韮崎オオクワ採集記

−新人K−


7月31日

あるショップで知り合ったS氏とオオクワ狙いで山梨へ行くことにした。情報ではA地区で今年はたくさん採れているという。A地区を攻めようということになり、A地区を目指した。しかし、二人共A地区はよく知らず、ポイントのあてもなく不安がつのる(^^; しかも、中央高速は大渋滞で、結局現地に着いたのがPM5:00になってしまった(^^;


日没まであと2時間。下調べにはかなり少ない時間ではあるがヤル気だけはあるので時間をフルに使ってA地区をまわった。最初は高速沿いの近くにポイントがあると聞いていたので、その辺りを重点を置くことにした。二人で怪しそうな雰囲気があればそっちの方向へ走り、樹の状態をチェックしていく、という事を繰り返した。

2〜3ヶ所目で沢沿いにある台場クヌギ数本を見つけた(^^)。かなり怪しい。樹液が出ているかチェックしてみると、ダラダラだ(^^)。

虫が多く、カナブンがミラーボール状態で樹液にたかっている。その上を見るとオオムラサキ2羽がとまっている。私はオオムラサキ=オオクワポイントの方程式が成り立っていると思うので、期待は膨らんでくる。

周りをよく見渡すと、奥に繋がる道がある。沢沿いにある道なのでいい台場があればオオクワが採れそうだ(^^)。数十メートル進んだところに台場を発見!!日当たりはまあまあ、風通しは良好、期待できそう(^^)。1本目に大きな洞があったので覗きこむと、空き缶があった(^^;カンベンしてくれ〜。

その隣に細いクヌギがありノコノコとコクワ♂が歩いている。クワガタがいるという事は何か理由があるはずなので、入念にチェックしてみたが樹液は出ていなかった。なんでだろう?しかし、その樹の上部に朽ちた部分があり、しかもオオクワらしき脱出口を発見した。それだけでも収穫だ(^^)。

更に奥へ進むと開拓が進んでおり、こりゃダメだと判断し、開拓された道から車を目指した。途中カワラ材を見つけたので冬が楽しみだ(^^)。


次に発見したポイントはパッと見、整備された川しか流れていない道沿いの奥にあった。やけに気になったので車を止めて行くことにした。奥に行くにつれて道が広がり、台場が何本もある(^^)。しかも樹液ダラダラ(^^)。カブちんやカナブン、スズメバチがいる(^^;

まあ、これだけ虫が多いと期待できるので夜を楽しみにしよう。

お互い「夜が楽しみだ」と会話してる時に、目線にある洞を覗いてみた。そしたらオオクワ♂がいるではないかっ!!「Sさ〜〜ん、これってオオクワですよね〜」って驚きを通り越して冷静になっている(^^; 二人共懐中電灯しか持っておらず、ハリガネなんて便利なものがない(^^; そうこう言ってるうちにオオクワは深い洞の奥に隠れてしまった(T-T)。


ここのオオクワは後でも採れるから次のポイントを探そうということになり(まだ余裕をかましている(^^;)新規開拓を続けた。しかし、後はいいポイントが見つからなくて日没を迎えてしまった。

オオクワではないが、街道沿いに生えているヤナギにルリクワガタがいっぱい飛んでいる。こんなところにもルリがいるんだとビックリした。


ここでガソリンを入れ、人間のお腹もいっぱいにしハリガネも手に入れてクワガタが一番活発に動くPM8:00を待つことにした。

時間が来たのでさっきのオオクワがいたポイントに向かった。足音がしないように、明かりを暗くして慎重に目的の台場へ向かった。

そして洞に懐中電灯をあてた。緊張の一瞬だ。が、なんと、いるはずのオオクワがいない(゚O゚)!!ハリガネで洞の奥まで掻き回したがやっぱりいない・・・(T-T)。呆然となるばかりだ。

しょうがないので奥の台場をチェックする。カブちんだらけ(^^; しかも良さそうな洞にカエルがいる始末(^^; やっとの思いで見つけたノコ♂はアゴが欠けていて、更に怒りが溜っていく(^^;

そんな時にS氏が「あっ!!♀だっ!!」の声。

急いで駆けつけたが、♀は高い位置にある洞に逃げ込んでしまった(^^;

う〜ん残念。サイズは35mmくらいだがオオクワには間違いない(^^)。今度は脚立を持ってこよう。(御飯のときに脚立を買おうかと言ってたのにぃ(^^;)

ヤル気だけは残っていたが、時間的に無理になったのでここで帰ることにした。今回はここで終了。


しかし、後日、S氏はこのポイントで♂63mm、♀33mmを採っている。さすがだ(^^)。私も後日クワ道さんと来てクワ道さんが♂47mmを採ることができた(^^)。

こういった新規開拓でオオクワが発見でき、採集できたことは大変嬉しい限りである(^^)。他人が採れた場所を聞いて採集できたのとは一味もふた味も違う(^^)。これからも新規開拓で頑張っていこう。

しかし、他人が見つけたポイントも見ておくことは大切な事だ。どういった所にオオクワがいるのか勉強になる(^^)。ただポイントを覚えるだけでなく、そこで何を得て帰れるかがオオクワ採集に繋がってくるだろう。


8月13日

またまたS氏と韮崎へ行く事に。今回はあるショップのチームと山梨で合流することにし、私達は一足先に韮崎へ向かった。

まずは、前回行ったAポイントへ。目線の高さの洞を覗いてみたが何も入っていない(^^;

裏にある数本の台場をチェックしたがクワガタが殆どいない(^^; 今日はダメなのか?

このポイントに来るまでに同じ道筋で3本の台場がある。この台場は前回樹液を出していなかったが、この中の1本が大きな洞の中で樹液を出している(^^)。懐中電灯を照らすと黒く光ったクワガタが困ったようにウロウロしている。

オオクワ♂だ(^^)。60mmくらいの大歯型(^^)。

樹によじ登って洞を覗きこんだが、洞がありすぎて、さらに洞の中でいくつもの穴が無数に空いている状態でオオクワが何処に隠れたか確認できない(^^; 酢酸エチルでもあれば採れると思うが、あいにく持っていない(^^; 今日は酢酸エチルが足りないらしい(^^; 見れる範囲で探してみたが結局×。さあ次だ!!


この道を行けば何処に出るんですかね?と前回言っていた道を行ってみることにした。かなり走ったが台場がない(^^; しかし走ってるうちに山になってきた(^^)。しかも台場がポツリポツリある。1本ずつチェックしていき、とうとうたくさんの台場を発見した(^^)。

一番目立ちオオクワがいそうな台場には事情があってチェックできなかったが、他の台場でもいい雰囲気だ。青くされている部分もあった(^^; これだけは止めて欲しいものだ。逆に言えばオオクワがいる証拠なんですけどね。結局オオクワは発見できず、ショップチームと合流することに。


集合場所で挨拶を交わし、ポイントへ向かう。情報交換をしていると、さっきのポイントの話が出てきた。なんとそこの場所では今年71mmをはじめとする大型が数頭採れていたポイントだった(゚O゚)。見る目が正しかったとS氏と握手した(^^)。
次に向かったB地区は超有名ポイント。このポイントに案内してくれたR氏は有名ポイントだとは知らなかったらしい。自分の足で探したということになる(^^)。この人も今年だけで何頭ものオオクワを採っている。やっぱり自分の足で新規開拓をしている人は一味違う。

数本の台場クヌギに到着して洞を照らした途端にオオクワ♀(30mmくらい)の姿が見えた!!私とS氏が同時に「オオクワだっ!!」と叫んで、私は指でオオクワを押さえた。しかし、軍手をしていてオオクワに洞の中へ逃げられた(^^;

樹に登ってライトを照らし、ハリガネで出そうとしたがオオクワは頭から入ってしまったので採れない(T-T)。

悪戦苦闘していると隣の樹から「オオクワだっ!!」の声が(゚O゚)。しかも2頭いるらしい(゚O゚)。結局私は採れなくて、隣では採れた(^^)。43mmの♀で太い♀だ(^^)。こんな超が何個も付くくらいの有名ポイントでオオクワが3頭もいたのにはビックリだ!!


ここで、突然の大雨になりショップチームは帰る事になった。しかし、私達は逃してばかりいるので、まだメラメラと燃えており、完全燃焼しようということで、採集を続けることにした(^^; しかも新規開拓を(^^;;

C地区の山に入り、台場がありそうな雰囲気の所を片っ端から見て歩き、雨のせいで何度もコケてしまった(^^;

そんな苦労を重ねていたがなかなかいいポイントを発見できないままで、時間もなくなって(夜明けになってしまった)終了することに。

しかし、帰りにはかなりの遠回りでもしっかりと山梨の採集報告がないところ、神奈川のポイントを下調べして帰ってきた(^^;

秋の終わりのころには材割でオオクワ採集報告ができるだろうと思ってます(^^;。


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