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池 インタビュー

武市(yakuzalove):とりあえず結成のいきさつから。何年前から?
池:何年前かな?
準二:7年?
池:…7年目じゃな。6か7…ぐらいじゃな。俺と準二はもうバンドをしよって。シーラカンスっていう。それが解散して、ほんでベースを探そうゆうことになって。ほれで一回ちょっとコピーバンドを(岡崎君と)一緒にしたことがあって。それでそん時に岡崎君に電話しました。ほいで最初はなんか断られたんじゃけど、俺の押しでアタックして。
岡崎:3回ぐらいたぶん断って。
池:でもその頃俺はすげえなんかなあ…熱心じゃった。
一同:笑
池:ほんでとりあえず3人ではじまりました。で、まあやってきて。でさっき武市からもらった紙があるがあ。あのフリーペーパー。DIPLEGの#004かなんかの(本ファンジン#004のこと)。それで結婚してやめたギタリストがこの人(トモ君)なんじゃけど。
武市:あーはいはい。あれに載ってた。(笑)
池:そうそうあれに載っとった。(笑)それでトモ君と俺と伊藤君(ETHER OF CLEARQUAKE)とかでヘルスリストっていうバンドをしよって、それが解散してしまったんじゃけど、その解散するかとか言よった時の帰りに「池入れて下さいよ」とか言うから「うん、ええと思うよ」言うて。ですぐメンバーに連絡して。
岡崎:その時すぐ電話してくれて。
池:それが去年の十二月末。で今は新しく生まれ変わったっていうか、そういう気持ちでやっております、ハイ。なんか面接みたいになった。(笑)
一同:笑
武市:名前の由来とかは?
岡崎:名前の由来は、初めて水楽(水島楽器)で3人でやった時に…俺が初めて誘われて、とりあえずスタジオ入って合わせてみようやっていったのがそん時で。
準二:池さんその時になんか横文字のバンド名を言うてきたんよな。
岡崎:で、あれは準二が?
準二:うん。池でいいじゃんて。で、池になったんよな。
岡崎:それから変わってないね。
準二:変わってないね。
武市:影響をうけたのは?
池:えっとねえ、いろんなのが好きなんで、欲張って今があるみたいな感じかなあ、うん。
武市:なんかイメージではMAD CAPSULE MARKETSとか…
池:うん、からはじまったりとか。で、共通点はBUCK-TICK。4人の共通点は。みんな一度コピーしとる。それでそういういわゆる僕らが高校ぐらいの時に、イカ天とかのバンドブームと言われる時代があったがあ。そういう時にやっとったのがルーツといやあルーツじゃな。…どう言ったらええんかなあ、でもグランジ通って、でも今はそういう風なメロディを…みたいな、なんかなあ…。
岡崎:もうその都度、どういうんかなあ、だんだんと…
武市:向こうで長渕って言えって言ってますよ(笑)。
池:長渕も。
一同:笑
岡崎:はずせないひとつ(笑)
武市:(笑)これ編集しにくいなあ…
池:長渕やらBUCK-TICKやらNIRVANA。一人一人ちがうんよな。それをその…1+1+1+1で…8ぐらいにしとく?
武市:中途半端な(笑)
池:うん、その末広がりの「8」。
一同:笑
池:そこで雑食性のある…みたいな感じで。で「ああ、池らしいなあ」と言われたいです。
武市:ああでもそれはねえ、いつも思います。
池:それを忘れずに行きたいとは思う。まあかっこ良く言やあ「ジャンルはなんですか?」「池です。」ってどうどうと言えるようにはなりてえなあとは思う。まあホンマ究極の…こんなんなかなか難しいけどな。そりゃ色々、ロックなんじゃけど。そういう意味でロックと両思いになりたいということで。はい。
武市:じゃあちょっと一人一人音楽的な趣味を聞いていきましょうか。トモ君から。
トモ:僕からですか?BOOWYです。布袋です。はい。めちゃめちゃでかいです。あとはたぶん今まで一緒にバンドやったギタリストに影響されとるんす。宮崎さんと 堀さん(SIC)と池さんと。いい人とやったなあみたいな感じです。
武市:ああ、いいですねえそういうの。
トモ:あと弾き方は伊藤君です。
武市:岡崎君は?
岡崎:うーん、どうかなあ。どこの部分から…まあ最初は…
武市:一番わからんのが岡崎君なんですよ。
岡崎:(笑)うん、自分でも。最初はまあPUNK…ラフィンノーズとかCOBRAとかBLUE HEARTSとか…
凖二:井上陽水とか(笑)
岡崎:うん、井上陽水はもうちょっとあと。
武市:(笑)
岡崎:それをまあ僕の高校の時の同級生がPUNKが好きで。PUNKを始めたのがきっかけで、それがすごい面白くて。「うわあ、面白えわあ」と思って。まあ、それから入って。あのあとまたRAMONESとかコピーしたりした時もあったし。そういうことをしよる時に池さんが誘ってくださって。
池:最初に一緒にコピーしたのがラフィンとかBLUE HEARTS。
岡崎:それからちょっと重いジャパコアとか、まあそういうのも聞きつつ。とにかくもう高校の時とか高校出たばっかりぐらいの時は、もうなんかハチャメチャな、なんかそのうわーっていうような、そういうのがすげえ面白れえなあと思って。
武市:今はどういうの聞くんですか?
岡崎:今?今は…こないだ買ったのが東京事変。椎名林檎とかすごい好きだし。最近はあんまり昔より聞かなくなったっていうか、前は家でやっぱり、実家とかだったらガンガン聞くけど…
池:アンパンマンとかな。
岡崎:うん。今はアンパンマンとかはすげえ聞く。アンパンマン…、なんか変な話になったなあ(笑)
一同:爆笑
岡崎:かっこいいこと言ようと思ったのに(笑)
一同:笑
トモ:あんだけパンクパンク言うといて最後アンパンマンすからねえ(笑)
岡崎:まあ一番最近よく聞くって言ったら池の音源を(笑)自分たちの。車で聞いて。
武市:準二は?
準二:まあ何から入ったって言えばガンズから入って。その時はまだPUNKとかはあんまり聞いてなくて。で池さんと岡崎に会ってから、これええよこれええよっていう感じでPUNKとか聞かせてもらって。
武市:BOMB FACTORYとか好きよなあ?
準二:ああいう感じのは好きじゃな、メロディが結構あって。
トモ:僕あの、あの人を加えといてください。ゆーこときカズの前のギターを。あの人はめっちゃでかいんすよ。だから書いといて下さい。
武市:さっきのに付け加えとけば。
トモ:そうです、ひろかずさん。布袋とひろかずさん、同じくらいにしといて下さい。
武市:今日ライブ4人になって始めて見させてもらったんですけど、正直良かったです。
池一同:ありがとうございます。
武市:率直に感想を言うと、もちろん音は厚くなったしギターのメロディもすごい面白くなった。気持ち良かったです。渋くなりましたね。渋いっていう言い方が合ってるかどうかわかんないすけど、池としての良さは失われずより良くなったと思います。
トモ:良かった。
池:それをすごい悩んどったんよな彼(トモ君)は。
武市:4人になっての感想は?
準二:前からあったんよな。
池:そうよな。じゃけんな、俺のギターじゃもうなんちゅうんかな、物足りねえというか…
武市:やりたい音に近付けるのにもう一本ギターが欲しかった?
池:そうやなあ、なんか欲求不満みたいなんはあったんよ。それでトモ君が入って安心感が…俺がギターとしてなんちゅうんだろ…サッカーに例えてええんかなあ、これ。
準二:いいと思いますよ。
トモ:行きましょう。
池:じゃけんその、俺がミスしても後ろでなんかフォローしてくれるみたいな、そういう感じ。
準二:池さんの自由度が上がったかなっていうのは…
池:どうやって言やあええんかわからんなあ…
武市:でもお互い自由な感じでしたけどねえ。
池:そうじゃな、うん。決めるとこはきめるけどな。あとは自由。
トモ:僕はまだ不安しかないですね。まだちょっと怖いです。人の反応が。
武市:全然でも違和感もなく…
トモ:じゃ大丈夫です。不安はないです。
一同:笑
池:おもろくなったなあ。
岡崎:ああ、それはあるなあ。
池:おもろうなったし、気持ちがなんか若返ったというか。そういう表現はおかしいかな。なんか新鮮な感じになった。それはすげえあるよ。
武市:ずっと中学くらいから続けてきてる、売れる売れんじゃなくてバンドをやってる。そういうバンド感みたいのってないですか?
池:う〜ん、むずかしいなあ…
武市:まあ面白いからとかで終わらしてしまってもいいんですけどねえ…
岡崎:まあ、生きかた(笑)
池:でもなあ最近「まだやっとん?」とか言われるで。
岡崎:俺はこないだクッキージャーで高校の時の同級生に久し振りに会って、「ああ、まだやっとったんじや」ってすっげえ喜んでくれて。文化祭でやってたのを見とってくれとって。ほんで僕がバンドやってるのを知っとって、ほんでクッキージャーにたまたまそいつが来とってすげえ喜んでくれて。また絶対見に来るわとかって、そういうのが嬉しかった。
準二:そういう人がおるけん続けていけるっていうか…
岡崎:続けてほんま良かった。
武市:子供がいて家族もあって仕事もして。
岡崎:それでもやりたい。
池:例えばバンドしてなかったら多分おもろうねえじゃろうなあ日々がってそういう感じ。俺らはその、何かを伝えてえとかそういうバンドじゃねえと思うんじゃ、たぶん。昔はな、なんかそういう風になにかを伝えるんじゃって思いよったけど、そういうのなんかもうあほらしいというか…
準二:そういう方向じゃなくなってきたな。
池:例えば歌詞とかは「雨が降っとっても晴れるじゃろう」とかそんな感じの。単純な歌詞。そういう感じ、です。
武市:えっとアルバムの紹介をちらっと。あれはアルバムですか?
岡崎:5曲入りミニアルバム。
準二:まあライブでやっとる曲を…
池:トモ君が入ってすぐ録ったから、そういう初期衝動というかそういうのが詰まっとんではないじゃろうかと。ほんまの、そ
の何て言うん?新生…こなれた感じではなく、みんなその新しい気持ちで昔からやっとる曲じゃけど新しい音で録れたと思います。
武市:タイトルとかは?
池:「両思い」ロックと両思いになれたらそれでいいんじゃないかと…
武市:これからやっていきたい事があれば。
池:クッキージャー満パンにするか?
一同:笑
トモ:トップランナーで聞いたような…
池:そうそうそう布袋が言よった。
一同:笑
池:受け売りだけど、BOOWYはそういう気持ちでやりよったらしいけえ。
武市:笑
池:ごめんな、なんか深くなくてごめんな。
武市:いや、いいっすよ、全然。
池:人生にこれがなくちゃとか、そんなんじゃねえんかも知れん、知れんけど…わからん。バンドをやめたらわかるんかも知れんけど、やめようとは思わん。
トモ:わかりますわ。
武市:嫌でやってるわけじゃないですもんねえ。
池:全然ねえ、うん。
武市:0%ですよね。
池:0%。嫌0%。ほんまそれ言えとる。喜びですわ、バンドは。
岡崎:続けるっていう目標があるよな。

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