2009.01.09 緊急アピール

イスラエル軍によるガザ市民大量虐殺をゆるすな!

 1月3日夜、イスラエル政府はパレスチナ・ガザ地区へ、とうとう、地上軍を侵攻させました。昨年、12月27日に開始した空爆で、すでに500名に上るガザ市民が虐殺されています。長期間にわたって国境が封鎖され、巨大な強制収容所と化したガザ地区で、前代未聞の大虐殺が強行されているのです。
 私たちは、このようなイスラエル政府の蛮行に強い憤りを感じます。これをけっして許すわけにはいきません。イスラエル政府を徹底的に弾劾しなければなりません。


 この1週間にわたる空爆と地上軍の侵攻こそ、この作戦が練りに練り準備に準備を重ねたものであることを示して余りあります。イスラエル政府の「ハマスのロケット弾」への「非難」などヤクザの言いがかり以下の代物でしかありません。また、事情通の言う「この作戦は、イスラエル2月総選挙に向けた現イスラエル政府与党の国民向けの示威行動だ」という訳知りの解説に、私たちは腹の底からの嫌悪を感じます。パレスチナ市民の血の量を競い合う議会選挙戦などというものは、一体全体何なのか。それこそ“狂気の沙汰”以外の何ものでもないではないか。恐るべき異常を異常とも感じないで語り合うことを、私たちは金輪際やめようではありませんか。私たちは、「恐怖」と「憤怒」の中にあるガザ市民の苦難のみならず、イスラエル権力者の扇動の中で「孤立」と「不安」を感じるイスラエルの労働者や市民の苦難をも想像すべきだと思います。こうした労働者や市民の生きた現実から目を離すべきではありません。彼らを勇気づけ、彼らと連帯して、イスラエル政府を弾劾し、直ちに戦争をやめさせるための闘いに立ち上がろうではありませんか。


 「テロとの戦い」を掲げてアフガニスタン、イラクに攻め込んだブッシュ米大統領は、イスラムの人びとの頑強な抵抗の前に惨めに敗北し、靴もて追われました。しかも、金融大破綻にみまわれ、ソ連崩壊後も唯一の超大国として世界に君臨してきた“自由と民主主義の旗手アメリカ”はその権威を最終的に失墜し、没落の道を現実的に歩み始めました。


 イスラエル政府の常軌を逸した蛮行は、イスラエル国家の唯一の後ろ盾であるアメリカのこのドラスチックな没落が必ずやもたらすであろうイスラエル国家存亡の危機を直観するイスラエル権力者の焦燥感の表れそのものなのです。憎しみの連鎖などと言うべきものではなく、追いつめられ没落する者の暴力への依存、悪あがきなのです。追いつめられたナチスのユダヤ人虐殺に比す外ない恥ずべきジェノサイドです。


イスラエル政府権力者は直ちに戦争をやめよ。

心あるイスラエルの勤労者、市民は政府の蛮行をやめさせるために声を上げよう。

アメリカ政府はイスラエル政府の蛮行を擁護するという恥ずべき態度を直ちにやめよ。

イスラエル軍に抵抗して闘っているパレスチナ・ガザの人々と連帯して、あらゆる工夫を凝らした闘いを日本のさまざまな場所からつくっていこう。

イスラエル政府を弾劾し戦争に反対する全世界のあらゆる闘いと手を携え、この国際的な連帯の力でイスラエル政府の戦争を擁護するすべての権力者を包囲しよう。

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