北村事務所 司法書士の将来 上へ


 ブラックジョークを含んだキャッチコピーは次のとおり。

  「司法書士が法廷に立つ日」 ……司法書士法改正

  「司法書士が銀行から消える日」 ……不動産登記法改正

  「司法書士が裁判所から消える日」 ……弁護士登録5万人達成
 
 弁護士の場合は司法書士と違って,刑事事件の国選弁護人,個人再生の再生委員,破産の管財人等々それなりに裁判所からの仕事がある。

 司法書士の場合,官公庁や公社公団からの公共嘱託登記を協会で受けて会員に配分していた時期があるが,今は公共事業が自体が減少しているので,公共嘱託登記は殆どない。あっても,官公庁では職員が直接登記嘱託書を作成している。また,公社・公団自体は,自己の存続が危殆に瀕しているのであって,司法書士のために,登記を発注する経済的余裕はない。

 しかし,
 権利義務に関する書類の相談・作成業務(行政書士業務)と簡裁から最高裁までの裁判書類に関する相談・作成業務(司法書士業務)と簡裁訴訟代理業務を組み合わせて工夫・努力すれば生き残れるはずである。

 弁護士は(総合)病院であり,司法書士はクリニック(医院)である。

 簡裁訴訟代理業務を行う司法書士は,将来,准弁護士として弁護士会に吸収されるという噂が流れているが,弁護士から「あの程度の研修と考査で弁護士レベルになった気分でいる(笑)」と冷笑されるのがオチだから,妄想や空想はほどほどに。