ルート66 をシカゴからサンタモニカまで
昔の駅馬車街道を走ってみたい。
そんな気持ちは ナットキングコールが唄うRoute66を聴いていた
20代からの夢でした。

あれから40年が過ぎ、66歳の記念にと
ルート66をドライブしてみました。





ルート66の旅は周到な計画をたてて実施したわけではありません。
アメリカドライブ50州のうち最後まで残っていたアラスカドライブの途中に、
パンクとかフロントガラスの破損など10年間のアメリカドライブで経験した
ことのないことが起こりました。

レンタカーはいつもの通りフルサイズのセダンを借りたのですが、ラジアルタイヤの
サイドウォールはゴムが薄いため 砂利の鋭利な角とか木の枝でも簡単にパンクする
危険性があります。

野生動物の熊などが自由奔放に生息する北極圏まで、往復1,000kmの砂利道を単独で
ドライブするのには この車では危険だと判断しました。

 今回計画したアメリカドライブの旅行期間も沢山のこっているし レンタカーも
旅行期間に合わせて借りているので何処かに行ってみたい。


そこで急遽思いついたのが 若いときから想いを募らせていた
ルート66のドライブでした。


 アラスカ・デナリ国立公園のキャンプ地からイリノイ州シカゴまで、
3,700マイルの距離を1日600マイル6日間で走りぬけてきました。
単純計算で一日1000キロ走ったことになりますが カナダ北西部から
アメリカ中西部のミネソタ州までは 都市と都市間には信号も全く無い平原地帯
ですから がんがん走れます。しかも嬉しいことにシカゴ近郊を除けば有料道路も
ありませんでした。

ルート66について事前準備は何もできませんでしたので、各州のビジターセンター
に立ち寄りながら いろいろと教えていただきながらの気ままな旅となりました。

ルート66 旅のはじまりです。



7月11日 火曜日 気温 20℃

出発地はシカゴのBerwyn地区にしました。
Ogden Avを通過して、フリーウエイ55号線を南下
EX257Gardnerで降りイリノイ州53号線を南に走る。
今日は、ミズリー州 St.louisを目指します。




 ↑ レンタカーはDodge Magnam  3.5リッターエンジンです。

サンフランシスコ空港からアラスカ・カナダを経由して シカゴ・オヘア空港まで
7,500゙マイル(12,000km)を走行してきた ダッジ マグナム。

アンカレッジのレンタカー会社でエンジニア不在のために「エンジンオイルを交換できないまま
シカゴまで来てしまった」ことと「フロントガラスも飛び石で傷ついてしまった」ことを
ここシカゴのダラーレンタカーに話をして車を交換してもらいました。
今度の色はシルバーです。

レンタカー借入時に保険に加入していたので個人負担はゼロです。

 アラスカドライブ中のタイヤパンクの修理費も請求すればもらえるような気もしましたが 
今日まで既に12000キロも走っていて しかもこれからロサンジェルスまで さらに
5000キロも走るわけですから 日本の感覚からすると申し訳ないような気になってきます。



 
こまでの3枚の写真は前日の夕方 現地調査した時に撮ったもの。



朝7時40分 EXT227からイリノイ州53号線を南下する


左の標識は イリノイ州道53号線南方面
右は ルート66の標識

Dwight(ドゥワイ)の街中に入ると 粋なお店が突然目の前に現れた。
お腹もすいているし 思わず、飛び込んでしまいました。

下の写真を見ればわかりますが アメリカでの駐車は前向きが基本です。
運転してきて駐車したい場所に車の頭から入ります 駐車場から
出るときには広々とした後部を見ながらバックで出ます。
日本のようにバックで駐車することは まずありません。


店内は Route66そのまんまというか、考えれば
ここまで出来るんだと つい 嬉しくなってしまいます。




店内では 女将(オカミ)さんからサイン帳に一言書いてと言われたので
「66歳の記念に日本から来ました」 と書かせていただきました。



朝食は ハムエッグとトースト コーヒーですが ハムが厚い。
ナイフの形態がステーキ用です。


昔懐かしいMobilのガソリンスタンド。



旧い給油機が陳列してあります


Pontiacの街にイリノイ州のRoute66博物館がありました


写真の女性は ここで仕事をされているPaulin Linderさん。
1930年生まれだそうです。僕は39年ですよ と言ったら、
この街は1939年に再建さたのよ。とてもインタレスティングね 
とニコッとしてくれました。゙



館内は こんな感じ。州立なので入場無料ですが
1〜2$の志を置いたほうが良さそうです。
写真右側に見える 籐で編んだカゴ  それがチップ入れです。

 

1920〜1986年までの年代別の車のライセンス。
39年までは 数字が二桁ですが 1940年以降は四桁になっています。
また イリノイ州の表示方法も ILL⇒ILLINOIS⇒ILLと変化しています。


郵便局員がルート66の郵便局を巡った記念に 各局で押してもらったスタンプだそうです。


リンダーさんが 大切に持っていた50〜60年代の車のカードです。
ぼく達がグリコとかキャラメルのおまけを大切に持っていたのと
同じ感覚でしょうか。


Bloomingtonでは 55号線が大きく市内を迂回しているのが
分からなくて、狭い範囲で市の中心部をぐるぐると迷ってしまいました。
通りがかりの宅急便のドライバーに教えてもらい市内を脱出することができました。
一人でルート66の案内標識を探しながら運転するのは難しいし危険だ。
すぐに標識を見失ってしまいます。

こんな感じの旧道も保存されています。
2.2マイルの歩行者専用道路


日本車は 中央にど〜んとSUBARUだけです ♪ ♪
寒冷地でのスバル四駆の人気はスズキジムニー(現地名SAMURAI)
と同じで凄〜いです。普段キャデラックに乗っている方々でも冬場にはスバルとか
サムライを使うと言っていました。


Burger kingを併設したGS





上二枚の写真はフリーウエイ55号線149マイル地点のレストエリアで撮ったものです


ブロードウエルの街


ブロードウエルの Pig・Hip レストラン&博物館。
営業していないようでしたので 中には入りませんでした。


 ウイリアムスのガソリンスタンド


近所のおじさんが集まっていました。向かって左端の方が主人です。
写真を撮ってもいいですか?と伺ったら 皆さん並んでポーズを作って
しまいましたので さりげないショットの写真に換えてみまし
た。


これ 現役です
レギュラーガソリンの価格は 1ガロン(3.7リットル) 2.99ドル



店内というか 親父さんの仕事場には
 なぜか ジェームスディーンにマリリンモンローです
右端の人形は 何者か残念ながら知りません。
ここでも 親父さんから一筆書け と言われ
書いたら記念にワッペンをいただきました。


本日 クルマ博物館は休館日でした。

Springfieldはリンカーン初代大統領関連の記念施設ばかりでしたので通過です。


あっちこっちで旧車を売っています
これは何という車か知りませんが1200ドルです


時代によってルートも変更されたようです。








イリノイ州からミシシッピ河を渡りミズリー州へと入ります。
橋を通過中に運転席側の窓から暮れゆく街を撮りました。

今夜は ミズリー州44号線Ext273 St.Louis
モーテル6に宿泊です $51.21

フロントの人は 髪を三つ編みにしていましたが男性でした。
僕の名前の日本語の意味を尋ねるので伝えたら
万国共通の微妙な言い回しと仕草で挨拶を返してくれました。

走行距離350マイル
 

66歳の記念にルート66をドライブ