98/12/23

千葉県、茨城県


突然LAwinさんと千葉を攻めることにした。千葉を攻めるのはおそらく今年最後になるであろう。千葉は1〜3月と5月6月に重点的に攻めるつもりである。
集合時間の1時間前に起床して、ゆっくり家を出たものの10分ほど前に到着してしまった。近い。LAwinさんを乗せて走り始めた途端に渋滞につかまった。話をしていると渋滞もそれほど気にならない。裏道を抜けて、この日の目的である佐倉・酒々井方面へ向かった。
千葉市郊外で早くも車を停めて戦闘モードに突入した。林は適当に整備されていて、特に見るべきものはなかったのだが、クヌギの立枯れは根元までびっしりカワラが付着していて状態がいい。

カワラ付きクヌギ立枯れだが....

LAwinさんが削ってみると最高の白枯れであったが食痕が現れない。周囲はかなり開発が進んでおり、クワガタ自体生息していない可能性もある。


気を取り直して北上。別にそのまま走ってもよかったのだが、一応目標地点を考えていたので引き返すことにした。

途中で再び車を停めてルッキングだ。二人で行けばこのへんの融通が利く。奥の方を見てみると典型的な里山が広がっている。千葉も捨てたものではない。

しかし、一回りしてみたが朽木自体が存在していない。完全に整備されていた。仕方なく車に戻ろうとした時に1本の枯れ木が目についた。何の木かはわからない。見た目と全然違うもろさであった。木は根元で折れていたので、その根元を覗いてみると何とハチの巣状にクワガタの幼虫が入っている。頭幅がかなり広く、ボディも大きい。そんな幼虫が一気に5頭出てきた。

ハチの巣状に幼虫が...

「コクワ目」になっているあ〜にしてみれば一目でそれと違う幼虫であった。「いたよ〜」と言ったら、次の木を探しに行こうとしていたLAwinさんがびっくりして戻ってきた。二人ともびっくりだ。

倒した木の部分はLAwinさんにお任せして、あ〜は根元の方を見ることにした。カラカラの地上部分とは全く違っていて、根全体が食痕であった。指でもほぐれるような状態で、道具は必要ない。入れ食いである。ぱっと見てかなり大型なものも数頭いた。

根元から出てくる

頭の色と頭幅からしてコクワではない。先日割り出したオオクワにも似ている。しかしアゴの先は曲っているように見える。ノコか??

頭幅9.8mmの幼虫

あ〜としてはヒラタになることを期待したい。それにしても、外観からは想像できない根っこの状態であった。これは今後の活動に大きな影響を及ぼすであろう。


思わぬ収穫にすっかり気を良くした二人は、当初の目的地へたどり着いた。先日発見した大コナラをもう一回見て「これならオオクワ採れるよ!」と再確認した。めでたいやつらである。枯れ落ちた枝の部分を割ってみると、コクワ幼虫が出てくる。さっきの幼虫とは「全然違いますよ〜」。

そのさっきの幼虫が全然違うことを確認した二人はすでにテンションが下降気味だ。実績が出るとついつい安心してしまう。ここでの採集はいい加減にして、次の目的地へ行くことにした。


申し遅れたが、この日の目標はオオクワの新規開拓だ。全くアテのないところから勝手に目星を付けて探している。非効率な話である。

まったく根拠も何もない。「何となく」である。一旦山の中に入りかけたが、空腹を感じたので食事をとることにした。ここで次回の韮崎の計画を立てた。(実は温泉→梅ソーダのことしか考えていない)


「せっかくだから」ということで、茨城の開拓をすることにした。

いい里山があったので果敢に車で突入すると、道幅が狭くなり通行不能に....サクラの割れた朽木から食痕がのぞいていたので削ってみたが×。クヌギもたくさんあったのだが、ここでは成果なし。

LAwinさんが目をつけている大クヌギに向かうことにした。


途中の町内でも行き当たりばったりのルッキングをしたが、夏に期待できるポイントがあっただけである。大クヌギは、とても目立つところにあり、洞もちゃんと開いている。これは期待大だ。近くの林を物色しようとしたが、日没。

結局午後の部はほとんどナタを振ることなく終わってしまった。


帰宅して、この日採れた幼虫と家のオオクワ幼虫を比較してみると、オオクワの方が頭の色が薄かった。LAwinさんが見た結果でもノコだろうという見解だ。でもヒラタになって欲しい。