静岡県
春先から何となく静岡方面に行きたかったのだが、打診してみると付き合ってくれるという気さくな人がいた。クワ道さんである。以前ヒラタを数頭採集しているが、他は全く情報なしの新規開拓だ。
しばらく削っていると、クワ道さんが「むっちゃデカい!!」と叫んだ。
中央が巨大幼虫
見てみると、確かにでっかい。あえて断定はしないが、ノコでないことは間違いない。さあ何になるだろう?
黒いのが1頭も出てこない。すでに抜けてしまっている。わかっていながらどーしてやってしまうのか。(^_^;)
またまたいい木があったが、ここはひと振りでカミキリの幼虫(でろれ〜ん)が3頭が出てくる。
でろれ〜んに舌を巻くクワ道さん
結局黒いのは出なかった。準備運動はここまで。いよいよヤナギ林に突入だ。
すでに樹液を出している木もあり、虫がたかっている。ワクワクしてくる。
ひと振り
全般的にコクワの幼虫も大きい。山梨で採れれば少し驚くくらいのサイズである。さすがにコクワを見る目はできてきているので、そう簡単には騙されない。(^_^;)
コクワ♂新成虫
ここでヒラタ♂の頭部のみを発見した。(;_;) 40mm足らずくらいのものだろう。生きているやつが採りたい。
驚いたのは土中からもコクワの幼虫、成虫が出てきたことだ。砂の中に入っている。
何十本目かの木の洞をペンライトで照らし、ついにクワガタの姿を発見した。クワ道さんに引きずり出してもらったが、残念ながらコクワ♂。しかし、今年初の樹液採集だ。シーズン到来である。(^_^)
次の洞でもデカめのクワガタのケツが見えた。が、やっぱりコクワ。(;_;) どうもいかん。
その後、大きな枝をヘディングして血を流しながらも洞を覗いてみたのだが、とうとうヒラタを採ることはできなかった。(;_;) ♂の頭部(大アゴ付き)が1つだけであった。こてんぱんにされ、ギブアップだ。ちょっとだけ早すぎたようだ。
4時間も格闘したヤナギ林
と、その前に食事を摂ることに。新鮮な魚介類を食べる。
いよいよ午後からは新規開拓だ。
山を降りる途中に里山があり、大きなクヌギが目立つようになる。肥やしの臭いが充満する場所の近くに絶好のポイントを発見した。オオクワが隠れるような洞もある。夏には期待できそうだ。
ポイントからの風景
ここから下に降りるまでに数ヶ所ルッキングした。すでに樹液たらたらの大木もあり、感じはいい。久々に樹液の匂いを嗅いだ。
雑木林で数頭の幼虫を割り出したが、いずれもコクワ。もうだめだ〜〜〜。(;_;) おまけにオノがスネを直撃。またスネを割ってしまった。頭も足もボロボロだ。(^_^;)
ここで二人は完全に壊れてしまった。替え歌を作って歌いながらドライブだ。
♪削る〜 削る〜 俺た〜ち〜 削り出すのはみなコ〜ク〜ワ♪(ランナー)
♪コクワ〜 コクワ〜 またコクワ〜♪(狙いうち)
などと、100曲以上を歌いながら別場所へ向かった。アホである。(^_^;) こうして完全にイカれてしまった二人は、クワ道さんの車の待つ場所とは逆方向に曲がってしまった。感じのいい場所があり、ルッキング。トラップも仕掛けてあり、クワガタがいることは間違いない。クワ道さんがコクワの幼虫を割り出した。
ようやく車の場所にたどり着き、解散となった。携帯の電池も完全に干上がってしまい、音信不通に。ズキズキ痛む足を引きずりながら千葉へ向かう。高速に乗ろうと思ったが、何だか気が向かなかったので、野球でも見ながらゆっくり帰ろうと思い、延々国道1号を帰ることにした。
途中パチンコで負け、超ノロノロ運転の車に前を走られながら箱根を越え、期待の野球はドラゴンズがノーヒットノーランを食らい、素晴らしい1日は過ぎて行った。(;_;)
ああ福島行きたい。