、延々と日本海沿岸を走り続け、初めて山陰経由で帰省した。

帰りは北陸道から福井入りし、ひたすら日本海に縁のある旅であった。

採集記

 

 

 

 

 


【ミニ遠征2回でオオクワ9頭を採集】


全く夏が来ない今年、カンから毎回「今日は何月何日ですか?」と聞かれた。いつまで経っても「本日は5月30日であります」と回答する日々が続いた。

やっと夏が来始め、大雨列島をかいくぐってのオオクワ採集は非常に嬉しいものがあった。

それにしても本当に1頭目までが長かった。

採集記1

採集記2

 

 

 

 


【あ〜夏休み!2006】

ポカやr.matsudaさんと合流できた今年の夏休みは天気や気候によく泣かされた。

天気は極端に悪い日があっただけであったが、なんせ気候が悪かった。

悪条件が続く中で、それでも結果を出していくあの人たちはやはり偉大である。

この夏のことはきっと忘れることはないだろう。

採集記

 

 

 

 

 


【あ〜夏休み!2006 第2弾】

夏休み第2弾があったのが今年の特徴である。

相変わらずの悪条件で初日に撤退することも考えていたが、ミッションのおかげで自己最大のオオクワを採集することができた。

さらに新ポイントを数ヶ所見つけることができた。
それにしても寒い夜が毎日続きすぎである。

採集記

 

 

 

 

 


【続くスランプ、伸び悩む目数】

今年は成虫でいえばミクラミヤマ、マメ、チチジマネブト、オガサワラチビという4目の未採集種を採集しながらも22目に終った。

秋口は狙ったものが全然採れないというスランプに陥った。オオクワは別として、狙いに行って成虫が採れなかった主な虫は下記の通りである。

2006.09. 東北:ノコ、ミヤマ
2006.09. 沖縄:オキナワヒラタ、オキナワノコギリ、オキナワネブト、オキナワマルバネ
2006.09. 鳥取:キンキコルリ
2006.09. 兵庫:キンキコルリ、ルリ
2006.09. 広島:コクワ
2006.09. 近畿:コクワ、ネブト、キンキコルリ、ニセコルリ
2006.10. 中部:ミヤマツヤハダ

 

 


【不発の樹液採集】

これほど樹液回りをした年はないが、ついにオオクワ樹液採集はボーズを喰らってしまった。

原因は不明であるが、こんなに厳しい年はなかった。

採集活動の大部分はこの地道な樹液採集であったが、ほとんど採集記を書くことはなかった。

9月の初旬には早々に樹液回りは終了し越冬体勢に入った。

 

 

 

 

 


【それにしてもよく書いた】

今年は採集記を書くためとアップするためだけに自宅にいたようなものである。このサイト作成に費やした時間は莫大なものであった。ほぼ週1回の更新ペースを守ることができたことけは自分で評価できる。小人欲しい・・・

 

 

 

 

 

 


2006.12.31