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第9条の会・オーバー東京 第9回総会アピール (2009年7月5日) 

9条守れの旗高く 貧困と戦争に反対しよう!

 岸元首相の孫ー福田元首相の息子−吉田元首相の孫。自民党の古ダヌキたちが、総選挙用の看板として取っ替え引っ換え担ぎ上げてきた首相たちは、いずれも、その“育ち”からでしょうか、自分が泥をかぶることを嫌がり、解散を決断できずに逃げ回りました。その結果、麻生内閣はとうとう内閣としての機能不全に陥ってしまいました。

 しかし、政策をコントロールできなくなっているこの麻生内閣にたいして、にもかかわらず、“麻生内閣を倒そう!”と、国民にたいして高らかに呼びかけるのではなく、総選挙での票の上積みを夢見て、麻生首相の“解散権の行使”をただひたすら待っているのが、民主党をはじめとしたすべての野党の姿ではありませんか。その間にも、与党の衆議院3分の2議席の力によって、「海賊対処法」が再議決され、憲法審査会規定までもが衆議院を通過しました。

 すべての皆さん。このような日本の政治状況は異常そのものです。日本の厳しい勤労者の現状からも、世界の激動からも完全に浮き上がった“コップの中の泥仕合”に、私たちはNO!をつきつけようではありませんか。


ソマリアから自衛隊を直ちに撤退せよ!
改憲発議のための活動をやめろ!
大企業救済のために私たちの生活を壊すな!


いまこそ、私たちのあらん限りの声を上げていこうではありませんか。

 あらゆる勢力との話し合い、核兵器の廃絶を掲げて、オバマ大統領は登場しました。たしかに、ブッシュ大統領の戦争に次ぐ戦争の強行に比べてとてもチャーミングに思えます。しかし、現実はどうでしょう。

ガザ市民大虐殺に手を染めたイスラエル政府にたいして彼は何かしましたか?
金正日政府の核兵器保有・ミサイル発射実験にたいして、日米のMDシステムで対抗することを宣言していませんか?
バクダッドから米軍を撤退した翌日には、アフガニスタン南部で「剣の一撃」という名の大作戦を強行していませんか?

 私たちは良心的であろうと思います。しかし、ノウテンキであるつもりはありません。私たちの平和への願いが強いあまりに、パフォーマンスと現実を取り違える愚を犯してはならないと思います。

 自衛隊陸海空三軍の部隊を出兵しているソマリアでは、暫定政府の治安相を含む20人が自爆攻撃で爆殺されています。「海賊退治」などとはちがう次元に発展しつつあります。ムサビ派の敗北で一応の決着がついたイランとイスラエルとの対立はとても危険な状態にあるといえます。

 また、オバマ大統領のアフガン戦争の強化によって、アフガニスタン、パキスタン国境地域は許容量をはるかに越えた難民によって人間生活の最低限すら保障されない最悪の状況になっています。また、日本国内では、大企業への莫大な公的資金の注入の反面、私たちの生活はメイド・イン・チャイナ、メイド・イン・ヴェトナム…の価格破壊商品によって何とか成り立っているかのように装われているにすぎません。

 富者は飽くことなく貧者から搾り取り、貧者はより貧者の不幸をむさぼる。

 現麻生政府はこのような現実を私たちに無理やり押しつけているわけです。私たちは、これにたいしてはっきり反対の声を上げようではありませんか。

ソマリアへの自衛隊派兵反対! 改憲反対! 勤労者への貧困の押しつけ反対! 

全国、全世界の闘う市民の連帯を強化しよう!


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