メモ乱打


 イースタンユースの曲にどっぷりはまるのに、音楽通である必要は全然ない。たまたまどこかで耳にした、というだけで命取りになる。
 命取りになると、いったい何を聴いてればあんな曲がかけるんだ、というのが気になってくる。そんなご同輩のために、立ち読みインタビュー等々で 吉野氏が口走った名前をメモしたものをまとめてみた。まだまだ氷山の一角だと思う。田森氏や二宮氏(これもまた全然違いそう)の分も足りない。


 坂商ホームページのメンバーコラムにもちょいちょい出てるんですが、この分はいちおう省略、自分でチェック、という原則で。ログ残らないし後で確認のしようがないので。

キャンディーズ

「小っちゃい頃から音楽は好きだったよ。『キャンディーズのこの曲いいわあ』とかさ。うん、俺は今でもキャンディーズのシングル、ガンガン聴くんだけどさ。」(ROJ 97/12)
「特にこの3曲目、『危い土曜日』っちゅうのが。たぶんこの10枚の中で、楽曲的には一番影響されてると思いますよ。」(What's In? ES 99/11)

Stranglers "No More Heroes"
Stiff Little Fingers "Nobody's Hero"

小学生の頃から兄の影響で吉野がリアルタイムで聴いていた初期パンクの中から。
Doll (2000/02)「90年代の5枚」など。SLF初代DrのBrian Faloonは田森の原点でもある。(Drum Magazine 2000/9)
Stranglers IV.「小学校5年のときはじめて聴いたパンクのアルバム」SLF「影響でレスポール」(Smart 2004/9)

Blitz "Voice Of A Generation"

Doll 「90年代の5枚」。1981年、変化に富むメロディーで閃光のように輝いたOi/Punkバンド。初期イースタンユースに大きく影響。

Discharge

中学3年生の吉野に、ファッションから思想から全部、ブン殴られたような衝撃を与えたハードコアバンド。「ディスチャージは俺たちの時代だ!みたいな。・・・ディスチャージが良くないっつう人とは話したくないくらいですね。」(What's In? ES 99/11)
「いい曲、いい感じの曲、たとえばディスチャージとキャンディーズを並べたって同じなんだ。」(ROJ 97/12)

Husker Du "Candy Apple Grey"

Doll 「90年代の5枚」。メロディアスなハードコアから出発してその枠をさまざまな方向に広げ、その後のいわゆる「オルタナ」の元祖的な存在となった。Candy Apple Greyはメジャーからの作品でハードコア色は薄い。
客席と「ハスカードゥいいよね」とのやりとり。(極東 24)

Fugazi "13 Songs"

Doll 「90年代の5枚」。メタル全盛の80年代後半、ハードコアの中心となったワシントンDCで活躍。緩急自在の鋭利なサウンド、ストイックな倫理観、激情のパフォーマンスで、世界的な尊敬を集めるようになったバンド。
「札幌ではいち早く大ブレーク。」(What's In? ES 99/11)ブラッドサースティーブッチャーズは来日公演のたびに共演。イースタンユースは96年東京公演のオープニング。
Argumentが2001年愛聴盤(Crossbeat)。
イアンマッケイが最初のバンドThe Teen Idlesの音源を出すためにはじめたレーベルDischordの20周年記念ボックスセットを紹介(HMV)。同じく2002年愛聴盤(Crossbeat)。
「売れて世の中に知られたい、なんてこととは無縁の人。こういう雰囲気の人になりたい。」(Smart 2004/9)

Jawbreaker "Dear You"

Doll 「90年代の5枚」。「もうジョーブレーカーは永遠の、俺の人生のアイテムですね。ファーストからこのラストまで4枚全部最高!全部いっつも聴いてる。も う毎日聴いても全然OKでしょう、全然飽きないし。」(What's In? ES 99/11) 週刊プレイボーイ連載でTシャツを披露。極東30・3日目のつなぎSEでリピートされていた。
グリーンデイやサマイアムなどとともに、サンフランシスコで活躍したパンクバンド。メジャーからのラストは発売当時はほとんど売れず廃盤。エモ・ブームの中で「幻の一枚」となっている。このアルバムで発声が変わった。
アルバム未収録音源集 Etc. が2002年愛聴盤(Crossbeat)。
「エモの元祖とか関係なくいいものはいい。」(Smart 2004/9)

31 Knots

2002年US Tour(Seattle)で共演。坂商掲示板にも登場し、吉野さん、ツアー共演中ベストバンドとレス。a word is also a picture of a word(Fifty-four Forty or Fight!)が2002年愛聴盤(Crossbeat)。

54-71

極東最前線31で共演。Encloroxが2002年愛聴盤(Crossbeat)。

At The Drive-In

「雲射抜ケ声」レコーディング時に発売前のVayaを聴いて。2000年来日公演で共演。(What's In? ES 99/11)など。Relationship of Command 発売のツアーのサポートで渡米。2001年の来日でも共演。

Bad Brains

「世界最速」を掲げて登場し元祖DC/NYハードコアとされることも多い黒人バンド。初期ハードコアシーンに大きな影響を与えつつも本人はレゲエがやりたかったらしい。Rock for Light. 「これを聴かないで『ロックが好き』なんて言ってる奴は笑い飛ばしていい。」(Smart 2004/9)

Burning Airlines

エモの名プロデュースで知られるJ. Robinsのプロジェクト。「バーニングエアラインズもよかったけどやっぱりジョーボックス。」(What's In? ES 99/11)

Bjork

アイスランドの歌姫。Selmasongs(Dancer In The Dark)が2000年愛聴盤(Crossbeat)

Cadallaca

Sleater KinneyのCorin Tuckerの参加するフォークパンクのプロジェクト。Introducing Cadallaca が98年愛聴盤。

Calexico

アリゾナのロックバンド、メキシカン風味。Giant Sand の二人による別ユニット。新作[Hot Rail(Quarterstick)?]がいい、と二宮氏がすすめたことがGiant Sandのレコ評に。(RO 2000/08)。ハイスタ恒氏によれば吉野氏もお薦めとか。(Warp 2000) [情報提供:のりおさん。2000/09/15修正とも。]Hot Rail 2000年愛聴盤(Crossbeat)

CaP'n Jazz

Jade Treeレーベル(の主宰というのは勘違い?解散後Joan of Arc、Promise Ringなど)。「小さな友人」の裏声の元ネタはTake On Me のカヴァーとか。(What's In? ES 99/11)

Crass

「1984年」に解散したイギリスのアナーキスト・ハードコアパンク・バンド。Penis Envy を紹介。(東京版ぴあ) 極東37アンコールで、Nagasaki Nightmare のTシャツで登場。Smart 2004/9でもNagasaki Nightmareを絶賛。

Cursive

ネブラスカ州リンカーン出身のバンド。2002年夏に合同盤。日米ツアーの予定はメンバー急病でキャンセル。
2003年、オマハまでのアメリカ東部・南部ツアーを無事敢行するも、今回は、中西部単独イースタンユースのツアーヴァンが転覆、という大波乱。
なお、リーダーTim Kasherの別プロジェクトThe Good Lifeの日本語盤ボーナストラックで「東京快晴摂氏零度」をカバー。

Dakota Suite

Signal Hill(Badman)が2001年愛聴盤(Crossbeat)。

Dag Nasty

「狂ったように聴いてました。」ワシントンDCのエモコア。(What's In? ES 99/11)

Death Cab For Cutie

ワシントン州の新進インディーバンド。We Have The Facts & We're Voting Yes(Barsuk)が2000年愛聴盤(Crossbeat)
Photo Album(Barsuk)が2001年愛聴盤(Crossbeat)

Dinosaur Jr.

轟音ギターバンド。(ミュージックライフ 98/07)J. Mascis & the Fog のMore Lightが2000年愛聴盤(Crossbeat)

Dismemberment Plan

Change (Desoto)が2001年愛聴盤(Crossbeat)。

Duster

カリフォルニアのインディーロック。Stratosphere(Up)が98年愛聴盤。Contemporary Movement(UP)が2000年愛聴盤(Crossbeat)

Dylan Group

ヴィブラフォン・ロック。(What's In? ES 99/12) More Adventures In Lying Down(Bubble Core)が99年愛聴盤。

Esquivel

メキシコ出身のピアニスト。ステレオ録音の草創期に、実験的なサウンドでイージーリスニングアルバムを量産。 More Of Other Worlds, Other Soundsが2001年愛聴盤(Crossbeat)。Breeze and I をSEに使用。(極東34、FRF2001)Breeze and I は、SSTVの自撮ビデオシリーズ「行き行きて俺」でも台風の中を歩くシーンで使用されていた。

Firebird Project

BraidのC. Broachのプロジェクト。Feel All Right(Mintaka Conspiracy)が99年愛聴盤。

Flaming Lips

向井氏や吉村氏の薦めでThe Soft Bulletinを。(What's In? ES 99/11)

godspeed you black emperor!

モントリオールの大編成インストバンド。「カナダの黒雲」(週刊プレイボーイ 2000/9)Lift Your Skinny Fists Like Antennas To Heaven(Kranky)が2000年愛聴盤(Crossbeat)

Grazhdanskaja Oborona

ハバロフスク土産に最高のRussian PunkとしてPesnja Krasnoarmeicaのmp3を紹介

Green Day

サンフランシスコのパンクバンド。(ミュージックライフ 98/07)

Guided By Voices

ヴェテラン。Do The Collapseが99年愛聴盤。(ゴキブリ盤)

Jad Fair & Daniel Johnston

It's Spooky(Jagjaguwar)が2001年愛聴盤(Crossbeat)。

Jawbox

ワシントンDC。ラストのJawboxがお薦め。(What's In? ES 99/11)

Jet Black Crayon

Low Frequency Speaker Test ep. (FUNCTION 8)が2001年愛聴盤(Crossbeat)。

Jets To Brazil

JawbreakerのBlake Schwarzenbach復帰後のプロジェクト。Orange Rhyming Dictionary(Jade Tree)が98年愛聴盤。Four Cornered Night が2000年愛聴盤(Crossbeat)

Jim O'Rourke

Insignificance(Drag City)が2001年愛聴盤(Crossbeat)。

Karate

「静かになりっぱなしのフガジ」。ボストン。The Bed Is In The Ocean(Southern)がお薦め。(What's in? ES 99/11)

Log

ノルウェーのバンド。LA在住川口氏の紹介。(東京版ぴあ)

Man Or Astroman?

アラバマの楽しいバンド。DMBQ?(Crossbeat)

Marc Ribot

ニューヨークの前衛ジャズシーンで活躍したギタリスト。Saints (東京版ぴあ)はソロアルバム。

Mary Lou Lord

ボストンのシンガーソングライター。Kill Rock Star。「旅路」録音時にライブへ。(インディーズマガジン15)

Mecca Normal

ヴァンクーヴァーのフェミニスト・デュオ。K Records/Kill Rock Star. 「俺がうっとりするのはこういう歌」(東京版ぴあ)

Modest Mouse

オリンピアのギターロックバンド。The Lonesome Crowded West(Up)が98年愛聴盤。99年の来日公演は90年代ベスト5のライブ。(Doll) Everywhere & His Nasty Parlor (東京版ぴあ)

Mogwai

向井氏の薦め。(What's In? ES 99/11) Come On Die Young(Matador)は99年愛聴盤。

Nada Surf

オルタナバンド。Proximity Effect (Elektra) が98年愛聴盤。

Nirvana

カート・コバーン論を展開。(インディーズマガジン8)

No Knife

サンディエゴのヴェテランバンド。久々のリリース Riot For Romance!(Betterlooking)が2002年愛聴盤(Crossbeat)。2002年暮のLA公演、2003年の2回目の来日公演初日で共演。

The Pilot Ships

3つのバンドからの混成ユニット。Limits of Painting and Poetry(Bluesanct)が2001年愛聴盤(Crossbeat)。

Pedro The Lion

シアトル出身のDavid Bazanのバンド。The Only Reason I feel Secure(Made In Mexico)が99年愛聴盤。Winners Never Quit(Jade Tree)2000年愛聴盤(Crossbeat)

pinback

blue screen life (Ace Fu)「すきまのある音が好き」(東京版ぴあ)

Portastatic

SuperchunkのMac McCaughanのプロジェクト。「スーパーチャンクよりいい」。「口笛」発売時のDollインタビュー。

Promise Ring

ミルウォーキーのエモバンド。Cap'n Jazzのメンバー在籍。日本盤に短い推薦文。

Q & not U

No Kill No Beep Beep (Dischord)が2001年愛聴盤(Crossbeat)。Different Damage (Dischord)が2002年愛聴盤(Crossbeat)。

Quix*o*tic

ワシントンDC出身。Mortal Mirror (Kill Rock Star)が2002年愛聴盤(Crossbeat)。

Samiam

サンフランシスコのパンクバンド。ヴェテラン。(ミュージックライフ 98/07)

Seam

当初SuperchunkのMac McCaughanも参加していた根暗なギターバンド。The Pace Is Glacial(Touch & Go)が98年愛聴盤。

Sleater Kinney

オリンピアの女性ギターロックバンド。Dig Me Out(Kill Rock Star)が98年愛聴盤。プレイボーイ2000/9でも言及。All Hands On the Bad One(Kill Rock Star)が2000年愛聴盤(Crossbeat) One Beat (Kill Rock Star)を推薦。(HMV) 同じく2002年愛聴盤(Crossbeat)。2002年来日公演で共演。

Smog

シカゴのソングライターEric Callahanのユニット。Dongs Of Sevotion(Ragged City)が 2000年愛聴盤(Crossbeat)

Superchunk

ノースカロライナに腰を据えたインディーロックの雄。Mergeを主宰。

Yo La Tengo

ニューヨークの先鋭的なベテランバンド。(ミュージックライフ 98/07)

Young People

LAのバンド。Young People (Kill Rock Star)が2002年愛聴盤(Crossbeat)。

ベートルズ

永遠の歌姫。京都在住。Kokessies, ピジョンズとして、極東最前線でも共演。唄うベートルズ(Midi inc.)が2002年愛聴盤(Crossbeat)。
文責 ミナミノオヤジ(児玉) <7777@t.email.ne.jp>