福島県
週末の最悪の天気予報を見て福島行きを断念していたLちんを強引に誘って拉致してしまった。(^_^;) 天気予報は降水確率70%以上、しかも気温は低いとのこと。こんな予報が出ているのに、わざわざ行く人は珍しいだろう。しかし、あ〜の頭の中にあったのは、福島は場所によって全く天候が違うということ。麓が雨であれば林道は晴れていたり、館岩は土砂降りだったのに別場所は晴れていたりする。とにかく林道で5mを使うことを夢見て土砂降りの中、出発した。
コンビニを闊歩していたミヤマ♀
とりあえず、これで早くもボーズを逃れた。(^_^;) 助かった。これが最初で最後の獲物になることを予感しながらポイントへ向かう二人であった。
焼肉はやっぱり文句のつけようがないほど美味い。(^_^) 完全に病みつきだ。ばくばく食べているうちに雨も小降りになったようだ。
寝るには早すぎたので、Lちんと二人で一応街灯を回ることにした。相変わらず、気温11度で雨。虫が飛んでくるはずはない。しかし、さすがにLちんは目のつけどころが違う。 別の採集方法を口にした。いい弟子を持って幸せだ。(^_^)
A地点は、これまでほとんど通ったことがない場所で、とりあえず下見というところだ。虫の来そうな街灯をチェックする。蛾はたくさんいるが、全体的に虫の数は非常に少ない。(当たり前だ!)
次の場所の下見に入る。肌寒い。虫なんかほとんどいない。水銀灯の下でチェックしていると、Lちんが「あ〜さん、いましたよ」と言って近寄ってきた。手にはでっかいクワガタを持っている。♂かと思ったら、オオクワの♀であった。太い。
この悪条件の中で見つけ出すとは、すごい根性だ!さすがはLちん、オオクワの申し子である。(^_^) しかし、Lちんを見て思ったのだが、これは運ではない。完全に実力である。採れるべくして採れたものだろう。 Lちんの完全な読み勝ちだ。(^_^)
ここでの成果は、オオクワ1♀だけであった。2目達成だ。クワ道さんがあ〜の車に忘れていった定規で測ってみると、45mm足らずであった。
次に行ったところでは、Lちんがサクっとミヤマ♂をゲット。やはり目のつけどころが違う。こんな状況でもクワガタが採れる。
ここはいちばん濃いとされる地点である。さすがにこんな気象状況では他の採集者はいない。(^_^;) 車を停めて念入りにルッキングする。ミヤマ♀をゲット。続いてコクワ♀を拾った。
2目め(右)と3目め
その横には極小のスジ♂だ。
4目達成
Lちんは、とっておきのポイントを知っていて、これがまたすごいのである。今日はミヤマ♀とノコの♀であった。
これで5目達成
まさか、こんな天候で5目達成してしまうとは思わなかった。ミヤマ(小)とスジ以外が全部♀というのはちと淋しい。(^_^;) しかし、こんな気象状況でのこの成績は大健闘と言っても差し支えないだろう。L大明神さまさまだ。(^_^)
寝場所を求めて彷徨うのだが、その途中で街灯を見る。Lちんがコクワ♀を拾ってきた。なぜ採れる???(^_^;) 今日のところはこれで打ち止め。明日の林道に備えて寝よう。
フルフラットシートで快適睡眠して、朝の9時まで寝てしまった。小雨がぽつぽつ降っている。林道で雨に一度も降られたことのないあ〜は、あそこはいつも晴れていると信じている。(^_^;) 麓で雨が降っていようが、梅雨前線が停滞していようが、山の上が雲に隠れて見えまいが、有無を言わせず出発だ。(^_^;)
峠を超える辺りでは、強烈な霧がかかっていたが(雲の中?)、林道に到着すると奇跡のように晴れ上がった。(^○^) さすがだ!!ダテに脱輪していない。(何のこっちゃ)
雨が降る気配が全くなかったので、上に車を停めて、歩いて下まで往復することにした。いよいよ5mの登場だ。(^_^) さすがに山菜採りの人も少なく、虫取りは我々だけだ。
気温はやはり低く、17度程度。なかなか見つけられない。しかし、去年から鍛えただけあって、ヤナギについている虫は正確にとらえられるようになった(と思う)。カミキリやハムシなど小さいものまでよく見える。
と、ヤナギの枝に不審な影を発見。いた!!
こればっか
いとしのアカアシちゃん?ヒメオオさん? いや、セミであった。(;_;) こいつが案外クワガタに見えるのだ。何頭いたかわからない。とにかく騙され続けた。
すでに数キロ歩いて諦めかけたころ、いきなりLちんが、あ〜の足下を見て駆け寄ってきた。クワガタが歩いていたらしい。(^_^;) 平気で踏みつぶすところであった。(^_^;) 見るとヒメオオの♀であった。またしてもL大先生に助けられた。Lちんがいなければかなり悲惨な採集記になっていたことは間違いない。(^_^;)
6目達成
立て続けにあ〜もヤナギにつくヒメオオ♀を発見。5mを差し出したが、落ちてこない。(^_^;) しっかりと足がヤナギに絡まっており、結局枝を引き寄せてゲットした。落ちてこないヒメオオを初めて見た。これはタッパを持っていなかったのでリリースした。それにしても、福島はおもしろい。本当に来てよかった。(^_^)
アカアシちゃんとヒメオオ♂をさんざん探したのであるが、残念ながら発見できなかった。リリースするくらいならヒモで縛りつけておいて♂を呼ぶトラップにすればよかったと、あとで考えるあ〜であった。アカアシはまだ発生していないのかも知れない。
それからお約束の温泉へ。雨は完全に上がっている。やはり温泉は気持ちいい。(^_^) そして、そこの露天風呂でミヤマ♀が浮いているのを発見。(^_^;) いいところだ。
再びD地点へ戻ってみると、完全に日は暮れていなかったが早くもミヤマ♂が轢かれていた。Lちんにそこに張り付いてもらって、あ〜はB地点へ向かった。しかし蛾しか落ちていない。(;_;) 今日も誰もいないだろうと思っていたが、さすがに土曜日で他の採集者も来ている。
Lちんの待つD地点へ戻ると、Lちんはミヤマ♀をゲットしていた。あ〜も周辺を探索する。あっさりと電柱にとまるミヤマ♀をゲット。もう1本の電柱の高い場所に光る♀を発見し、大きな期待を込めて5mで採ったが、やっぱりミヤマ♀であった。(;_;)
考えてみれば、福島の街灯回りで乾いた路面を走ることは珍しい。ほとんど雨だったからだ。A地点では街灯ごとにミヤマが落ちていた(半分は轢かれていたが)。そして乾いた路面ではクワガタが探しやすいことを再認識した。(^_^;) やっぱいっぱい採れるのは楽しい。
オオクワ♂を求めてB地点へ向かったが、ここでは成果なし。2日間で採れたのがオオクワ1♀のみという変な場所であった。
D地点へ戻る。ひとまわりしたあと、見覚えのあるスマートな人がいる。r.matsudaさんであった。(^_^) 今回も先輩と来られたらしい。しばらく情報交換をしたあと、燈火を張っているポイントを見せていただいた。いやいや、それにしてもあこがれの人にこんなところでお会いできるというのは何とも嬉しいものだ。(^_^) あ〜が採集記を書いているのも、当然matsudaさんの採集記に刺激されたことは言うまでもない。
そろそろ帰ろうかと、D地点をチェックしに行くと、Kさんと遭遇した。初対面の挨拶を交わし、情報交換をする。数日こちらにいらっしゃるらしい。さすがである。いろいろと探し方など教えていただき、再会を約束して別れた。
アカアシを採りたくて、帰り道でも自販機などを見たのだが、66mmのミヤマを拾っただけであった。
雨でも飛んでいるミヤマ
ど〜してもアカアシが採れない。
戦果の一部
コクワ :4♀
オオクワ:1♀
ヒメオオ:2♀
スジ :1♂
ノコ :1♀
ミヤマ :4♂10♀
アカアシが採れなかったのは残念であったが、まだ発生してなかったということにしておこう。(^_^;)
コンビニから千葉まではず〜〜〜っと土砂降り。総走行距離は900kmちょっと。(^_^;) よく走ったものだ。
今回はどんな状況でもクワガタが採集できるということがわかった有意義な採集であった。ほんとに福島は楽しい。(^_^)