今月は業務多忙のため、とうとう一度も採集に行けずに、月末を迎えてしまいました。そんな時の憂さ晴らし、というほどではありませんが、行ってきました。今シーズンの初採集。
当初本日(6月29日)の昼頃から出掛ける予定だったのですが、天気予報を信じて急遽昨晩に変更しました。この選択自体は正解だったのですが・・・。
18時半に横浜市某所の自宅を出て、ミヤマ採集を目的とする同僚採集者ら計3名で、軽自動車に乗り換え、第一ポイントの県西部のクヌギ林に向いました。
某高速道路が少しだけ眼下に見える畑横のポイントに到着。気温は予想外に低く、クヌギの木は沢山あるものの樹液の発酵臭も全く漂っていないので期待薄。
しかし樹液が出ている1本目の木で早速コクワ♂を発見!これはいけるか?
と思ったものの、あとが続きません。林の中を歩き回って、やっと樹液につくノコのペアを発見。しかし、5m以上の場所。これを難なくとれる道具も無く諦めて元の地点へ戻り、樹液につくノコ♂(小歯)をゲット。ボーズはまぬがれました(^^;
1時間以上徘徊してこの1頭だけでした。
「欲しい。」と頼まれていた人のために確保して、奥へ進みます。しかしガ等の虫がほとんど飛んでいない状態。
車にひかれたノコやコクワはいるものの、ミヤマは皆無。死骸すらありません。標高を上げるに従い気温は反比例。
順に灯下をチェックしていくも、0。最後の水銀灯も×。人家近くの防犯灯等でコクワ、アカアシは見つかるもののそれ以外の種はゼロ。
同じところを行ったり来たりしても成果はあがらず、ほとんど諦めかけたころ、遂にミヤマ♂が歩いているのをゲット。
小さいながら内歯が見事にそろい、あごの先も二股に分かれている個体でした。
テンションが上昇し、次は♀を求めるも、近隣に他のポイントの存在を知らないため、同じところを行ったり来たりの繰り返し。
そのうち、集落入口の「歓迎○×旅館」という案内灯も消え、日付が替わっってしまいました。その集落に入ろうとしたところ、暗闇の中、道路中央にバリケードもされており進入できなくなったと思ったと同時に、後部席から
「鹿だ・・」
の声。車の前照灯で確かめると、そこには2頭の鹿がこちらの様子を窺っている姿が浮かび上がっていました(^^) 近づくとガードレールをひょいと越えて消えていきました。
闇の中にぼんやりと見える2頭の姿は馬型バリケードにそっくりでした(^^)
本日ピカ一のエピソードでした!?
幹線国道から山へ向かう道を2本ターゲットに探索を続行することにします。
1本目、ひかれたばかりのカブト♂を見ただけで、奥行きがない道だったのですぐに次へ移動。
2本目。奥行き10km以上。カブトの死骸が多いものの、クワガタの姿はありませんでした。さらに枝道へ入ってしょぼい街灯でカブト♂1頭をゲット。
これ以上粘る元気も時間も無く、もときた道を引き返し、その途中生きているカブト♂をやっとゲット。
あとはひたすら帰るのみ・・・。車を乗り換えて自宅に向かうころにはすっかり夜が明けておりました(^^)
同じ県内とはいえ遠かったです。今回はちょっと気温が低かったということで、次の機会を待ちたいと思います。気温が上がると採集者の数も比例しますけれど・・・。
見ただけ :コ♂♀多数、アカアシ♂1
外道? :鹿2頭